手の少陽三焦経23穴。
覚えやすい区切りに分け、
語源と漢字の意味を知り、
ゴロ合わせに頼る
と覚えやすくなります。教科書は文字ばっかりでイメージしづらいですよね。カラフルにまとめてみます。ぜひ参考にしてみてください!
手の少陽三焦経 教科書一覧
手の少陽三焦経 覚え方
関衝 液門 中渚 陽池
| TE1 関衝 | 薬指末節骨尺側 爪甲角内方1分 | 少衝、中衝 の間の関門 ※三焦経の井金穴 |
| TE2 液門 | 薬指と小指の間 みずかき近位 | 水液の出る門 ※三焦経の榮水穴 |
| TE3 中渚 | 第4第5中手骨間 中手指関節近位 | 中州 渚 ※三焦経の兪木穴 |
| TE4 陽池 | 総指伸筋腱尺側 手関節横紋上 | 陽側、手背側 池のような窪み ※三焦の原穴 |
手のツボ4穴です。
手の井穴は漢字のバトンパスがありました。
関衝は心包経の中衝から衝をバトンパスされています。

「心包経の内関→関衝→外関」たいなイメージで私は覚えています。
そのあとは液門→中渚→陽池とさんずい氵の3穴が続きますね。
榮水穴の液門、
「井榮兪経合」の真ん中兪木穴中渚。
陽池は大腸経の陽渓、小腸経の陽谷に名前が似ているうえ、同じ横紋上にあるツボで、あたかもう陽池も経火穴のようですが、原穴。。そこで、
ようち園児はげんき!
と覚えています。幼稚園児が遊ぶとしたら渓でも谷でも想像できないですが、池でなら元気に遊ぶかな、、見張らないとだけど。。というイメージです。
また、陽池は指を反らすと真ん中に出てくる総指伸筋腱の尺側にとります。

第四・五中手骨間隙から手首側に、液門・中渚をなぞって取ることもできます。
三焦のエネルギーが集まり、お灸をしたりすると手をポカポカにしてくれる、
まさに陽の池。原穴。
ようちだけに要注意要チェックです!
外関 支溝 会宗 三陽絡 四瀆 天井
| TE5 外関 | 橈骨と尺骨の骨間 手関節横紋 上方2寸 | 内関に対して外関 ※三焦経の絡穴、 八脈交会穴 |
| TE6 支溝 | 橈骨と尺骨の骨間 手関節横紋 上方3寸 | 支脈が戻る 橈骨と尺骨の溝 ※三焦経の経火穴 |
| TE7 会宗 | 尺骨の橈側縁 手関節横紋 上方3寸 | 手の三陽経が出会って 宗=集まる ※三焦経の郄穴 |
| TE8 三陽絡 | 橈骨と尺骨の骨間 手関節横紋 上方4寸 | 手の三陽経が 連絡する |
| TE9 四瀆 | 橈骨と尺骨の骨間 肘頭の下方5寸 | 四肢に通じる 決瀆の官 |
| TE10 天井 | 肘頭の上方1寸 | 天=肘の上方 井のような窪み ※三焦経の合土穴 |
前腕背面の真ん中を通る経穴です。
外関は関衝でも触れました。
表裏関係の心包経の内関とセットで覚えましょう。
どちらも絡穴で八脈交会穴ですね。
支溝と会宗はどちらも3寸。
3寸のものは、なんか分かりやすい覚え方が見つからない限りは、さん付けして「支溝さん」「会宗さん」と呼ぶようにしています。。
ちなみに私は地元富山にゆかりのある棟方志功(むなかたしこう)という芸術家になじみがあって、しこうさん呼びは受け入れやすい。
【棟方志功の福光時代】
— 青幻舎 (@SEIGENSHA) November 10, 2018
谷崎潤一郎をして「奇人」であると言わしめた巨匠・棟方志功。真宗王国富山・福光疎開時代の作品約400点を集め、世界のムナカタ揺籃期を概観する。
監修・執筆:石井頼子、尾山章
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そして会宗の会という字は誰が何と言おうと、、

隙間が空いた三角形でできあがっています。
三寸で三焦経の郄穴会宗さんですね。
支溝さんは外関・三陽絡・四瀆と同じラインで、
橈骨と尺骨の中点、
総指伸筋腱と小指伸筋腱の間にとり、

