第30回あはき国家試験を受けてきました!感想と後輩へ贈る言葉

2022年2月26日㈯にあん摩マッサージ指圧師の国家試験、

27日(日)にはり師きゅう師国家試験、

を受験してきました~~!!

受験してみての個人的な感想を書いていきます!

当日の感想!

まずは、当日の会場の雰囲気などから感じた私の感想から。

会場入りはあっさり

緊張&気温が高く暑く寝苦しくて、なんか眠れなかったことを除けば、

早起きもちゃんとできたし、電車はスムーズに動いたし、大正大学への会場入りは順調でした。

コロナで検温がどうなるんだろうと思ったけど、

デパートにあるようなサーモグラフィーカメラがこちらを向いて、

係の人がテレビ画面を見ながら「立ち止まらずに歩いてください~」と。

ウォークスルータイプ?でした。

会場入りは心配していたほどではなく、驚くほどあっさり。

運営側もコロナ対応で仕事増やしたくないのかな~とか思ってみたり・・

8時には着席して、説明開始まで黒本見ていました。

教室は静かで足寒し

1日目のあマ指は30人ちょいの小部屋、2日目のはきは90人ほどの大部屋でした。

大正大学、キレイな建物で、教室も新しい感じ。いいキャンパスライフ送れそうな雰囲気でした。

両日共に同じ教室にクラスメイトがいて、本当に心強くて、アイコンタクトとか取ったりしていました。

 

天気もよく、気温も15℃とかで、教室内は足元がちょっと冷えるくらい。

私は1日目のあマ指の午後からレッグウォーマー履きました。

アナログ時計を持ってきていましたが、教室前方には時計があり、開始も終了もその時計が基準ぽかったので、ちらちら見ていました。

(※時計が会場にあるとは限らないのでぜひ持って行ってくださいね)

 

周りの受験生が老若男女様々で、この業界はいろんな人がいるなあと思いつつ、違う学校を選んでいたら仲間だったかもしれない人達・・と思うと勇気づけられました。

学校?のプリントを見ている人、黒本を見ている人、iPadを見ている人、様々いました。

いざ試験開始!

不思議と緊張はしなかったです。席に無事座れてたどり着けた安堵感の方が大きくて、あとは解くだけ!という気分でした。

ページをめくる音や、マークを塗りつぶす音は確かにちょこちょこするのに、思っていたより静かだと感じました。鍼灸学生ってもしやめちゃくちゃお上品?

 

私の場合、試験の解き方は、

一周目・・15分くらいでさらっと解く
二周目・・時間かけて4択全部否定も肯定もして解きつつマーク記入
三周目・・マークチェックと分からなかった問題を再度考える

で挑んだのですが、それで結構時間いっぱい。

試験開始後1時間~終了15分前までは、問題を置いて(終わるまで持ち出せない)途中退室も出来るのですが、

私は粘り強く最後まで頑張りました。

マーク記入時やチェック中は、「正しく書いてあるな」と何度も、何度も確認するのに、なーんか自信なくなります。。

チェックミスとかあるわけないやん、なんて席に座る前までは思っていましたが、

リアルに国家試験を受けているその瞬間は、自分を疑ってばかりいました。(笑)

あっという間に終わって、休憩時間は自席でゆっくり午前の分かんなかったところチェックしたり午後に備えたりしていました。

あマ指問題は終わってみると簡単

30回のあマ指の問題の印象は。

考えたら分かりそうな問題が多く、もはや取れる問題は全部とったれ!な気持ちで、ノーミス目指せるレベル感でした。

でも解いている最中は

「29回を見た感じ、もっと簡単!って思える問題ばっか出てた気がするのになんか難しいのけっこうあるんじゃん?!??」

って思って、初見のような問題もチラホラあって、受けてるその最中は難しいな~と思っていました。

はき午前を終えてみて、「昨日のあマ指は簡単だった」と思えた感じです。それくらいはきがエグカッタ。

はき問題は難しい!

