骨度法の覚え方・ゴロ合わせ一覧！イメージで簡単に分かる！│経絡経穴概論 試験対策

骨度法が覚えられなくて、苦戦する鍼灸マッサージ学生tmotsuboです。

どうせなら、何か覚えやすく覚えたい、と、編み出しました。

教科書は文字ばっかりでイメージしづらいですよね。カラフルにまとめてみます。

鍼灸・東洋医学を学ぶ学生さんのお役に立てれば幸いです！

頭部の骨度法

頭部の骨度法です。

頭部の骨度法のゴロ合わせは、こちら。

「七五三っきゅー」です。

七五三に、３９（サンキューで９が二個で３９９だからサンッキューみたいな・・笑）

このゴロ合わせは、

頭のてっぺん　百会　の前後が何寸か

で覚えるゴロ合わせです。

頭の正中線を流れる督脈のツボは頭上では1.5寸間隔にあります。

教科書の書き込みで見にくくて、すみません。。

後髪際～前髪際が１２寸、と教科書に記載の骨度法で覚えるより、

と分け、合計１２寸、と覚えたほうが、

なんだかんだ役立ちそうですよね。

そしてゴロも七五三になって、覚えやすくなります！

ちなみに、後髪際～百会のエリアは、大後頭神経支配、百会より前は顔と同じ三叉神経支配、ということで、

神経支配においても、百会から後ろが後頭部、百会より前が顔、と区分けができるので、覚えておくと役に立つかもしれません。

胴体の骨度法

胴体の骨度法がこちら。

胴体のゴロ合わせは、

「ヘソから中へは４寸　ろっきゅう！」です。

意味不明だと思いますが、こちら▶を最後まで見てください。

ヘソの神闕を中心に、

「中」という漢字を使うツボが、腹部にそれぞれ４寸間隔にあって。

「中」という漢字の画数が、４画で。ビックリな覚え方です。

詳しく解説していきます。

お腹側の真ん中を通る任脈と合わせて覚えていくので、

まだ覚えていない方は教科書を片手に見ていってください。

臍中央　－　恥骨結合上縁　5寸

任脈上。

恥骨結合上縁に曲骨、ヘソの中央に神闕というツボがあり、

神闕～曲骨　の骨度法が、５寸　です。

👆「曲骨」という名前そのものが恥骨結合の湾曲を意味するそうです。

ただ5寸を覚えようとすると忘れがちなところです。

私の覚え方は、「神闕の４寸下が中極」を利用した覚え方です。

任脈は、「会陰→曲骨→中極・・」という流れで、

腹部は1寸ずつ離れていて、曲骨⇔中極は1寸です。

つまり、

臍中央 － 恥骨結合上縁　＝神闕～中極4寸＋中極～曲骨1寸＝5寸

が導き出せる！ということです。

臍中央　－　胸骨体下端　8寸

任脈上。

ヘソの中央（神闕）～胸骨体下端（中庭）は骨度法で8寸です。

そして、神闕～中庭　の真ん中には中脘があります。

中のつくツボの距離間が４寸ですね。

ヘソから中脘までが　４寸で、

中脘から中庭までも同じく　４寸だから、

臍中央　－　胸骨体下端　8寸

が導き出せる！ということです。

両 乳頭 間　8寸

任脈上。

なんと、もうひとツボ、「中」がつくツボがあります。

中庭の次、　膻中　です。

👆「膻中」という名前そのものが胸元中央、心包を指すそうです。

この　膻中。

４寸左右外方には、なんと。

陽明胃経、乳頭上の乳中というツボがあります！！

両 乳頭 間　８寸

が導き出せる！ということです。

さらに言えば、膻中および乳中は、第４肋間の高さにあります。

４尽くしですな！！

骨度法と任脈を合わせて覚えちゃいましょう！！

左右の肩甲棘内端縁間　６寸　＆　頚切痕　ー　胸骨体下端　９寸

体幹部最後は、胸骨体下端～頸切痕と、

背部肩甲棘内端縁間です。

背中とお腹で６と９が一回転するようなイメージで、ろっきゅう！！となっていますね。

肩甲棘間の6寸は膀胱経の取穴でとてもよく使います。

一行線が正中線外方1.5寸、二行線が正中線外方3寸にあり、いやというほど取穴するなかで覚えます。

ゴロでそのまま頚切痕　ー　胸骨体下端　９寸を覚えちゃいましょう！

腕の骨度法

腕の骨度法です。

腕はゴロ合わせではありません。イメージと漢字で覚えます。

