解剖学。
理解するのにめちゃくちゃ苦戦させられた、鍼灸学生tmotsuboです。
教科書の文章だけ、一方向からの二次元の図だけでは分かりづらいですよね。
今回は呼吸器についてカラフルにまとめ、
鍼灸・あん摩マッサージ指圧師の国家試験に出題された問題で力試ししてみてください。
鍼灸学生以外にも解剖学すべてを学ぶ学生さんのお役に立てれば幸いです!
気道
成人の安静時の呼吸は、
1分間に15~17回
約 8,000 mL
の空気を出し入れします。
この、空気を取り入れ、運ぶ通路を気道といいます。
気道は上気道と下気道に分かれます。
上気道:鼻腔~喉頭
下気道:気管より下
ここで重要なのは、どんな上皮組織からなるかの違い。
ほとんどが、空気中の塵などを体内に入れない様に、多列線毛上皮が発達しています。
多列線毛上皮はほぼほぼ呼吸器にしかありません。ホコリを取り去るのに特化した箒のような上皮組織ですね。
飲食物などの物理的ストレスにさらされやすい、喉の奥の咽頭と食道は、重層扁平上皮からなります。
ほぼ皮膚ですね。ちょっとやそっとでは穴空いたりしません。
また、肺胞は単層扁平上皮です。
いろんな物質を運び交換する血管の内皮細胞と同じで、肺胞は酸素と二酸化炭素を交換するのに適しています。
鼻腔・副鼻腔
呼吸器の始まり、鼻腔。
鼻腔は、下図の外鼻の外鼻孔から始まります。
外鼻と言われるとぴんと来ないですが、いわゆる鼻のことですね。
鼻腔は、こちら。
鼻腔は鼻中隔(篩骨・鋤骨・鼻中隔軟骨)により仕切られ左右に分かれる、図では水色で示された空洞です。
鼻腔には上・ 中・ 下鼻甲介というひさしが垂れ下がり、
上と中鼻甲介は篩骨の一部、下鼻甲介は単独の骨です。
ひさしのかげで、上・ 中・下鼻道 という通路がつくられます。
また鼻甲介と鼻中隔との間を総鼻道といいます。。
こういうひさしが出っ張っていることで、空気の塵を取る表面積が増えたり、冷たい空気を体温に近づけ温める、熱い空気を冷やす、などができるということですか?
頭蓋骨の中の空洞で、鼻腔と交通しているものを、副鼻腔といいます。
前頭洞、篩骨洞、上顎洞は中鼻道に開口し、蝶形骨洞は上鼻道に開口します。
ちょうはじょう
でテスト直前に覚えましたが、要するに顔の前側の副鼻腔は中鼻道に行きつくということです。
副鼻腔は鼻腔への出口が狭いので、膿 (う み)の排出が困難で、しばしば蓄膿症となる、ということですが、
私はたまに副鼻腔炎で(?)顔が痛くなりまして、押さえるとちょっと楽になります。
咽頭・喉頭
鼻腔の次は、咽頭に出ます。
咽頭は空気と食物の通路 として共用され、
咽頭の下方で食道と喉頭に分かれます。
途中まで一緒だから、たまに間違えた方の道に入ることがあり、それでむせたり咳き込んだりします。
咽頭に続く喉頭は、発声の作用をします。
咽頭と喉頭はどちらも「のど」を指すので、ややこしくなることが私はありますが、
咽は「大」きく鼻の後ろから口の後ろから気道と食道に大の字のように二手に行くと覚えていて、
喉頭(こうとう)はほぼ甲状軟骨(こうじょうなんこつ)と覚えています。喉仏を作る骨ですね。
発声にかかわる、こうとう・・こえとう・・と思ってもいいのかも。。
喉頭は4種の軟骨で構成されています。
どれもこれも唯一無二な骨の形状なのでインパクトがありますね。
このうち、喉頭蓋軟骨だけ弾性軟骨、他は硝子軟骨です。
気管・肺
作成中です。
コメントを残す