鍼灸学生のともつぼです。
アレルギーの型、分類が覚えにくいですよね。
ゴロ合わせと覚え方をカラフルにまとめて解説します!
目次
アレルギー
免疫の過剰な反応によって体に症状が引き起こされる、アレルギー。
本来なら体には無害なものに対し免疫反応が起きます。
そんなアレルギーにも5種類あって、その分類がこちら。
とにかく分かりづらい。
詳しく覚え方を紹介して行きます!!
Ⅰ型アレルギー
Ⅰ型アレルギーの流れを動画にしてみました。
IgE抗体が関わるのがこのⅠ型アレルギーの特徴で、
代表的な疾患が花粉症です。
他にも、このⅠ型アレルギーには、食物アレルギー、気管支喘息などがありますが、どれもIgE抗体が関わり、IgE依存型とも呼ばれます。
そして、Ⅰ型アレルギーの重篤な例ではアナフィラキシーショックを起こすほどなので、アナフィラキシー型とも呼ばれます。
おまけに、どれも反応が5~15分ほどで素早い反応なので、即時型とも呼ばれます。
IgEとかIgGとか免疫グロブリンの種類が分からない方はこちらで確認してください。
動画作ってて思ったのですが、
なぜIgGが普通に対処せずIgEがしゃしゃり出るのか・・、
もうそこから免疫がくるっているのかもしれないですね。
色々調べた中に、はたらく細胞の花粉症編が無料で下のリンクから見れるのを発見しました。すごく面白くて分かりやすいです。こちらもぜひ参考にしてみてください!
https://news.kodansha.co.jp/20170324_c01
Ⅱ型アレルギー
Ⅱ型アレルギーの流れを動画にしてみました。
Ⅱ型アレルギーは別名、細胞傷害型で、
代表的疾患は動画で示した、赤血球を自分の抗体で破壊する、自己免疫性溶血性貧血です。いわば、
(自分の)細胞(を自分で)傷害 型
ということですね。
輸血でA型の血液をB型の人に入れちゃいけないのも、この傷害が起こるからです。
ちなみに自己免疫性溶血性貧血の原因はいまだ分からないそうで、
なんで自分の赤血球を攻撃するのか・・免疫の異常ですね。
ちなみに、
標的細胞が
・血小板だと、血小板減少症
・基底膜細胞だと、グッドパスチャー症候群
となり、これらも問われやすいです!
Ⅲ型アレルギー
Ⅲ型アレルギーの流れを動画にしてみました。
Ⅲ型アレルギーは別名、免疫複合体型です。
抗体と抗原が結合した免疫複合体が、過剰に形成され、
その免疫複合体が流れ流れて組織に沈着し、
沈着した組織に、白血球を呼んで、炎症を引き起こすのが、このアレルギー。
代表的疾患は、急性糸球体腎炎、全身性エリテマトーデスです。
(抗体+抗原の)免疫複合体(が行きついた自分の組織を炎症)型
ということですね。
私はⅡ型とⅢ型の違いがよく分からなかったのですが、
動画にしてみると全然別物に感じます。。
ちなみに、免疫複合体が行きつくのは腎臓の糸球体や肺の血管など、細い血管に沈着しやすいのだとか。。
また、全身性エリテマトーデスのように、血液で流れ流れて、全身に炎症性の影響がある疾患もありますね。
Ⅳ型アレルギー
Ⅳ型アレルギーの流れを動画にしてみました。
Ⅰ~Ⅲ型までのアレルギーは抗体が関わるアレルギーでしたが、
このⅣ型アレルギーはTリンパ球が関わるのが特徴で、
代表的な疾患はツベルクリン反応です。
漫画はたらく細胞では、
白血球をやっつけさえすれば、キラーT細胞など強いリンパ球が遅れて来る前に体を支配できる!と作戦を練って侵入してくる回が1巻にありますが、
T細胞は遅れてやってくるのです。
ということで、Tリンパ球が関わるⅣ型アレルギーは24時間後に反応があったりして、遅延型とも呼ばれます。
Ⅴ型アレルギー
Ⅴ型アレルギーの流れを動画にしてみました。
Ⅱ型アレルギーの亜型とされるのがこのⅤ型アレルギーで、別名刺激型。
代表的疾患はバセドウ病です。
Ⅴ型アレルギーがⅡ型の亜型と言われるのは、
Ⅱ型は自分の細胞膜に抗体がくっついてその細胞を破壊するのに対し、
Ⅴ型は抗体がくっつくところまでは同じで、違うのは、その細胞の機能を亢進するところです。
亢進された細胞が都合悪くホルモンを出すような細胞だったりするので、ホルモンが過剰に出され過ぎて様々な症状を引き起こすということです。
国家試験問題にチャレンジ
(はき第27回-39)[病理学]
Ⅲ型アレルギーは、急性糸球体腎炎ですね。 花粉症と気管支喘息はⅠ型、甲状腺機能亢進症はⅤ型です。
(あ第22回-56)[病理学]
遅延型アレルギーは、Ⅳ型アレルギーです。
(はき第22回-67)[臨床医学各論]
アレルギーの型はⅠ型ですね。
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