督脈28穴の簡単な覚え方!語源イメージと語呂合わせで完璧!学生向け

督脈、28穴。

覚えやすい区切りに分け、

語源と漢字の意味を知り、

ゴロ合わせに頼る

と覚えやすくなります。

教科書は文字ばっかりでイメージしづらいですよね。にまとめてみます。ぜひ参考にしてみてください!

督脈 覚え方

私の経穴の覚え方は、

覚えやすい区切りをつけ、語源と漢字の意味で場所のイメージが浮かぶようにし、

何度も反復して書き取り練習をして流れを覚えてしまいます。

そして印象が残りにくく、忘れやすい位置、重要なところをゴロ合わせなどで補足するようにしています。

参照記事

経穴の覚え方&勉強の仕方!読み・書き・位置を完璧にしたい鍼灸学生必見!│経絡経穴概論 試験対策

以下解説していきます!

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長強 腰兪 腰陽関 命門

GV1
長強
尾骨端と
肛門の中央
陽の気の
気がく盛ん
GV2
腰兪
仙骨裂孔
=なおす
GV3
腰陽関
L4 棘突起
下方
の/
出入りする所
GV4
命門
L2 棘突起
下方
腎の間 生
重要な

まずは、最初の4穴で区切ります。
腰のツボですね。

長強はすごいところにあるので覚えやすいですね。

腰兪は腰を治すツボという名前ですが、腰ではなく仙骨裂孔にあるのが注意です。

はっきり申し上げると桃の割れ目すれすれ上です。

 

腰陽関命門は覚え方に語呂があるので紹介します。

腰陽関

第4腰椎棘突起下方の陥凹部にある経穴、腰陽関

左右の腸骨稜の最も高い所を結んだ線をヤコビー線といい、

画像では青くなっている骨、L4の棘突起とぶつかります。

棘突起を触り分けることができても、上から下から順に何番目なのか?を数えるのは大変ですが、

お尻の骨の高さでL4の高さがパッとわかるので、めちゃくちゃ重要です。

腰陽関=L4のゴロ
「腰陽関」⇒「こしようかん」
⇒「こしよんかん」⇒椎の

で覚えましょう。

命門

第2腰椎棘突起下方の陥凹部にある命門

生きる源の「精」が蓄えられていたり、
生殖に関わり陰陽の根本とされる、

の近くにあるツボで、

まさに

「命門」は東概の教科書にも腎のページに載っています。

 

背中で浮いている第12肋骨の先は、触れることが出来、

そしてその第肋骨の先を結ぶと、命門のあるLにぶつかります。

2つの腎臓の上も通ってますよね。

命門のゴロ

門」⇒「LIFEの門」⇒「LI

骨の

脊柱の中点が、L

とやや無理やりながら、、、覚えています。

胸椎は12番まで。そしてそこから出てる肋骨下端の1肋骨の先端が垂れ下がってて。

両端を結ぶと第腰椎にぶつかる、という関係性はめちゃくちゃ大事なので覚えておきましょう。

ちなみに、命門の横並びは「腎」に関連するツボだらけです。

覚えておきましょ!

