NHK総合にて、2021年2月27日(土)19:30~
「東洋医学ホントのチカラ」が放送されました。
今回は「今こそ元気に!健康長寿SP」。
免疫UPとストレス解消に欠かせない漢方薬や鍼灸、太極拳の最新の治療法やセルフケアが紹介されました。
司会はなんと指原莉乃さん。
ゲストには高島礼子さん、品川庄司のお二人、りゅうちぇるさんと豪華です。
内容をまとめてみます!!
漢方薬のチカラ
去年、新型コロナウイルスに感染した庄司智春さんが、自ら漢方薬のチカラを体験します。
退院後も体調不良について悩んでいた庄司さん。漢方専門医の診断を受けて、ある漢方薬を処方されました。1か月間にわたってのみ続けた結果は、果たして…? さらに、「アンチエイジング」など、最新科学によって解明されつつある漢方薬のチカラを紹介します!
引用元:NHK HP
まずは漢方薬。
新型コロナウイルスに感染し、辛い咳や肺の痛みに悩まされた庄司智春さん。
ちょっと胸に違和感があり、筋トレは出来ても、ランニングはできていませんでした。
年間1万人と向き合う漢方のスペシャリストが庄司さんを診ます。
チェックしたのは舌。
舌には体の状態が反映されるとのことですが、庄司さんの舌の状態。
・表面に白くざらざらして表面が荒れている
・胃腸の状態が少し落ちている
というのが舌から分かりました。
続いてお腹のチェック。押されて詰まりを感じる庄司さん。
お腹の中が冷えて小腸の動きが悪いということです。
そこで漢方のスペシャリストが処方したのが、
人参養栄湯
胃腸を良くして体を温めて、呼吸器も良くしてくれるという漢方です。
1か月服用し、再度舌のチェック。色が良くなっています。
画像引用
そしてお腹の違和感も解消されました。
試しに走ってみた庄司さん。コロナの退院後初めての5㎞ランニングを走りきることができました。
便通がめちゃくちゃ良くなった。
腸が良くなって体全体が良くなったから、肺の調子も良くなったのかな。
と庄司さんはコメント。
新型コロナウイルスへの効果はまだ分かっていないものの、
漢方は3つに分けられ、今そのうちの、補剤に注目が集まっています。
がんや術後の回復、アトピー性皮膚炎にも効果があるとされる補剤。
補剤のひとつ、十全大補湯には、免疫細胞の働きの活性化が確認されました。
それと同時に、免疫細胞の抑制も増えました。
活性と抑制、逆のことが同時に起きていますが、
免疫は上がりすぎると花粉症や関節リウマチなど自身を攻撃してしまい、
上がりすぎても、下がりすぎても良くありません。
上がり過ぎたものを下げ、下がり過ぎたものを上げ、とバランスを整えるのが漢方の役目、と先生は話します。
また、むやみやたらに飲んでいいものでなく、逆に体調を悪くすることもあるため、。
背景に大きな病気がないかをまずは確認すべきとのことです。
また、補剤はアンチエイジングにも効果があることが分かりました。
分子生物学の実験。
用意したのは通常マウス、そして老化の速度が速いマウス。
通常マウスでは遺伝子情報が正確に機能するのに対し、
老化マウスではエラーがたびたびおこり、積み重なると細胞ダメージが老化を加速させます。
実験で老化マウスに補剤を与えたところ、
エラーの頻度が通常レベルに改善することが分かりました。
これは、漢方薬が遺伝子レベルで老化を押さえる可能性が分かってきたという事。
動物実験では補剤で寿命がのびた、ということも分かってきています。
中国でも不老長寿のくすりを求めた西太后が使っていた薬とされ、
彼女は年老いても頭の働きも衰えず、70歳まで黒髪だった、と言われています。
ツボのチカラ
「ツボ」を刺激する指圧や鍼灸といえば、肩こりや腰痛など、身体的な不調を改善するための療法というイメージがありませんか? ところが最近、「うつ」や「パニック症」などの“心の不調”にも「ツボ」の効果が注目されているんです。今回は、世界中の研究によって効果が分かってきた“心に効くツボ”を紹介。ストレスや不安を解消するセルフケアの方法を、専門家に詳しく教えてもらいます!
