足の陽明胃経45穴。
覚えやすい区切りに分け、
語源と漢字の意味を知り、
ゴロ合わせに頼る
と覚えやすくなります。教科書は文字ばっかりでイメージしづらいですよね。カラフルにまとめてみます。ぜひ参考にしてみてください!
目次
足の陽明胃経 覚え方
私の経穴の覚え方は、
覚えやすい区切りをつけ、区切りの中で語源などで経穴を覚えて、
何度も反復して流れを覚えてしまい、
印象が残りにく、忘れやすい位置、重要なところをゴロ合わせなどで補足するようにしています。
👇参照記事
場所を示しつつ紹介していきたいと思います。
承泣 四白 巨髎 地倉 4穴
ST1 承泣 |
眼球~眼窩下縁 瞳孔線上 |
承る 受ける 泣いた涙を |
ST2 四白 |
眼窩下孔部 | 四方の視界が 明白に |
ST3 巨髎 |
瞳孔線上 鼻翼下縁と 同じ高さ |
巨=大きい 髎=頬骨の陥凹 |
ST4 地倉 |
口角の 外方4分 |
地気=水穀 倉稟=胃 に収める口 |
目から顔を下にめぐる顔のツボ4穴ですね。
承泣は名前がそのまんまで、目から出た涙を受け取っていそうな場所にあるのが覚えやすいですね。
四白も意味を理解すれば、目に関連するツボというのが分かります。
また、四白眼なる言葉もあります。
【四白眼/三白眼とは?】
どう説明しようかなと思ったんですが、ふとONE PIECEのおかげで一発で説明できる!!!ということに気付きました。要するに
・ルフィが四白眼
・ゾロが三白眼
です!!!!あと超余談だけど ルフィとゾロ20年ぶりくらいに描いたよ pic.twitter.com/vwaSTwknag
— 朽竹イルマ (@ugen225) August 8, 2020
四隅が白目っていうことですね。四白眼で調べると美女がたくさん出てきます。。
巨髎は頬骨の陥凹部を指します。
押してみるとぷにぷにの頬っぺたの奥にしっかり骨をがっつり感じます。
ちなみにほうれい線に効くツボとして知られているらしいのですが、
昔テレビで見た、ほうれい線解消に効くという「リガメントほぐし」で押してるポイントと一緒で、驚き。
リガメントとは靭帯のことで、頬骨下の靭帯のこわばりがたるみの原因なんだとか!
小腸経の顴髎とも近いポイントで、巨髎~顴髎のあたりは美容鍼でもよくつかわれるエリアなので、美しさのミカタなツボですね!
地倉は、ごちそうで覚えましょう。
ご飯粒をここにくっ付けてる人いますよね。
ごちそう食べて夢中で水穀を収めたのでしょう。
大迎 頬車 下関 頭維 4穴
ST5 大迎 |
下顎角の前方 顔面動脈上 |
承泣からと頭維からの二本の経脈が 迎合する |
ST6 頬車 |
下顎角の 前上方1横指 |
頬車=下顎骨 |
ST7 下関 |
頬骨弓の下縁中点 と大顎切痕の間 の陥凹部 |
顎関節 下部 |
ST8 頭維 |
額角髪際の上5分 前正中線の 外方4寸5分 |
頭の 維=隅を引っ張る綱 |
顎から耳の前を通って頭のほうへ行く謎のルート4穴です。
お迎えは車で玄関にずいっと!
と覚えています。
高校生の頃、迎えにくる親の車を学校の玄関で待っていたものです・・
大迎をだいげいならぬおむかえと読み、
下関をげかんならぬげんかんと読むのがミソな語呂です。
大迎の迎は、拍動部という意味合いもあるようで、顔面動脈の拍動部でもあります。
あごクイされたらドキドキ拍動が伝わりそうなツボですね・・
あごクイ♡#猫 #三毛猫 pic.twitter.com/7ZE8tUWT7s
— しまみけ11 (@shimamikeeleven) October 8, 2019
好きな人にされるなら大歓迎なあごクイツボ!?と思えばいいでしょうか!
下関に対して胆経の上関というツボがあり、
頬骨弓の上縁が上関、下縁が下関です。
頬骨弓って名前から頬骨でできているのかと思ったら、頬骨と側頭骨でできているみたいで、ちょっとややこしいです。
どっちかというと、名付けるならば、側頭骨弓っぽい・・位置にあります。
頭維は頭のツボで、正中線から4.5寸ということは、左右の頭維をつなぐと9寸。
骨度法でもよく問われます。
覚えてない方はこちらもチェック!!
