八脈交会穴。
脾経の公孫が衝脈の八脈交会穴で、内関と組み合わせる・・・????
ってめっちゃ覚えづらい!!
カラフルに奇経の宗穴が何か、どの組み合わせで治療に使うか、をまとめてみます。ぜひ参考にしてみてください!
目次
八脈交会穴とは
奇経八脈の、うち。
他の六脈には固有の経穴がなく、
正経十二経脈の2つ以上の経脈にまたがって経穴を連ねて存在しています。
その奇経八脈の主治穴が、八脈交会穴です。
八脈交会穴がその奇経上にあるとは限らず、交会穴、という名前ではあるものの、交点であるとも限りません。
八脈交会穴は八総穴という別名の通り、奇経八脈を総べるような経穴です。
何言ってるか分からないですよね・・
なぜ、この表の経穴が奇経八脈を総べるのか?も、昔の人が決めたので、あまり深くツッコまないように・・
でも、この表だけでを見て、理解することなく覚えて忘れないことができるのなら、人生困りません。
八脈交会穴の覚え方
私は、先ほどの表では、すんなり覚えられません。
このブログでは、奇経の宗穴が何かと、どの組み合わせで治療に使うか、を覚えられるように解説していきます。
八宗穴になんのツボがあるか?は、皆さんの覚え方でなんとか覚えてから見てください。
①治療の組み合わせの法則性は?
まずは、覚えてなくてもいいので、治療の組み合わせ、どういう法則性がありそうかを確認します。
八脈交会穴は四肢にあり、上下・手足を組み合わせて治療します。
手の後渓と足の申脈をセットに。というぐあいに治療で使い、
国家試験でも「八脈交会穴で後渓と組み合わせて使う経穴は何か?」みたいな感じで問われます。
また、陰は陰と組み、陽は陽と組みます。
背中を通る陽の督脈・後渓と、陽蹻脈・申脈がセットというぐあいにです。
後渓は太陽小腸経、申脈は太陽膀胱経と、奇経八脈と経穴の通る経脈の陰陽どちらも一致しています。
また、重要なのが、陰陽蹻脈と陰陽維脈は組まないということ。
陰維脈と陰蹻脈の宗穴をセットに治療で使うのが八脈交会穴だったら、
ちょうど手と足だし、なんかそのまんまって感じでちょっと覚えやすかった。。けど、そうではないですね。。
そして、督脈任脈と衝脈帯脈も組まないことになります。
組まない組み合わせを覚えておきましょう。
つまり、
督脈が組むとしたら、陰陽蹻脈、陰陽維脈のいずれか。
陰蹻脈が組むとしたら、督脈任脈、衝脈帯脈のいずれか。
ということが分かるようにしましょう。
つまり、
・手の経穴と足の経穴をセットに使う
・陰の経穴は陰の経穴と組み、陽の経穴は陽の経穴と組む
・陰陽蹻脈が組むのは陰陽維脈ではない
ということを押さえておきましょう!!
②奇経八脈を書きだす
奇経八脈を書き出してみましょう。
なんとなく、督脈任脈と、陰陽維脈・陰陽蹻脈、残りの衝脈帯脈、、
と、4組あるなあ、って感じで覚えてますよね。
そのままこの組ごとで考えていくので、基本を押さえておきましょう。
③覚えやすいものを覚える
あの表の中で覚えやすい宗穴を覚えます。
覚えやすいもの、それは・・・
陽維脈の八宗穴が外関(三焦経)
陰維脈の八宗穴が内関(心包経)
です。
「維」は維持・つなぎとめる、
「関」は関係する・つなぐ、という意味があり、意味で繋がります。
また、心包経⇔三焦経が表裏関係なので、陽維脈⇔陰維脈と対応して覚えやすいですね。
そして、もう一つ表裏関係で覚えられるのが、
陽蹻脈の八宗穴が申脈(膀胱経)
陰蹻脈の八宗穴が照海(腎経)
です。
蹻、というのが、かかとを意味する言葉で、足にある申脈、照海が宗穴です。
腎経⇔膀胱経が表裏関係になっていて、なおかつ、それぞれの別脈が陰・陽蹻脈と言われているので、関連付けて覚えましょう。
④帯脈の宗穴が足臨泣
あと覚えるべきなのは、奇経八脈の帯脈のツボが、足臨泣であること。
胆経には、「帯脈」という経穴があり、奇経八脈の帯脈が胆経の「帯脈穴」を通るとされています。
その奇経八脈の帯脈の宗穴が、帯脈穴と同じ胆経の兪木穴である足臨泣だ、ということが分かるようにしておきましょう。
帯脈の宗穴は帯脈穴が所属する胆経にある足臨泣
⑤導き出す!
①~④まで来たら、ここまで導き出せます。
ここに至る過程は、下をクリック!!
⑥絞り出す!!
後は、埋まっていない、衝脈、督脈、任脈の宗穴を絞り出します。
衝脈の宗穴は、残る足の陰経のツボ。公孫です。
督脈は、残る手の陽経上のツボ。後渓です。
任脈は、残る手の陰経上のツボ。列欠です。
ここは、四択見てこのツボあったな、と思うなり、
絡穴か兪木穴が奇経八脈の宗穴なので、24穴の中からそれっぽいやつ思い出したり、絞り出しましょう。
オマケ
八脈交会穴って臨床でも使うのかな…
綺麗なようで綺麗じゃない…全然覚えられん😓 pic.twitter.com/Ocs2KrBIB9— とも@鍼灸あまし学生ブロガー (@tmotsubo) February 9, 2020
八脈交会穴は、正経十二経脈が被らず使われています。(脾経のツボが2穴ある、とかはない)
でもまだ、使っていないツボがありますよね。
使っていない経脈のツボを組み合わせる、という治療をしている人もいるみたいです。
肝経と心経、
胃経と大腸経の経穴を組み合わせる、ということですね。
気になる人は調べてみてください!(私は詳しくない)
郄穴の覚え方
郄穴は全て足にあります。
陽維脈 | 陽交(胆経) |
陰維脈 | 築賓(腎経) |
陽蹻脈 | 跗陽(膀胱経) |
陰蹻脈 | 交信(腎経) |
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国家試験問題にチャレンジ
(はき第18回-107)[経絡経穴概論]
答えは踵を意味する陽蹻脈⇔膀胱経の申脈ですね。
(はき第27回-106)[経絡経穴概論]
取穴部位で出されると難しいですね。 足内側、太渓の下方1寸、踵骨隆起前方の陥凹部 は水泉、 下腿外側、腓骨の前方、外果尖の上方5寸は光明、 下腿外側、腓骨の前方、外果尖の上方7寸は外丘です。 足内側、内果尖の下方1寸、内果下方の陥凹部 が、照海で正解です。
(はき第25回-112)[経絡経穴概論]
督脈の主治穴は、後渓です。 その部位は「第5中手指節関節尺側の近位陥凹部、赤白肉際」です。
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