引用元:NHK HP
ツボの数はWHOが361穴と定めていて、反応点でも治療点でもあります。
週一で鍼灸へ通うという品川さん。
鍼は興味があっても怖いというりゅうちぇるさん。
運動後の陸上選手。
ふくらはぎが張っていて、飛揚というツボに鍼を刺します。
超音波で見てみると、ツボ刺激後はやわらかく、血行が良くなっているのが確認されました。
ツボには鍼だけでなく、お灸、指圧でも同様の効果があると期待できます。
そしていま注目されているのが、心に効くツボ。
新型コロナで不安やストレスがあり、
受診者数が10倍に増えているのが、
パニック障害。
動悸や呼吸困難、手足の震えやめまいが主な症状で、
発作への不安から外出や仕事が困難になることも。
気分を落ち着かせる抗不安薬を飲んでいるが、発作が起きることがあるという二児のお母さん。
有明医療大学へ鍼灸治療へ。
不安で筋肉が凝るなどの症状には鍼が効くとはなす鍼灸師さん。
鍼を刺したツボは足の甲のツボ、太衝。
ストレスの軽減、自律神経を調整するツボです。
内関や神門というツボは、不安感を軽減するツボとして刺していました。
世界中でメンタル疾患に鍼が効くと注目があります。
イギリスでは精神疾患者に、通常の治療だけと通常治療と鍼治療を併用するグループに分け実験を行いました。
10週間後、鍼治療を併用したグループの症状が大幅に減少したとの研究結果が。
『東洋医学ホントのチカラ』でパニック症に対する鍼治療の効果を放映していた。心療内科に勤めていた20年ほど前に患者さんたちから「薬より鍼の方が効くみたい」と言われて専門的な鍼灸院を開設した。やっと周知される時代になった。 pic.twitter.com/lQ97TGERur
— プラナ松戸治療室【自律神経専門鍼灸院】JR武蔵野線新八柱駅・新京成線八柱駅徒歩3分 (@BAw63R4aUPqfqXg) February 27, 2021
先ほどのお母さん。
週1度の治療と、自宅でのツボ押しで不安を和らげることを継続し、
6週間後、病院でパニック症のテストを行うと鍼治療前に比べて改善していました。
めまいもピタリと止まり、発作が起きても寝れば大丈夫、と思えるようになった、とのこと。
鍼治療をすすめた精神科医も、結果に満足している様子でした。
鍼治療から2か月。
お子さんと念願の映画館へ。暗いところは難しい、と治療前は不安そうでしたが、数回席を離れたこともあったけど、見れた!と満足そうでした。
東洋医学では、
・筋の緊張を取って心の緊張を取る
・心と体はつながっている
と考えます。
心の不調を取るのにオススメのツボが、
リラックスしたいときに手首にある、内関。
呼吸を楽にする背中のツボ、肺兪、心兪、膈兪。
呼吸には背中の筋肉も関係し、コリが出来ると正常な呼吸が出来なくなると考えられています。
背中のコリによる息苦しさが慢性化すると不安や不安感に繋がり、
みんなスマホなどで背中が凝っているため、それが続くとパニック障にもつながるのだとか。
ソフトボールの上に体を乗せるストレッチ&ツボ押しを実践。
自分の重さだけでかなり押される。
胸が開く感じがある
と指原さん。
紹介されたツボはNHKのサイトに載っています!!
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/toyo/sp_1.html#theme6
太極拳のチカラ
最新の研究で、中国の武術をルーツにもつ健康法「太極拳」が、免疫機能の改善に効果があることが分かってきました。その秘密は、なんと「呼吸」。太極拳は、健康に良い「呼吸法」を身につける技でもあったのです。今回は、太極拳の達人・楊 玲奈さんに、「免疫アップが期待できる太極拳」を教えてもらいます!
引用元:NHK HP
ゆったりした動きが足腰や体幹を鍛え、
呼吸がもたらす健康効果が注目されている、太極拳。
アメリカでは50年以上太極拳をやり、今も達人のおばあさん。
健康長寿の源が太極拳の呼吸。
自然と深い呼吸が身に付き、身体にとてもよい。
と話します。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授。
太極拳は特定のウイルスに対する免疫反応、ワクチンのような効果があると話します。
水痘・帯状疱疹ウイルスに対する実験では、
片方のグループに太極拳、もう片方には何もせず、比較したところ。
太極拳を行ったグループは免疫反応を示した細胞が24%増えたとの結果が。
ゆっくり動くことで、免疫に重要な神経の活動が活発になった、と考えられるそうです。
ゆっくりとした呼吸としなやかな動き。
太極拳の達人、楊さんの呼吸を専用の機械で調べたところ。
安静時、一般の人の呼吸が1分間に17回であるのに対し、楊さんはわずか7回。
太極拳をやっている後の楊さんはなんと、1分間に4回。
紹介された太極拳の動きはNHKのサイトに載っています!!
