脳神経が通る頭蓋骨と孔の簡単覚え方!イラストで分かりやすく解説!解剖学

脳神経が通る孔。

理解するのにめちゃくちゃ苦戦させられた、鍼灸学生ともつぼです。

教科書の文章だけでは分かりづらいですよね。

覚え方を私なりににまとめてみます。

鍼灸学生以外にも解剖学すべてを学ぶ学生さんのお役に立てれば幸いです!

脳神経の順番

まず、脳神経の順番を覚えてない方はこちらを先に。

脳神経12対の一覧と覚え方!感覚神経、運動神経、交感神経のゴロ合わせ!解剖学

覚えている方は、早速通る孔を確認していきましょう!

脳神経が通る頭蓋骨の孔

脳神経が通る頭蓋骨の孔を一覧にしてみました。

同じ骨は同じ色、「○○神経」の通る穴の名前が「○○神経管」となっているものは太字、異なる神経が通る同じ穴は斜字にしてみました。

全部覚えられればそれが一番なのでしょうが、、理解して覚えておくべきところだけ私なりに解説してみます。

脳神経の位置関係は、

Ⅰが一番前かつ一番上で、順に後に行ってⅫが一番後ろで一番下ですね。

詳しく見ていきましょう。

鼻と眼の神経

頭蓋骨を色分けして、孔を確認していきましょう。

嗅神経は篩骨篩板Ⅱ~Ⅵまでは蝶形骨の孔を通ります。

嗅神経は嗅覚をつかさどる神経なので、鼻腔の天井にある篩骨篩板を通じて、そのまま大脳の嗅球へと直結します。

「別に君を求めてないけど横にいられると思い出す君のドルチェ&ガッバーナのその香水のせいだよ」

はまさに直結だからです。

 

蝶形骨は眼窩を構成する骨でもあり、眼に関わる脳神経はすべて蝶形骨を通ります。

視覚をつかさどる視神経は視神経管、それ以外の目に関わる

動眼神経、滑車神経、外転神経と三叉神経の第1枝眼神経は上眼窩裂を通ります。

に関わる脳神経は全て蝶形骨を通る

視神経視神経管、それ以外のの神経は上眼窩裂

と覚えておきましょう。

三叉神経

三叉神経のうち、第1枝の神経は蝶形骨の上窩裂を通りますが、

第2枝の上顎神経と下顎神経は蝶形骨の別の孔を通ります。

まさに三叉。

上顎神経が通るのが正円孔

下顎神経が通るのが卵円孔

ややこしいですね。

私の覚え方は、これ。

上は丸でも下が卵型かどうかを決める!てきな・・

下顎の骨格が卵型かどうかを決めるので、下顎神経と掛けて覚えています。

また、三叉神経は出口も重要です。

1枝  眼神経 前頭骨 眼窩上孔(陽白)

2枝 上顎神経 上顎骨 眼窩下孔(四白)

3枝 下顎神経 下顎骨 オトガイ孔

から出てきます。

三叉神経は支配領域が良く問われるのですが、

出てくる孔から広がっていくので、まずはスタート地点のイメージをつけておきましょう!

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内耳孔

12神経後半の神経も確認していきましょう。

顔面神経と内耳神経は側頭骨内耳孔

舌咽神経、迷走神経、副神経は側頭骨後頭骨の間の頸静脈孔

舌下神経は後頭骨舌下神経管を通ります。

 

顔面神経は先述の表では「顔面神経管」、内耳神経は「内耳道」を通ると書いていましたが、、

ここではどちらも内耳孔としています。脳に繋がる側頭骨の孔がどちらも内耳孔だからです。

 

リアルな内耳孔のいい絵が見つからなかったので、私の作った模式図で解説すると。

聴覚を主につかさどる内耳神経は聞いた音を外耳道→内耳のコルチ器で知覚したのち、

内耳道から内耳神経を通じて脳へと伝達します。

外耳道と内耳道がでつながっているのかどうかのリアルな絵が見つからず、

渦巻きコルチ器が間に挟まって繋げているのかな~というあいまいな模式図になっています。

 

顔面神経は、脳からの指令が内耳孔に入って顔面神経管を通り、茎乳突孔から顔面に至ります。

顔面神経が通る孔が問題として出題される場合、

名前がそのまんますぎる「顔面神経管」ではなく、「内耳孔」や「茎乳突孔」が出やすいですが、この関係を知っていないと解けないので、しっかり理解しておきましょう!

頸静脈孔はX

舌咽神経、迷走神経、副神経が通るのは側頭骨後頭骨の間の頸静脈孔でしたが、

ローマ数字に注目すると、Xがつく数字9,10,11が頸静脈孔を通りますね。

(Ⅻ舌下神経もだけど・・)

側頭骨後頭骨がクロスするような孔でもあるので、位置と名前が覚えやすい・・?と思っています。

Ⅻ舌下神経もⅩの仲間ですが、一番最後の舌下神経は後頭骨で舌下神経管なので、最頭骨!と覚えておきましょう。

ぜひ参考にしてみてください!

国家試験にチャレンジ

鍼灸あマ指の国家試験に出題された問題にチャレンジしてみましょう!

(あ第26回-17)[解剖学]

Correct! Wrong!

顔面神経が通るのは顔面神経管ですが、顔面神経管は(内耳孔→茎突乳孔)からなるので、正解です。 視神経は視神経管、舌下神経は舌下神経管、下顎神経は卵円孔を通ります。

(あ第19回-19)[解剖学]

Correct! Wrong!

内耳孔が側頭骨にあるので正解です。頸静脈孔は側頭骨と後頭骨の間にあり、上眼窩裂と正円孔は蝶形骨にあります。

(はき第13回-31)[解剖学]

Correct! Wrong!

顔面神経は顔面神経管を通るので、誤りです。 頸静脈孔を通るのはラストのⅫ舌下神経以外のⅨ、Ⅹ、Ⅺでしたね。

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