人迎 水突 気舎 欠盆 4穴
ST9 人迎 |
甲状軟骨上縁と同じ高さ 胸鎖乳突筋の前縁、 総頚動脈上 |
人=胃の気を 迎える拍動部 |
|
ST10 水突 |
輪状軟骨と同じ高さ 胸鎖乳突筋の前縁 |
水を飲むときに 突き出る |
|
ST11 気舎 |
小鎖骨上窩 | 気の 舎=集まる |
|
ST12 欠盆 |
大鎖骨上窩 前正中線の外方4寸 |
欠けた盆 =鎖骨上窩 |
首から鎖骨を流れる経穴です。
人迎と水突とおなじく、胸鎖乳突筋周辺のツボが大腸経にもありました。
位置関係がよく問われるツボたちなので、しっかり押さえましょう。
別記事にて胸鎖乳突筋周辺のツボを合わせて覚え方を書いています。
気舎と欠盆はどちらも鎖骨上窩のツボで、小が気舎、大が欠盆ですね。
小鎖骨上窩は、胸鎖乳突筋の起始部である胸骨頭と鎖骨頭との間のくぼみ。
大鎖骨上窩は、胸鎖乳突筋の鎖骨頭と肩甲舌骨筋の下腹および鎖骨との間にはさまれるくぼみ。
肩甲舌骨筋でググるととても見やすい画像がたくさん出てきます。。
鎖骨上窩、チェックしましょう!!
また、気舎の「舎」。成り立ちを調べると、
『舎』、手足をのばしてくつろぐ家を表す形声文字です。
漢字の足し算で覚えるならば、
余(余裕)+口(建物)=舎
(手足をのばしてくつろぐ家。宿)です。
引用元:風船あられの漢字ブログ
とあります。顔から降りてくる経脈が、鎖骨を横切るように乗り替わる駅舎のようだし、
顔へも鎖骨へも、\( ‘ω’)/
と腕を伸ばしているようにも見えるツボです。
欠盆は、大鎖骨上窩が欠けたお椀のようにみえるということですが、
確かに鎖骨がはっきりしていると、くぼんで器に見えなくもない?
気戸 庫房 屋翳 膺窓 乳中 乳根 6穴
ST13 気戸 |
鎖骨下縁 前正中線の 外方4寸 |
気の出入りする 門戸 |
ST14 庫房 |
第1肋間 前正中線の 外方4寸 |
気を蔵す倉庫 房=心肺の部屋 |
ST15 屋翳 |
第2肋間 前正中線の 外方4寸 |
屋根のような 翳=車に飾る傘 肺を指す |
ST16 膺窓 |
第3肋間 前正中線の 外方4寸 |
膺=胸板 気の通ずる穴・窓 |
ST17 乳中 |
乳頭中央 前正中線の 外方4寸 |
乳頭の 中央 |
ST18 乳根 |
第5肋間 前正中線の 外方4寸 |
乳房の 根本 |
肺や胸に関するツボ6穴です。
二穴ずつ、順番で覚えています。
・きこ→こぼう
としりとりみたいなっているので、気舎と気戸の順番がごっちゃになりそうな場合覚えておきましょう。
・屋翳と膺窓
は、建物の屋根と窓の上下関係ですね。胸の上部にあるので、胸郭を家に例えたのでしょうか。
・乳中と乳根
は恥じらいなく直接的に表現していてそのまますぎますね。長強とかの奥ゆかしさはどこや。
骨度法でよく問われるので、しっかり押さえましょう!
不容 承満 梁門 関門 太乙 滑肉門 6穴
ST19 不容 |
臍上方6寸 前正中線の 外方2寸 |
胃に受け容れ不能 になりやすい 胃の入り口、噴門 |
ST20 承満 |
臍上方5寸 前正中線の 外方2寸 |
食べ物を 承=受け入れすぎて 満ちるところ |
ST21 梁門 |
臍上方4寸 前正中線の 外方2寸 |
梁=架け橋 門戸 |
ST22 関門 |
臍上方3寸 前正中線の 外方2寸 |
関所としている 門 |
ST23 太乙 |
臍上方2寸 前正中線の 外方2寸 |
太いへその上 乙=二番目(甲乙丙・・) 太乙=太一=泰乙は哲学的には北極星や万物の根源を指す |
ST24 滑肉門 |
臍上方1寸 前正中線の 外方2寸 |
水穀が滑らかに消化され 肉=体を作る栄養を小腸へ送る 幽門付近。 |
ここから、お腹のツボですね。へそ上までの6穴です。
門だらけですね。
ちなみに、大体の目安として。
胃の入り口、噴門の高さに不容があり、
胃の出口、幽門の高さに滑肉門があります。
任脈との横並びも考えながら意味を考えると理解できるのと、
横並びに何があるかがパッと出るように、押さえておきましょう。
不容と承満は、胃に食べ物がどれだけ入ってるか、を表す名前になっていますね。
満腹感が出てきたところが、イエローカード、承満、
もう入る容積ないわ!噴門から逆流じゃわ!というのが、レッドカード、不容です。
梁門から門のオンパレードですね。
シックスパックの割れ目が門っぽいのでしょうか。。
似たような意味が続くツボなので、ここは語呂合わせで順番を覚えます。
両(梁)津勘(関)吉の太いまゆで肉を書く!