会宗さんは支溝から小指伸筋腱を超え尺側手根伸筋との間にとります。
三陽絡は足でいう三陰交みたいな意味をもつ経穴です。
が、三陰交に比べて全然使われている印象もなく、三陰交の陽バージョンとは思えない格の差を感じます。。
手関節横紋の上方4寸なのが更にややこしい。
三よん絡!
ですね。
そして四瀆。四という漢字がつく経穴は胃経の四白、腎経の四満と、どれも四隅四方というような意味で使われています。
瀆という字は神への冒涜、とかの涜と同じのようで、溝はみぞでもどぶの意味だったり、けがれとかを意味するそうで、、
四方がどぶってどんなだ・・
って経穴です。
位置は肘頭の下方5寸で、四瀆ならそのまま4寸であってほしいのに、、肘頭の下方というのもややこしいです。
ちなみに、手関節横紋の上方5寸の高さにない経穴は?という問題が出て、肘頭下方5寸の四瀆を選ばせる問題に出会ったことがあります。
難しく覚えにくく要注意ですね。。。
天井はてんじょうと書いててんせいと読みます。
腕の合穴がどれも肘窩横紋付近にあるなかでは
天井にあるかのように、肘頭の1寸上にあるので、
合穴の中のてんじょうてんせい!とそう覚えています。
清冷淵 消濼 臑会 肩髎 天髎 天牖
| TE11 清冷淵 | 肘頭と肩峰角を 結ぶ線上 肘頭の上方2寸 | 三焦の熱を 清冷ます 淵=くぼみ |
| TE12 消濼 | 肘頭と肩峰角を 結ぶ線上 肘頭の上方5寸 | 三焦の流中が 内に入り消える 濼=池、くぼみ |
| TE13 臑会 | 三角筋の後下縁 肩峰角の下方3寸 | 臑=三角筋 陽維脈に会う |
| TE14 肩髎 | 肩峰角と 上腕骨大結節の間 | 肩の骨の 髎 隙間 |
| TE15 天髎 | 肩甲骨上角 の上方 | 天 体の上部 髎 隙間 |
| TE16 天牖 | 下顎角と同じ高さ 胸鎖乳突筋後方 | 天 体の上部 牖 格子窓 |
肘上から首までのツボです。
三焦経は上腕後面でもほぼ真ん中を通ります。
清冷淵は、肘頭上2寸。
三焦経はさんずい氵だらけだったのに、
唯一ここだけ冷という字の漢字が使われ、その部首が、
冫(にすい)
ということで、肘頭上2寸、覚えましょ。
消濼は、濼という漢字が難しいですね。
樂は「楽」の旧字体です。学の旧字体は學、駅の旧字体は驛、みたいな関係です。
もともとは「楽」は木に鈴やクヌギをつけて音を奏でるための楽器、を表し、
薬は小粒の丸薬を表し、瓦礫の礫は石つぶてを、車に轢かれるの轢は車輪にひかれてつぶ状になる、ことを表しているので、
濼は水の粒、水滴のような意味なのか・・?
と考えられますが、漢字の意味が分かったからって覚えやすくなりませんでした。。
消濼は、解剖学的に上腕骨の橈骨神経溝があることが問われやすいです。
圧迫しすぎると橈骨神経麻痺になり、下垂手といって手首が反らせなくなる場所です。
橈骨神経麻痺についてまとめてみました!
— 医学ノート (@igakunote) August 31, 2024
下垂手と下垂指の違いがとくに難しいと思いました! pic.twitter.com/yLq1eNpKCQ
腕枕などで圧迫されるので、ハネムーン症候群、サタデーナイト症候群ともよばれます。
腕枕で上腕の後ろの左右上下真ん中あたりが圧迫されそう・・と思ったら教科書にこんな図が。

一番下、確かに骨度法で腕上げると10寸になるのでちょうど半分が消濼、腕枕で圧迫されそうです。
臑会は、三角筋を意味する臑という漢字を使った経穴が、大腸経に臂臑、小腸経に臑兪がありました。

