東洋医学概論、教科書だけではちょっと分かりにくくなってきている鍼灸学生tmotsuboです。
今回は気の運動「気機」について、五臓六腑との関係をカラフルにまとめてみました。
教科書は文字ばっかりでイメージしづらいですよね。
鍼灸・東洋医学を学ぶ学生さんのお役に立てれば幸いです!
目次
気機を図解で解説!
気の運動を表す言葉である、気機。
気機には
昇・降・出・入
の4つの方向があります。
各臓腑の機能によって発揮されており、
昇⇔降、出⇔入
という対立する運動が相互に抑制、協調、調節されることにより、正常な気機を維持しています。
なかなか教科書だけではイメージがつかなかった私。
方向別に確認できるよう、作ってみました!!
イメージで解説!
昇
降
出
入
いかがでしょうか?
しっかりチェックして確認してみてくださいね!!
『肝が昇、肺が降』は陰陽消長・転化がヒント
気機では、
肝が昇の主軸、肺が降の主軸
とされていますが、
肝の疏泄は昇がイメージがあっても、
肺は宣発が昇と出、粛降が降と入で4つの動きをすべてコンプリートしているのでイメージがわかないですよね。
そこでヒントとなるのが、陰陽消長と陰陽転化。
陰陽消長とは、陰陽の量が増えたり減ったりすること。
陰陽転化とは、陰極まって陽となり、陽極まって陰となり、変化すること。
下図で表されます。
これを五臓に当てはめると。。
肝心脾肺腎!!
さりげなく、陽極まるまでの上昇する力もりもりの矢印↗に昇。
陰極まるまでの下降する力もりもりの矢印↘に降と追記してあります。ここから、
肝が昇、肺が降
が主軸となると考えることができますね。
また、陰陽消長、陰陽転化は太極図でも表せますが、
白い部分は陽気が上昇することを、
黒い部分は陰気が下降することを、表した図とされています。
こちらも五臓に当てはめてみます。
肝心脾肺腎!!
先ほどと同様に、
肝が昇、肺が降
と考えることができますね!!
上昇の気機の主軸、
下降の気機の主軸が分からなくなったら、
疏泄とか、粛降とか忘れちゃって、
陰陽消長、陰陽転化で理解したことから思い出しましょう!!
膀胱から「出」る尿、大腸から「降」りる便?
例えば、
気機で『出』作用の臓腑はどれか
なんて問題があったとして、
選択肢に「膀胱」と「大腸」が含まれていたとしたら、、
汚い話ですが、めちゃくちゃ迷いませんか?どっちも出してる感じあるもん。笑
色々調べたところ教科書にその点詳しく触れていない。(汚いから?)
先生なり色々聞いてみたところ。
大腸は「出」という気機の作用はなく、胃から脈々と降りてきた水穀の残骸を肛門まで降ろして。
強いて言えば、肛門が「出」しているそうです。
そして膀胱は「出」します。
あとの理屈付けはみなさん自身の経験を元に・・色々考えてみてくださいね。
国家試験にチャレンジ
(はき第15回-96)[東洋医学概論]
胃と小腸は消化物を伝化する働きがありました。 三焦は呼吸、消化、排泄にかかわります。
テストで私が間違えた問題
血を漏れないようにする統血、 津液を漏れないようにする主水、 精を漏れないようにする蔵精は「気の」固摂作用の表れです。 粛降は気機では「入る」方向に働く生理作用ですが、固摂は気が「他の」生理物質をとどめる気の作用なので、違うみたいですね。難しい。
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