と覚えています。
肉という文字に二つ、逆さになった両さんの眉毛が隠れてますよね~~!!!ね!!
天枢 外陵 大巨 水道 帰来 気衝 6穴
ST25 天枢 |
臍中央 前正中線の 外方2寸 |
天地の気の交わる 中枢 ※大腸の募穴 |
ST26 外陵 |
臍下方1寸 前正中線の 外方2寸 |
正中線外方 陵=腹直筋の隆起部 |
ST27 大巨 |
臍下方2寸 前正中線の 外方2寸 |
腹の一番高くて 巨大なところ。 |
ST28 水道 |
臍下方3寸 前正中線の 外方2寸 |
膀胱へ水が流れる 尿道 |
ST29 帰来 |
臍下方4寸 前正中線の 外方2寸 |
婦人科疾患に効き 夫が帰って来る ※奇穴・子宮とも近い |
ST30 気衝 |
恥骨結合上縁 の高さ 前正中線の 外方2寸 大腿動脈拍動部 |
気が満ちて 衝脈の起こる所。 |
へそから下の6穴です。
天枢は腹部基本穴で、経絡治療では必ず使います。
お腹の脂肪がたまりやすいエリアのツボたちが後に続きます。
ここも似たような意味が続くツボだし、間隔も1寸刻みなので、語呂合わせで順番を覚えます。
天下の外務大臣、水路から帰来、ちきしょー(気衝)!!
と覚えています。
外務大臣といえば、河野太郎さんがツイッタラーな私は印象的なのですが、、
河野太郎さんにバレない様にツイートしても、
半端ないエゴサ能力で見つけてくる!ちきしょう!と言わざるを得ない大臣を思って、
今は防衛大臣に変わり、まさに海に囲まれた日本に何かあっても水路で帰ってきそうなイメージで作りました。。
私はそのまま、
がいりょうだいこ、すいどうきらい、ちきしょー!
でも口の呂律はきれいに回るので、
念仏のように唱えて覚えてもいいのかと思います。
外陵と大巨はお腹の脂肪がたまっている名前のイメージがあり、
水道、帰来、気衝は大腿動脈を刺しているようなイメージというのも思い浮かぶといいかもしれないです。
髀関 伏兎 陰市 梁丘 4穴
ST31 髀関 |
大腿直筋・縫工筋 ・大腿筋膜張筋 の近位陥凹 |
髀=太もも 股関節 |
ST32 伏兎 |
膝蓋骨底外縁と 上前腸骨棘を結ぶ線上 膝蓋骨底 の上方6寸 |
大腿前面隆起が 伏せた兎のよう |
ST33 陰市 |
大腿直筋腱の外側で 膝蓋骨底 の上方3寸 |
陰気が 市=集まる |
ST34 梁丘 |
外側広筋と 大腿直筋腱外縁の間 膝蓋骨底 の上方2寸 |
大腿筋が隆起し 梁丘のよう ※胃の郄穴 |
太もも、膝にきました。
ここにきてやっと、足の陽明胃経と言えるのではなかろうか。
髀関。
髀という漢字は361穴中、この経穴にしか使われていません。
「卑」は身分や態度、道徳的に低いという意味ですが、
「骨」がつくと、低い位置にある骨太な大腿骨を差すのでしょう。たぶん。
意味は太ももで、訓読みは「もも」。出てきたら、股関節の近くのツボ!と思いましょう。
上前腸骨棘と膝蓋骨底外端を結ぶ線が、恥骨結合下縁の水平線と交わるところにとります。
伏兎もウサギが伏せている様子が太ももに似ていることを表したツボで、
兎を使うツボはここにしかありません。ウサギ=太ももですね。
伏兎は膝蓋骨底の上方6寸です。
私は、
伏兎6兎(ふくとろくと)
と覚えています。
数字の6でウサギって描けそうだな、、という所から生まれた語呂です。
6個の6で描いています。
続く陰市は膝蓋骨底の上方3寸です。
陰とつくツボはいくつかありますが、