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/toyo/sp_1.html#theme6
脳卒中の麻痺にも鍼灸
脳卒中右半身に麻痺が残り、自宅でリハビリを続けている男性。
リハビリ専門施設で、2時間半のうち1時間を鍼灸師が治療し、残りは理学療法士が対応しています。
足の疲れに足三里、
首の凝りに風池、とツボを狙い筋肉をほぐしていっています。
東大で治療と研究に取り組んできた、鍼灸師の粕谷大智さんによれば、
末梢のツボへの刺激は神経を伝わり脳を刺激し、
痛みを感じやすく敏感になりやすくなっている神経を鎮め、
痛みの感覚を正常に戻してくれる
とのこと。
脳卒中の後遺症にサポートとして鍼灸の選択はいいのでは、ということでした。
リハビリを続け、杖を使わずに歩く練習をしたり、前より大股になってきた男性。
失っていた右半身の感覚が戻ってきて、寝ていて右側が寒く布団が出ていることに気づくこともあるほどに改善したとのこと。
健康長寿のツボ効果
健康長寿のツボ紹介。
頬車
免疫アップが見込まれるツボ。
噛むと筋肉が膨らむところにあり、
唾液腺がしたにあり、唾液分泌がよくなる効果があります。
女性にはリフトアップや小顔効果、むくみをとるなども期待できるツボです。
足三里
足の疲れや胃腸の働きを改善するツボです。
紹介されたツボはNHKのサイトに載っています!!
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/toyo/sp_1.html#theme6
マインドフルネスのチカラ
引用元:NHK HP
学校のストレスケアなど、世界中で大ブームなのが、マインドフルネス。
うつ病の改善やトラウマの軽減などの効果があると考えられています。
研究では、マインドフルネスを行うことで、
脳の扁桃体の過剰な活動が収まっていたとの結果が。
脳の働きを改善すること、不安な気分を落ち着かせることも分かっています。
マインドフルネスのやり方は、
①呼吸に注意を向ける
②雑念が浮かんだら注意を呼吸に戻す
いつでもどこでもできます!
乾布摩擦のチカラ
なつかしの健康法「乾布摩擦」は、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」がルーツのひとつとされています。でも、実際、どんな健康効果が期待できるのでしょうか? 今回、体の不調に悩んでいる皆さんに、乾布摩擦を朝晩1か月やってもらい、その効果を検証しました。その驚きの結果とは…!?
引用元:NHK HP
一説によるとアーユルヴェーダが起源ではないかとされる、乾布摩擦。
絹の手拭いを使ったガルシャナを行うサロン。
冷えやむくみの改善をし、全身がポカポカするとのこと。
皮膚をなでることで、血管リンパ系を刺激して循環が良くなり、
気持ちいと感じる程度にこするだけで様々な効果があるとのこと。
1回5分間朝と夜寝る前、優しく刺することを高齢者の方に行ってもらって検証してみたところ。
最も効果があったのが、睡眠。
自律神経の働きが改善が確認され、睡眠の改善につながるとのことです。
乾布摩擦をやると交感神経が活性化し、終わると副交感神経が活発化して眠りにつきやすくなるとのことです。
かんぷまさつは皮膚を気持ちいいと感じる程度にこするだけで健康になれるそうです!
1日2回、1ヶ月間継続した
その効果は、
・睡眠改善
・自律神経機能の改善
・注意力の改善#NHK#東洋医学ホントのチカラ#かんぷまさつ pic.twitter.com/Z1Tqrpwmf3— ゆり@近藤治療院 鍼灸部 (@ZrQeija2nioIv58) February 27, 2021
また、他にも認知機能の注意力が改善しました。
実験ではブラシでネズミをこすると脳の血流とNGFが増加し、
5分皮膚を刺激すると脳を刺激し活性化する効果があるとのことです。
強くやりすぎると逆効果になるコトもあるので注意です。
ネットの反応
病院に行っても誰も詳しくは教えてくれないコロナ後の漢方治療の事や、免疫の上げ方などを特集してくれてて、凄くタメになる番組だった!
しかもコロナで色々な症状が出ている事を理解した上での話ばかりで最高でした。
再放送絶対やって欲しい録画したい!#東洋医学ホントのチカラ— xxx 元コロナ陽性者 (@xxx92671575) February 27, 2021
心に効くツボ覚えておきたい
さっしーのMCは どの局でも安定してるな #東洋医学ホントのチカラ #NHK— miyuki ☆5296☆ (@Havefun_5296) February 27, 2021
前回の放送はこちらです。
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