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懸枢 脊中 中枢

GV5
懸枢
L1棘突起
下方
架かる=
重要=
GV6
脊中
Th11棘突起
下方
柱の/
GV7
中枢
Th10棘突起
下方
督脈の/中枢

脊柱の中央を意味する似た名前が続きます。

この3つセットにして覚えています。

棘突起の数字が1か0なのがさらにセット感出てます。また、

んすう⇒きちゅう⇒ゅうすう

といったように、国語辞書的順番になっているので、

似た名前、順番がややこしくなることもないはずです。

筋縮 至陽 霊台 神道 身柱

GV8
筋縮
Th9棘突起
下方
の関連)を
=引き締める
GV9
至陽
Th7棘突起
下方

中の陽の心、上焦
GV10
霊台
Th6棘突起
下方
=心=魂
乗せる
GV11
神道
Th5棘突起
下方
を臓す
GV12
身柱
Th3棘突起
下方

棘突起の数字が飛び飛びで分かりづらい胸背部のツボ。

肝蔵の高さくらいの筋縮。は五行式体表ではですね。

心臓の高さくらいの至陽、霊台、神道の名前が心臓ぽくて特徴的です。

こちらは、ゴロ合わせで行きます。

ゴロ
  • 筋縮⇒「きんしゅく」
    ⇒「ゅうしゅく」⇒第胸椎
  • 至陽⇒「しよう」
    ⇒「よう」⇒第胸椎
  • 霊台⇒「れい=0が(ム)の土台」⇒第胸椎
  • 神道⇒「ッドの道」⇒第胸椎
  • 身柱⇒「しんちゅう」
    ⇒「ちゅう」⇒第胸椎

霊台が意味不明だと思うのですが、、、イメージは、こちら。

覚えにくかったら、、開発してください><

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陶道 大椎

GV13
陶道
TH1棘突起
下方
器の窯
火気の通る
GV14
大椎
C7棘突起
下方
きい

大きな椎骨周辺の2つのツボです。

首を横に降った際に、

動くのが第7頚椎、動かないのは第1胸椎

という見分け方、鍼灸学生なら耳にすると思います。

覚えやすい大椎と一緒に、

の熱い陽気を頭上に伝えるかのようなネーミングの、堅くて動かない陶道を覚えましょう。

頭部 10穴

GV15
瘂門
C2棘突起
上方
=言語を発しない病
舌根
陽維脈の
GV16
風府
外後頭隆起
直下

集まる・侵入する。
GV17
脳戸
外後頭隆起
上方
枕骨。
脳から脊髄に移行する
大後頭孔の近く。
GV18
強間
後髪際
上方4寸
λ縫合
骨質が固。
GV19
後頂
後髪際
上方5.5寸
GV20
百会
前髪際
後方5寸
脈のうところ
GV21
前頂
前髪際
後方3.5寸
GV22
顖会
前髪際
後方2寸
=大泉門のこと。
冠状縫合
GV23
上星
前髪際
後方1寸
を見上げると
一番にくる
GV24
神庭
前髪際
後方0.5寸
、目の光
おでこ

頭エリアは語源や百会との並びで一気に覚えてしまいます。

大体1.5寸間隔なので、

後髪際~百会:7寸÷1.5=4.7≒5穴(瘂門・風府・脳戸・強間・後頂)

百会~前髪際:5寸÷1.5=3.3≒4穴(前頂・顖会・上星・神庭)

切り上げでかなりこじつけですが、大体何穴ずつあるかのヒントにできそう・・?

 

骨度法と合わせて覚えるのがおすすめです!

骨度法の覚え方・ゴロ合わせ一覧!イメージで簡単に分かる!│経絡経穴概論 試験対策

頭部は一部、骨の縫合と関係のあるツボがあるので解説していきます。

小泉門→λ縫合 強間

図の青い→で示したところは、3つの骨のλ縫合といいます。

新生児はここに隙間が空いていて、小泉門と呼ばれます。

大人になると3方向から力がかかる可能性がある箇所なだけに、

隙間が空くどころか、ガッチリ骨質がくて密なところに変わります。

・・ということで、い骨の、ツボの名前が強間!面白いですよね。

大泉門→冠状縫合 顖会

前頭部の縫合を冠状縫合と言います。

新生児はここにガッツリ隙間が空いていて、大泉門と呼ぶのですが、

顖会はその大泉門を指し、子供の頭を意味するとか。。

頭とか顔と同じ漢字のつくり「頁」ですが、「首から上の頭部」を指すそうです。

」だけでも訓読みで「ひよめき」といい、

新生児の頭蓋の前頭骨と頭頂骨の間がまだ接合していないために動脈の拍動のたびにひくひく動く頭頂の部分。泉門。ひよひよと動く意から

という意味らしいです。確かに赤ちゃんの頭は産道を通るために頭蓋骨が柔らかいといいますよね。

顖って謎の漢字だな~と思っていましたが、「脳」という漢字の元になっているんですね。メが同じですが隙間の意味だとは!