なぜか陽経にあるのは、この陰市と、膀胱経の至陰くらいです。
至陰はわかるのですが、陰市は陰のパワーが集まるところ、という意味だそうで、、?なんかおかしい。
陰市は胃経の33番目のツボです。
市という字に3が隠れてる気がする私です。。
3のオンパレードで覚えやすそうですが、私はまったく印象に残らない・・
テスト前に見直したくなるツボです。
梁丘は膝蓋骨底の上方2寸です。
まさに名の通り膝の丘、隆起にありますね。
嫌という程、専門学校序盤から鍼刺したりお灸したりするので、取穴で位置を覚えます。。
胃経と表裏関係にある脾経の血海というツボと外内の関係となる場所にあるツボです。
犢鼻 足三里 上巨虚 条口 下巨虚 豊隆 6穴
ST35 犢鼻 |
膝蓋靭帯外方 の陥凹部 |
犢=仔牛の 鼻に似ている |
ST36 足三里 |
犢鼻と解渓 を結ぶ線上 犢鼻の下方3寸 |
足膝下三寸 脾胃腎の三つを治す ※胃経の合土穴、 四総穴、胃の下合穴 |
ST37 上巨虚 |
犢鼻と解渓 を結ぶ線上 犢鼻の下方6寸 |
巨虚=脛骨と腓骨の隙間 上方 ※大腸の下合穴 |
ST38 条口 |
犢鼻と解渓 を結ぶ線上 犢鼻の下方8寸 |
前脛骨筋の条(すじ) |
ST39 下巨虚 |
犢鼻と解渓 を結ぶ線上 犢鼻の下方9寸 |
巨虚=脛骨と腓骨の隙間 下方 ※小腸の下合穴 |
ST40 豊隆 |
前脛骨筋外縁 外果尖の 上方8寸 |
下腿前面で一番隆起 ※胃経の絡穴 |
犢鼻は伏兎に続き動物に似ているシリーズですね。
牛の鼻のカーブぐあいが似ている・・?と、いう事にしておきましょう。
足三里、上巨虚、条口、下巨虚、豊隆。
二グループに分けると、覚えやすくなります。
足三里、上巨虚、下巨虚 と 豊隆、条口
です。見ていきます。
足三里、上巨虚、下巨虚
足三里は、松尾芭蕉が足の疲れをいやすために使ったとされる、
鍼灸にかかわりがなくても聞いたことがあるような、有名だし効果もあるしですごいツボです。
足三里(ツボ雑学)
松尾芭蕉『奥の細道』の文面に記述あるし
他に飛脚が三里(舗装されてもない凸凹道の約12km)走ったら、足の疲れを取る目的でお灸を据えてた
火傷痕が無いと飛脚や旅人として「どうなの?大丈夫?」って世間の印象だったようだ— 鍼灸マッサージファイン (@fine_kawasaki) February 27, 2020
名前の通り、犢鼻から3寸下に取穴します。
胃経の合土穴、四総穴、胃の下合穴
と、要穴を兼ねていて、ここにお灸すれば養生になるし治療にもなるしですごいツボです!
犢鼻から6寸下が上巨虚で大腸の下合穴
犢鼻から9寸下が下巨虚で小腸の下合穴
で、九九みたいで大小上下の関係と思うと覚えやすいですよね。
この下合穴というのはすべて足にあるツボですが、
水穀を胃で腐熟して大腸、小腸へと降ろしていく関係が
胃経の足のツボで表され、足にないはずの大腸経、小腸経のツボが下合穴としてあるようです。
同様に、他の足の経脈の合穴は下合穴を兼ね、手の経脈の合穴は関連する経脈にあります。
豊隆、条口
どちらも下腿の半分、8寸の位置にある経穴です。
条口は犢鼻の下方8寸
豊隆は外果尖の上方8寸 前脛骨筋の外縁
と、下方8寸上方8寸と異なりますが、
下腿、外果尖~膝窩の骨度法が16寸なので、どちらもちょうど真ん中になります。
骨度法と合わせて、条口、豊隆を覚えましょう!!
