アンナチュラルで学ぶ病気 第5話 溺死、ドライドローニング、顔面反射

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病気を知らずとも知った気になり始めている鍼灸学生tmotsuboです。

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せっかくなので、医療知識の勉強に役立つところをドラマとともに振り返りたいと思います。

ネタバレを含むので、ご覧になってから、読んでください!!

5話 死の報復

妻の溺死。

自殺なのか、事故なのか、他殺なのか。

自殺の目撃者がいるも、自殺するわけない、と調査を依頼した夫。

UDIラボで死因の究明です!

溺死

解剖です。

肺の膨らみが少ない。

死後5日たってその間に水が抜けて肺がしぼんだと考えるのが妥当。

周囲に胸腔液も溜まっている。

この遺体、なんと葬儀場から盗まれたものだと分かり、解剖はここで中断。

 

青森のふ頭で女性が海に飛び込んだ、と通報があり、

遺体が発見されたのはそれから1時間後。

溺死の特徴である鼻と口からの泡沫が確認。

警察では、目撃証言があったことから溺死自殺と結論され、

妻の自殺に納得のいかない夫が、親族の反対を押し切り遺体を盗んで調査を依頼したのでした。

心臓血の電解質濃度

溺死したのは海水でか淡水でか?

心臓血電解質濃度は、左の方が濃いというデータが出ました。

電解質濃度は海水だと上がり、淡水だと下がる。

海水による溺死というのは分かりました。

 

次は、現場の海水と胸腔内のプランクトン濃度が一致するか?

一致しなければ、別の場所で殺されて、海に遺棄された他殺の可能性が高まります。

現場の特徴から、入水地点と、発見地点では、ウニのプランクトンの濃度が異なる可能性がありました。

依頼は中断されてはいますが、死因が分からないままだと依頼元の夫はそのまま永遠に答えのない問いを背負って生きていかねばならない、と、秘密裏に調査を進めることを決めます。

入水地点にはウニのプランクトンは見つからず、発見地点と遺体の胸腔内には、ウニのプランクトンが大量に見つかりました。

警察に報告すると、CT撮影データがあるということで、確認します。

ドライドローニング、顔面反射

死後24時間以内のCT撮影を見たシーン。

普通の溺死より肺が小さい。

開胸時、死後経過で時間が経ってしぼんでいたのではなく、初めから小さいのなら、普通の溺死・ウエットドローニングに対しての、ドライ・ドローニングが考えられる。

神経反射による溺死かも。中でも顔面から冷水に入ったときに稀に発生する顔面反射、エベック反射かも。

水中で脈が遅くなり、気を失った状態になって、そのまま溺死。

だから飲んだ水の量も少なくて、肺も小さかった。

つまり、顔から落ちてすぐに気を失った、溺死の中でも稀な溺死。

落ちたのも、死んだのも発見地点であると結論されました。

 

「足から飛び落ちた女の子を見た」という目撃証言が間違っていたのではなく、

顔面から落ちて死んだ妻に成りすまして、犯人が自分で飛び込んで、自殺に見せかけ偽装した、ということに。。

Lemonが井浦新さん演じる中堂系のキャラソンと思えてきたのはこの回くらいからです・・

辛い結末でした。泣いた。

 

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