この中でも、臑会は肩峰角の下3寸。
三角筋にある肩峰角の下三寸の三焦経の臑会の「会」は隙間三角でできている。

ここでも登場ですね。
肩髎、天髎。
同じ手の陽経では肩前方を大腸経の肩髃が通り、肩後方、肩甲骨の上は小腸経が通っており、
その真ん中を三焦経が通っています。

天牖は胸鎖乳突筋周辺のツボです。別記事でまとめているので、確認してみて下さい。

翳風 瘈脈 顱息 角孫 耳門 和髎 糸竹空
| TE17 翳風 | 耳垂後方 乳様突起下端前方 | 翳=絹傘。耳の形 風邪 |
| TE18 瘈脈 | 乳様突起の中央 翳風~角孫 曲線上 翳風から3分の1 | 瘈=痙攣、ひきつけ 脈=耳後ろ血管の青筋 |
| TE19 顱息 | 翳風~角孫 曲線上 翳風から3分の2 | 顱=頭 息 |
| TE20 角孫 | 耳尖のあたる | 耳上角 孫脈が分かれ出る |
| TE21 耳門 | 耳珠上の切痕と 下顎骨関節突起の間 | 耳の 門戸 |
| TE22 和髎 | もみあげの後方 耳介の付け根の前方 浅側頭動脈の後方 | 声の調和 髎=側頭窩のくぼみ |
| TE23 糸竹空 | 眉毛外端の陥凹部 | 糸竹 眉毛 空 くぼみ |
最後は耳周辺のツボです。

翳風の深部には顔面神経幹が頭蓋骨から出てくる茎乳突孔があり、顔面神経麻痺の治療であのビートたけしにも使われたツボだと聞いたことがあります。
瘈脈、顱息はとりあえず漢字を一生懸命に覚えましょう。。
角孫が耳尖というのは私的にはエルフ的な、ピーターパン的な・・
耳のカクカク尖ったキャラクターの角孫はあの先っちょだよね?!と覚えています。
耳門。耳珠上の切痕と下顎骨関節突起の間にありますが、

下顎骨関節突起を目印に取る耳のツボが耳門のほかに、小腸経の聴宮、胆経の聴会と上中下にあります。
小腸経でも触れましたが、その覚え方がこの図。

耳を二個並べて耳とか聴とかややこしい漢字を抜いて残る漢字がいい感じに上中下と収まります。
和髎はモミアゲの後ろ。糸竹空は眉毛の端で覚えやすい位置にありますね。
三焦経、なかなか覚えにくい位置のツボが多いので注意してください!
手の少陽三焦経 流注
手の少陽三焦経は、
手の厥陰心包経の脈気を受けて薬指内側端に起こり、
手背、前腕後面、肘頭、上腕後面を上り、肩に上って胆経と交わり、大鎖骨上窩に入り、胸中より広がり、心包をまとい、横隔膜を貫いて三焦に属する。
胸中より分かれる支脈は、上って大鎖骨上窩に出て、項部から耳の後部、上部を経て側頭を過ぎ、目の下方に至る。
耳の下で分かれた支脈は耳の後ろから中に入り前に出て、外眼角にいたり、足の少陽胆経につながる。

ちなみに教科書をみると三焦は「Triple Energizer Meridian」と英訳されています。
EnergizerはEnergyエナジーにzerでモノ
で、エネルギーを供給する装置、元気づける人、エネルギーを与える人・モノという意味ですね。
国家試験問題にチャレンジ
(はき第1回-121)[経絡経穴概論]
正解は天髎です。禾髎は大腸経、巨髎は胃経、下髎は膀胱経ですね。
(はき第24回-111)[経絡経穴概論]
八脈交会穴8穴のうち、4穴が絡穴を兼ねています。 手の太陰肺経の列欠、足の太陰脾経の公孫、手の少陽三焦経の外関、手の厥陰心包経の内関です。
(はき第27回-109)[経絡経穴概論]
答えは陽池です。腱の内か外か、紛らわしい問題ですね!
以上、参考になれば幸いです!!
他の経脈の覚え方はこちら↓

督脈
任脈
肺経
大腸経
胃経
脾経
心経
小腸経
膀胱経
腎経
心包経
三焦経
胆経
肝経
要穴表解剖経穴についてはこちら↓


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