【ネタバレ有り】監察医朝顔2で学ぶ病気 第6&7話 死斑と腐敗、大脳運動野、尿中ミオグロビン

上野樹里さん主演のドラマ監察医朝顔、2クールからですが、見始めました。

病気を知らずとも知った気になり始めている鍼灸学生ともつぼです。

せっかくなので、勉強に役立つところをドラマとともに振り返りたいと思います。TVer止めながら観て書きました。

ネタバレを含むので、ご覧になってから、読んでください!!

6&7話 2020年12月7日、14日放送

7日放送の6話では、朝顔先生の夫である桑原刑事(風間俊介さん)が銃殺事件の容疑者に。

女性に呼ばれて倉庫裏に向かった桑原刑事。

その女性はふらふらと桑原刑事に歩み寄り、「逃げて」と。

女性の後ろには銃を構えた男が。

桑原刑事はその男に向かって発砲し、右足に命中。

男は逃げ、その発砲のタイミングで女性も倒れ、桑原刑事が近づくと、そのまま亡くなっていました。

その後の警察の調べで、近くの防犯カメラの映像に桑原刑事と女性の姿しか映っていないことや、

右足を打たれて逃げた男が、焼死体で発見され、その死亡推定時刻が女性が亡くなった時刻よりも前だったことから、

桑原刑事が見たという証言が嘘で、桑原刑事が発砲した銃弾は、女性の頭部に当たってしまったのではないか?と容疑者とされてしまったのでした。

 

朝顔先生は桑原刑事の妻の立場から解剖ができませんでした。チームで死因を調べます。

 

亡くなった女性の解剖。

頭部の損傷がひどく、正面から打たれたのか、背後から打たれたのか分からない状態だったのですが、

解剖により、前頭葉に骨片があり、後頭葉が挫滅した痕跡があることから、正面から打たれていると考えられました。

発砲時、正面にいたのは桑原刑事。

女性を打ったのは桑原刑事なのか?とざわつく解剖チーム。

 

現場から逃げた男。焼死体で発見され、こちらも解剖です。

頭部打撲による脳挫傷が死因。

死後焼却されており、桑原刑事が銃弾を命中させた右足はありませんでした。

そして、背中の死斑と腐敗具合から、死亡推定時刻が推定され、

この男性が亡くなったのは、女性が打たれて亡くなる前であるという事が分かりました。

死斑と腐敗

7話では、より詳しく解剖を行います。

死亡推定時刻の根拠としている、死斑と腐敗

朝顔先生はここをもう少し掘り下げようとします。

死斑は、ご遺体の血液や体液が沈下して皮膚に現れるため、

もし生きている間に血が大量に出ていたら、死斑はちゃんと出ないことがあります。

ですが、男の場合、右足を打たれ、足の動脈に当っていれば相当血が出ていて、死斑が正確に出ているとは言い切れない状況でした。

腐敗具合

遺棄現場の気温は涼しく、日中では20度以下で、夜にはもっと下がる山林です。

腐敗されやすいところにいたのであれば、死亡推定時刻が後倒しになり、桑原刑事の証言と一致するはずですが、決め手に欠けました。

大脳運動野

女性の脳の復元により、女性は銃撃後即死ではない可能性が出てきました。

大脳の運動野にほとんど損傷がなく、ここが無事だと、打たれた後であっても、動いたり、話したりすることができる、とのこと。

尿中ミオグロビン

亡くなった男性。

足首に銃撃されたら、身体に何かほかの影響が出てくるのでは、と調べたのが、尿中ミオグロビン

ミオグロビンは筋肉にある物質。筋肉が激しく損傷すると血の中にあふれて数値が高くなります。

即死だと高い数値は出ないですが、亡くなる前に桑原刑事に銃撃され、筋肉を激しく損傷したのであれば、スジが通る話です。

 

死亡推定時刻の決め手になったのは、遺体に付着していたハエ。

日本にはいないはずで、タイのハエでした。

そこで、タイに月に2回渡航している人物が、容疑者として浮上し、その容疑者の管理するコンテナ内で、亡くなった男女の血痕が見つかり、逮捕されました。

銃撃された男はその後、コンテナで犯人に撲殺され、

そのまま閉じ込められ死後腐敗が進み、そのあと焼却され山林に遺棄されたようです。

桑原刑事の証言が正しかったことが、解剖調査により証明されました!!

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