紙上施灸&失眠施灸のスピードを上げるには?半米粒大の透熱灸をひねる・こよるコツ

鍼灸学生、モコモコのもぐさをちねってひねって・・

「半米粒大」のサイズの熱くない「透熱灸」を授業でやりますよね。

👉半米粒大の大きさを見る!

テストでは、◯分以内に△壮で合格といったように、

スピードが求められます。

鍼灸学生、進級のために真剣に頑張らねばなりません。

私なりに、お灸のスピードを上げるコツを書いていきます!

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スピード 数値目標

失眠施灸 2分で10壮

両足の失眠に左右交互に、重ね灸を、

2分間以内に10壮できるスピードを目指しましょう。

紙上施灸 5分間で30壮

紙上施灸では、穴が空かない熱さのお灸で、

5分間以内に30壮できるスピードを目指しましょう。

 

目指すべき目標を確認したところで、

スピードを上げるためのコツを書いていきます!

スピードを上げるためのコツ

スピードを上げるためには、

  • こより・置く・点火 それぞれ の動作スピードを上げる
  • 無駄を省いて時間ロスをなくす

ということが必要になってきます。

私が考えるコツをずばり紹介していきます。

こより・置く・点火 それぞれ の動作スピードを上げる

指の動きは左右同時並行に動かしスピードアップ!

一番お灸のスピードに差が出やすく、

慣れが必要な左右同時並行の指の動き。

こよるのは2往復くらいサッと。

ここはひたすら練習こなすと慣れてきます。

そして、左の指が慣れてくると、右手も同時に動かせるようになってきます。

使いやすい線香の長さでスピードアップ!

線香の長さ。

①~⑤のどの長さにするか、

時と場合によって使いやすい長さを選んでいますか?

こよることだけに集中できる長さを選ぶことが、

ワタシ的にはスピードアップに繋がっています。紹介していきます。

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①フルサイズの長さ

線香を握ってはみ出る部分が、折れてしまうリスクのある長さです。

火のついた線香を持っている時に折れると焦るし、

折れた線香が落ちて、患者さんにあたってもいけないですよね。

この線香1本フルを燃やし切るのに何分掛かるかというと、

約50分

です。結構長くもちます。

50分フルでやるスピード勝負でもない限り、使用は避けたい長さです。

半分に折るのがベストです!!

②折れにくい最大の長さ

①より少し短いサイズで、握ってもギリギリ折れにくい長さです。

100壮何分かかるか計測したいときなど、

30分程度線香を使いそうな時に使うにはオススメな長さです。

(ちなみに、100壮の平均時間は、20分ほどらしい。。)

③半分サイズが一番汎用性あり

下から見ると・・

フル線香1本の半分の長さ。

持った時に、端を母指球で支えることができ、長さもあって、折れる心配もない。

個人的には一番使いやすい長さです。

5分間の紙上施灸、2分間失眠施灸など、

短時間で結果を出さなくてはいけないテストでは、

ぜひ、使いたいのはこちらです!!

④薬指で支える長さ

 

母指球で支えられなくなったら、

薬指、中指・・と支える指を徐々に変えていかねばなりません。

利き手で持っているので、支える指は無意識的に変えられますが、変える必要のある長さ、ということは認識しておくといいかもです!

⑤火傷リスク、灰貯める用に

火元とかなり接近し、火傷リスクがあるので、使用は避けたい長さです。

私はこの長さになったら、手汗対策用に、

ただ燃やして灰にして貯めます。

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無駄を省いて時間ロスをなくす

紐作りでこよりの時間を短縮

先端を整えるだけで済むような、細くて柔らかい紐を作っておけば、

こよる時間を短縮できます。

私は、楊枝くらいの細さくらいで作っています!

左右対称なお灸ができあがるように、

紐にダマはなるべくつくらないようにします。

 

慣れてくると紐は作らずとも半米粒大のお灸は作れますが、

スピード勝負の試験の際などは、紐を作っておくと格段に速いです!

底は整えると時間をロス しかも紙に立ちにくい

ちぎったお灸の底を爪で整えましょうと授業で習いますよね。

紙の立ちにくさは、私は底を整えなくなったら若干立ちやすくなりました。もさもさが逆に引っかかるのでしょう。

失眠施灸など、患部にお灸を立たせるときは、アルコールや紫雲膏など湿らせて立たせるアイテムが使えるので、底のもさもさが気になる場合は整えた方がいいです!