 

また、上星と神庭は、私的には体内時計のスイッチの場所と思っています。

日光を浴びると体内時計がリセットされて、時差の違う国でも太陽をまずは浴びれば夜がきたら眠れる、

とか言いますが、そのヒントがこの本に書かれていたのです。


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京都大学の先生が書いた本なのですが、その中に、

盲学校の運動会で、目の見えない生徒たちが見えていないはずのトラックを真っすぐ進むことに驚いたエピソードがありました。

見えないはずのレーンが見えるだけでも驚きですが、なんでも、ハチマキをすると、生徒たちは「トラックが見えない」とレーンを大きくそれるとのこと。

ちょうど上星と神庭のある位置がハチマキに隠れると、見えない!!と訴えるそうです。

どうも、額の奥にある松果体が、体内時計を調整したり、盲学校の生徒たちにとっては、光を感じ取るセンサーであり、目であったのではないかということです。第三の目だ。

星キラキラ、神も神々しくキラキラ。そんなツボなんだろうな~と思っています。

水溝 兌端 齦交

GV25
鼻の尖端 =白色
=鼻に開いた空間
GV26
水溝
人中溝の中点 の流れる
GV27
兌端
上唇結節上縁 =脱ぐ、鋭い
GV28
齦交
上歯ぐき 歯茎
わる

最後の4穴は顔面部のツボです。

髎の、素=色というのがぴんと来ないと思いますが、

素面はしらと読み、素人はしろうとと読みますよね。

繭を糸により合わせる際の、繭から出ている糸を指す漢字だそうです。白のイメージもそこからでしょう。

肺の配当である鼻の白ですね。

他のツボは、ツボ名から位置が連想されやすいので、覚えやすいはずです!!

督脈 流注

督脈は、骨盤内に起こり、

会陰部に出て、腰→背中→後頚部→頭→歯茎上部で終わります。

督脈は全ての陽脈と交わり、「陽脈の海」と呼ばれます。

督脈 重要ポイント

経絡経穴概論の教科書では、

学習効率を考えて 督脈・任脈 を先に配置した

とあります。

正中線上を走る督脈&任脈が取穴の際の基本穴になるからと考えられます。

触診でも重要になる部分です。

 

つまりは、平べったい背中に見えていたのを、

意味と位置の分かる背中に透視できるようにしましょう!!

ヤコビー線 L4

前出のヤコビー線。

腸骨稜の高い所が触診できるので、それを頼りに第4腰椎の位置を探ります。

第12肋骨 L2

こちらも前出。

第12肋骨にふれることができるので、その高さを結んで第2腰椎を探ります。

肩甲骨下角 Th7

肩甲骨の下角は、数字のの下端!と覚えてます。

いやいや、漢数字ののほうが、肩甲棘も表現できてるやん!

どっちもいけますね。

肩甲骨内縁 Th3

肩甲棘をたどって、肩甲骨内縁の高さが分かります。

第3胸椎と同じ高さになります。

って肩甲骨内側縁ぽくないですか・・?

 

以上、督脈の覚え方でした。ぜひ参考にしてみてください!

国家試験にチャレンジ

(はき第7回-119)[経絡経穴概論]

Correct! Wrong!

膀胱経を覚えてないと解けない問題です。督脈のツボは膀胱経と同じ高さにあるものが多く、同じ高さにあるツボが問われます。 ちなみに、五行色体表を覚えていれば、肝の関連で、「筋」があると分かれば、導くこともできます。

(はき第16回-112)[経絡経穴概論]

Correct! Wrong!

脊柱だけでなく、頭のツボでも横並びが問われます。 こちらの正解は名前のよく似た「脳空」ですが、似てない名前のツボが横並びになることもあります。

あくまで私流の覚え方ですが、勉強に勤しむ学生さんのお役に立てれば幸いです!

他の経脈の覚え方はこちら↓

解剖経穴についてはこちら↓

【解剖経穴一覧】経穴を筋肉名、神経名、血管名から逆引き検索!

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