手のひら

ご自身の手で図のごとく「8.5寸」と唱えながら動かしてみましょう。

10秒もやってたら覚えてしまってます。

※作ってから気づきましたが、アニメーションの手のひらが逆です・・ニュアンスを汲み取っていただければ。。！

肘

次は、「肘」で覚えます。かなり無理矢理ですが覚えられます。

肘という文字を見つめるしかなかった。。

が、肘という漢字一文字で解決しました。

「月+寸」と、右のつくりがちょうど、寸　だったので、月という漢字に情報を押し込めました。

月の外側に12があり、内側に9が見える。そして90度外転すると、10が作れそう！という覚え方です。

ちなみに、１２寸というのは、足裏と同じサイズ感です。

1寸約2cmと考えると、１２寸は２４cmの靴を履く女子の足のサイズくらいになります。腕も二つ折りにして同じサイズだ～～というイメージで覚えましょう。

下肢の骨度法

下肢の骨度法がこちら。

足が一番ややこしくていい覚え方ができたと言えないです。

が、紹介していきます。▶

解説していきます。

下肢内側

下肢の内側。

と、膝で折返しで１８寸ずつとなっています。

八という漢字が足の内側に見えてきます。

※外側ではなく、曲骨のある恥骨結合上縁～膝蓋骨上縁なのが注意！

足の内側は、１八寸と覚えましょう。

ふくらはぎの内側は、指頼り。

足底から内果尖までは、３寸、ということで、ご自身の指４本、当ててみましょう。ほぼ一致しますね。

そのまま指4本ずつ伸びていくと、、膝蓋骨尖の高さまできます。

１８寸と、指当てた間隔が３寸、とおぼえておけば、１８は3の倍数。

も指寸でなんとかいけます。脾経のマッサージのように・・指4本で内側流していきましょう。

さらに、

についても、今度は、指三本、当ててみましょう。

も導き出せるはずです！！

指あてるのに頼るのがあんまりよくないですが、実際取穴で指寸けっこう使います。

下肢の外側

そして、下肢の外側。

内側よりも、ちょっと長く、１寸ずつ長い、と覚えましょう。

ちなみに、骨度法で一番長いのは、この、膝窩ー大転子頂点の１９寸です。

また、膝窩－外果尖＝16寸は、胃経の経穴、条口と豊隆と合わせて覚えられます。

教科書通りの取穴だと、足三里、上巨虚、条口、下巨虚は犢鼻の下方何寸か、で取穴しますが、

豊隆は外果尖の上方8寸という下からの取穴です。

下方8寸上方8寸と異なりますが、

下腿、外果尖～膝窩の骨度法が16寸なので、どちらもちょうど真ん中で、同じ高さにあるツボです。

のこるは、

殿溝－膝窩の１４寸は、膀胱経の承扶－委中と同じ距離です。

しり～しつかで１４寸と覚えるのもいいですし、

太ももの後ろ、ハムストリングと呼ばれる筋肉群にある膀胱経の殷門は、

殿溝の下方６寸、ハムが末広がる膝窩横紋からは八寸の位置にあります。

ハムストリングにあるツボは殷門だけなので、八６ストリングで覚えましょ！

下肢の覚え方が少々覚えることが多くて大変ですね><

ですが、ただの数字の羅列を覚えるよりは・・少し覚えやすくなったのではないでしょうか。

国家試験にチャレンジ

（はき第10回-112）[経絡経穴概論]

前髪際から後髪際まで

胸骨体下端から恥骨結合上際まで

足の長さ

腋窩から第11肋骨先端まで

Correct! Wrong!

正解は「胸骨体下端から恥骨結合上際まで」です。胸骨体下端からヘソまでが８寸、ヘソから恥骨結合上際が５寸なので、１３寸になります。腋窩から第11肋骨先端まで、を知らなくても、間違っている答えが導き出せます。

（はき第21回-109）[経絡経穴概論]

膝蓋骨尖から内果尖

大転子頂点から膝窩

殿溝の中央から膝窩

恥骨結合上縁から膝蓋骨上縁

Correct! Wrong!

正解は、「殿溝の中央から膝窩」です。 膝蓋骨尖から内果尖は１５寸、大転子頂点から膝窩は１９寸、殿溝の中央から膝窩は１４寸、恥骨結合上縁から膝蓋骨上縁は１８寸です。

あくまで私流の覚え方ですが、勉強に勤しむ学生さんのお役に立てれば幸いです！