線香で点火の時間のロス

考えられる原因を挙げていきますと、、

  • お灸に火が移るのが遅い
  • 火が点いたと思ったらすぐ消えてしまう
  • 釣り上げてしまう

ということがあります。

時間のロスを解消するには、お灸の先端を、燃え移りやすいよう細くし、

しっかり先端めがけて線香を近づけるのがコツです。

細かく見ていきます。

先端を細くする

先端が細いほど、点火しやすいです、が、途中で消えやすくもあります。

火は波のように燃え拡がるので、きれいな円錐状にしなければなりません。

細さと円錐形を意識しましょう。

先端を目視出来ていない?

線香の火が艾に燃え移りやすいのは、先端です。

線香の火をもぐさに近づけて、点火するだけ・・・

私はそう思ってましたが、燃え移るのが、なかなかに遅い

「真上からお灸を見て、線香を近づける」

というのが私のやり方だったからです。

これはNGです。見ていきましょう。

真上からは、お灸の先端のさきっちょは、みえづらい。

横からや斜め上であれば、線香の火が先端に近づくのが分かるので、

手の位置、姿勢を変えて、

先端を確実に狙えるようにしましょう。

釣り上げ防止にもなります!

線香の火力が弱いため

灰がない線香の方が熱い、とクラスメイトが言っていました。(ほんとうかな?)

燃え進んだら灰は灰皿に落とすようにしましょう。

赤く火が灯るまで。線香は離しません。

火の近づけ方は、奥から手前に線香を近づけるようにするとつきやすいです!

 

以上、ここまで私なりのお灸をこよるスピードを上げるコツを見ていきました。

あくまでも私が繰り返しやった中で、ポイントだな、コツだな、と気づいたもので、正解はないし、他にもいいやり方あるかもしれません。

他にも何かお灸をこよるうえで気づきがある方はコメントいただけるとありがたいです!!

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5 Comments

きおら

いつも参考にさせて頂いてます!今、1年生でやっと実技が始まったのですが、艾を爪楊枝状にする時にダマになってしまいます。
ダマをなくすコツはありますか?

返信する
tmotsubo

きおらさま
コメントありがとうございます!
実技お疲れ様です。1年生は慣れないことばかりで大変ですよね。

つまようじ状にするときに艾がダマになるということは、
・艾が湿気を含んだ状態になってしまっている
・力がかかりすぎている

のどちらかだと思います。
私は手汗がひどいので、艾に触れる部分はどこでも灰をつけるようにしていました。マジ常に潤ってるので。。
灰をつけてもダマになれば、艾自体に湿気が含まれているので、シリカゲルと一緒に保存するか、ドライヤーに当てるとよいそうです。(ドライヤーの風で激しく艾が散らばって飛んでいくのでなんかうまいことやってみてください)

力加減ですが、私はつまようじ状にする際は、時に時間制限もないし、事前準備としてマイペースにやればいいので、
やさしく時間をかけてつくるもんだと思って、やっています。
時間制限がある!と思うとそれだけで緊張して力が入ってしまうので、まずはリラックスして力を抜いてやってみてください。

マイペースにやっているだけにテクニック的なものやコツはあんまりないのですが、
私は左の掌にひとかけのもぐさを置いて、右手でチョップする形にして、小指のはらで優しく、やさしく往復して伸ばしています。
つまようじ状にしてるときに固くなったらあっついお灸になってしまうので、何個かヒモを作って、さらにその中からよさげなヒモを選んで使ったりもします。

あとは、繰り返しどこでも言われると思いますが、ひたすら、艾に触り慣れることだと思います。
力加減や時間がどれだけかかるかなどを、いろんなパターンで、自分なりに検討してみるのもいいかもしれないです。数値やパターンが見えると結構定まってきます。

練習頑張ってください!

返信する
きおら

詳しくありがとうございます。こよりを固くしたくないのでふわっとこよると持ち上げたときに切れて落ちてしまうんです・・・。
形も定まらず、良い形の時もあれば全く出来ないこともあり・・・。
教えていただいたことを頭に入れて引き続き練習します!

返信する
サカモト

ありがとうございます、参考にさせていただきます。100壮の平均が20分ときくと、僕の通っている学校は1分に20壮できて100点というテストです。できるようになりたいです。

返信する
tmotsubo

サカモトさま
コメントありがとうございます。
1分に20壮はエグイですね。。応援しています!

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