蔵血・統血・主血が分かる!血の生理(化生・運行)を徹底解説!東洋医学概論 試験対策

東洋医学概論で、気・血・水や五臓六腑が複雑に生理・病理で絡んできて、

ちょっと分かりにくくなってきている鍼灸学生tmotsuboです。

教科書は文字ばっかりでイメージしづらいですよね。

「血」について、生理についてにまとめてみました。

鍼灸・東洋医学を学ぶ学生さんのお役に立てれば幸いです!

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血の化生と運搬

血の生理について、

  • どの臓器で化生されるか
  • どの臓器で運搬されるか

という視点で見ていくと、その関係性がわかりやすくなります。

そして、血の病理は化生と運搬のどちらかの異常、と理解できます。

解説していきます。

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化生

血を構成するものは、3つあります。

血=営気・津液・(水穀の)精

です。

そんな、血の生成。

飲食物から得られる水穀の精微から作られる、メイン生成ルートと、

水穀の精微の貯金から作るサブ生成ルートがあります。

そして、化生したら、肝に貯蔵、という、リスク対策。

見てみてください。

細かく見ていきます。

水穀の精微はでつくられ、営・津液として肺に送られます。

そして肺で取り込んだ清気と混ざり合い、心臓でとなります。酸素を運ぶのが血液ですものね。

血の源は飲食物と言えるため、規則正しい食生活が血の化生には必要です。

これが血のメイン生成ルートです。

 

もし、食べ物も飲み物もなくて、血をつくるための水穀の精微がない場合。

サブルートが働きます。

水穀の精微が充分ある時には、腎に後天の精として貯めていた貯金を、血の生成に使います。

精から血がつくられる、という精血同源はここからきています。

 

そして、作られた血は、肝臓に貯められます。

後天の精としての貯金もあるし、

肝臓に血そのものとしても貯金しているし、

ダブルで安心、というのがですね。

食べ物がなくても、肝臓に貯めたグリコーゲンでグルコース産生ができたり、最悪体内の脂肪や筋肉から糖新生出来ることにちょっと似ています。

以上が血の生成でした。

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運搬

血の運搬に関わるのは、五臓と言うより、

気が動いて初めて、血は運搬されます。見ていきましょう。

血は気の推動作用によって、運搬されています。

気という陽性の筋斗雲に血が乗ってるだけで、陰性の血だけでは静か。動きません。

心と肺の機能で宗気が働き、血が全身に送り出され、それを肝の疏泄がサポートして機能しています。

また、運行中は、血が脈から漏れ出さないようにしているのが、気の固摂作用

血が血脈から出てしまうと、全身に巡らせられずに運行が滞るし、

血が漏れる=ケガしてしまう、ということとも言えます。

気はルートを外れない敏腕ドライバーということですね。

 

気が作られるのは、が水穀の精微を作る機能を正しく働かせているからこそ。

脾が気の固摂作用を生み出している源、と言えるため、

脾には血を漏れ出さないようにする統血作用があるとされています。

以上が血の運搬でした。気が大きく関わっていました。

血の生成 まとめ

以上、血の生理を臓器が大きく関わる部分でまとめると、

この表を理解していれば、血の病理は理解しやすいので、しっかり押さえましょう。

 

国家試験にチャレンジ

(はき第15回-94)[東洋医学概論]

Correct! Wrong!

正解は、「脾が各器官に配分する。」です。各器官に配分するのは肺や心の作用です。脾は血が脈中から漏れ出さないよう統血作用があります。

あくまでも私流の覚え方ではありますが、勉強に勤しむ読者さんのお役に立てれば幸いです!!

 

 

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