豊隆が他経に放流して?連絡する絡穴らしく、経脈の流れに逆らってるのも胃経の不思議です。
解渓 衝陽 陥谷 内庭 厲兌 5穴
ST41 解渓 |
足関節前面陥凹部 長母指伸筋腱と 長指伸筋腱の間 |
解=骨と骨の間、 靴紐を解くところ 山渓のような陥凹 ※胃経の経火穴 |
ST42 衝陽 |
第2中足骨底部 と中間楔状骨の間 足背動脈拍動分 |
衝=足背動脈の拍動 陽経 ※胃経の原穴 |
ST43 陥谷 |
第2第3中足骨間 第2中足指節関節 の近位陥凹部 |
足の関節陥中 谷のような ※胃経の兪木穴 |
ST44 内庭 |
第2第3指間 みずかきの後縁 赤白肉際 |
内にある 庭のよう ※胃経の榮水穴 |
ST45 厲兌 |
末節骨外側 爪甲角の近位外方1分 |
厲=激しい 兌=指先 ※胃経の井金穴 |
最後の5穴になりました。
解渓は個人的には取穴がしにくいツボの一つです。
長母指伸筋腱と長指伸筋腱の二つの腱を触り分けるのが、難しい。。
漢字も一文字違いで意味わからん・・
親指に伸びてついているのが、長母指伸筋、ほか4指についているのが、長指伸筋ですね。
外果と内果を結ぶ線上で、二つの腱の間にとるのが解渓です。
衝陽は、足背動脈の拍動がとれるところで、原穴です。
原穴は動脈拍動部であるところが多く、
衝陽の「衝」は拍動を表しています。
もう一つ、肝経の太衝というツボが足背動脈拍動部にありますが、
陰経、肝経太衝に対しての、陽経衝陽だ!ということかもしれないですね。
陥谷。
ここを覚えてしまえば、内庭はみずかきを庭に例えたかのような名前だし、厲兌は最後で端だし、
陥谷の流中の先にあると覚えられます。
足指をギュッとして出てくる関節のツボですね。兪穴はこの関節の手前側にあるのが特徴です。
私はいつも、1・2間だったか、2・3間だったか、忘れるのですが・・
韓国(陥谷)の兄さん(第2・3間)達
韓流アイドル、イケメンたくさんいますよね!と覚えましょう!!
足の陽明胃経 流注
足の陽明胃経は、
鼻翼外方に起こり、鼻根で膀胱経と交わり、鼻の外側を下って上の歯に入り、かえり出て口をはさみ唇を巡り、オトガイで交わります。
顔面動脈拍動部(大迎)、下顎角、耳前から髪際をめぐり、額中央へ。
大迎から分かれた支脈は、総頚動脈拍動部(人迎)、気管を巡り、大鎖骨上窩にはいり、
横隔膜を貫いて胃に属し、脾をまとう。
胸部では前正中線4寸、腹部では2寸を下り、大体動脈拍動部(気衝)で合流し、大腿前外側、膝蓋骨、下腿前面を下って、足背から足の第2指外側端に終わる。
なぜ腹は陰陽で言えば陰なのに、陽経の胃経が通るのでしょうか??
いろんな先生に疑問をぶつけてはいるんですけど、みんな回答がバラバラで、さらに混乱しています。
重要ポイント
胃経は胸側は外方4寸。腹側は外方2寸。を通りますが、、
私の覚え方ですが、「胃」という漢字に注目します。
漢字の□を数えるだけ!いいですよね。
胃経と脾経が腹と胸何寸通るのか
が混乱してたけど…
漢字をヒントにした覚え方発明できた\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/ pic.twitter.com/Rpu1YxUDx1— とも@鍼灸あまし学生ブロガー (@tmotsubo) March 13, 2020
脾経と合わせて覚えましょ!
また、太もも。
お腹から下ってくる、と考えると、へそに近い内側を走ってきた経脈なので、
太ももの内側を走るんだっけ?梁丘と血海どっちがどっち?なんて混同しやすいのですが、
足の陽明胃経は、足三里を基準に覚えましょう。
足三里の位置を考えれば、太ももも同じ側を走っています。
あくまでも、足の陽明胃経。腹部までと混じらない様にしましょう。
国家試験問題にチャレンジ
(はき第10回-120)[経絡経穴概論]
膝関節より上にある郄穴は足の経脈では梁丘だけです。
(はき第17回-111)[経絡経穴概論]
胃経は腹部の不空直近、シックスパックを通ります。
(はき第4回-114)[経絡経穴概論]
胃兪に組み合わさる募穴は中脘ですね。 天枢は胃経上の経穴ですが、大腸の募穴であることに注意しましょう。
以上、参考になれば幸いです!!
他の経脈の覚え方はこちら↓
解剖経穴についてはこちら↓
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