午前の西洋系の問題は、

序盤、衛生学が全滅か?!て思ったくらい訳わからなくて、開始すぐに「これがはきか・・」と殴られた気分でした。

あと、臨総あたりから、3年の夏に急に渡されて急に授業で教わったきりだった臨床各論、総論の追加資料から5問以上は出ていて全然復習してなかったぞ!とやられちゃいました。

 

1日目のあマ指の午前は「考えたら分かりそうだな~」という問題が多かったのに、

2日目のはきの午前は「知らんがな」と思う問題がたくさん。

知らぬ存ぜぬ問題は諦めの気持ちが強かったです。

自信ある問題で6割ギリ超えるくらいで(マジ)得意な午後にかけるしかねえ!と手に汗握ってました。

 

はきの午後の東洋系はパズルを解く感じの難しさがありました。

でも1問目が学校の先生が作った模試で出てきた問題だったのと、

直前にTwitterでやり取りしていた経穴が出てきたりして、

運が味方してくれてるわ!と気持ちが段々乗ってきて。

時間かかるし知識総動員だし4択全部見てるとキリないしで難しいは難しいけど、

考えたら解けるし諦めなければ絶対午前分も取り返せる!な気持ちでめちゃくちゃ集中して解いてました。

 

はりきゅうの午後の試験終了前30分間くらいは、ページをめくる音がもうすごくて。

周りの席で途中退室常連だった人も、はき午後だけは最後まで残っていて。

みんな頑張って解いているのが伝わってきました。

あマ指はノーミス目指したい自分の戦いでしたが、

はきは、教室の熱気にパワーを感じて、

みんなで正答にたどり着いて、みんなで合格勝ち取るぞ~~~!!!と、脳内はチーム戦のような気持ちでやっていました。

・・と、そんなこんなで無事国試を終えました。

マークがまだ心配ですが(笑)、たぶん大丈夫!

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後輩たちへ

来年以降の国試を受ける後輩たちにアドバイスです!

今年の国試から言えること

30回で言えるのは。

西洋系は、過去問ももちろん大事だけど、追加資料も大事ということ。

私の学校では3年の夏休みに臨各、臨総の追加資料が80ページくらい増えたのですが、

「そんなここからたくさん出んやろ・・」とあんまり復習してなかったのは本当に良くなかった。

前述の通り30回はきで5問以上は出ていた印象で、、私は追加分からの出題はほぼ間違えました(笑)

だって過去問にないし…定期試験とかで問われたこともないし…選択肢全部それっぽいし…もっとクッシングとかアジソンとか対策してたし…

新カリキュラム幕開け感が半端なかったです。

 

西洋系は知っていないと解けない問題が多いので、

理解というよりも、広く浅く、語呂でもなんでもいいからとにかく用語と用語が繋げられて、似た用語と区別できるように覚えたら点は稼げるのかな~~と思いました。

(もちろん理解できればいいけど広すぎてそこまで時間がかけられない)

 

東洋系は、

範囲が狭いからこそ複雑にしたり西洋系を絡めたりするしかないのか、

もう簡単でシンプルに解ける問題がないって思って準備した方がいいと思います。。

  • 要穴を中心に経穴をまんべんなく覚えること
  • 解剖的にも頭に入れておくこと
  • あとなぜかやたら出てくる12経脈病証

をやっておいたのは良かったと思いました。

とにかく深堀り深堀りで学ぶのがいいです!

 

私的には西洋系に比べると東洋系は1年生の頃から学んできた信頼できる相棒みたいな感じなのもあり、

午後で合格か不合格かが見えてくるのもありで、東洋系が得意な私は午後のおかげで結構余裕が持てた気がするので、午後を得意にするのはオススメです。

過去問について

過去問。

私は実は5年分くらいしかちゃんと解いていなくて。

というのも、教科書が変わっていたりして古いのはやらなくていいかなと思ったのと、国試の問題集がなんか使いづらいというかやる気にならない感じだったのと・・でもコクシーランドは解説がなくてやりづらかったのと・・ごにょごにょ

学校の先生が科目ごとにくれたのは先生の解説が好きでやりましたが、問題集はやりませんでした。

苦手な教科や覚えきれてない分野だけ、コクシーランドでやるくらい。

たとえば奇穴苦手だな~って思ったら奇穴の過去問を、分野ごとになっているコクシーランドで古いものからやったりしていました。

過去問をやらなきゃいけない!ではなく、

苦手なところを教科書で理解したり語呂つくったからこの状態で問題解けるか試したい!くらいで過去問解くので私は十分だったかな~と思いました。

でも国試終えた後のクラスメイトと話していると、「あの問題あの過去問題集のと一緒だよね」と言っている人がいたのに、私は何それ知らんって感じだったので、、やれるならやるだけやった方がいいです。(笑)

 

私が過去問をやっていて思ったのは、

最初は数より

4択それぞれどこが間違っていてどこが合っているのかをしっかり見ること。

そうすることで、問題がどういう意図で作られたのが分かって、国試は何のためにやるのか、何を勉強すればいいのかが分かったかなと思いました。

 

というのも、

そもそも私は問題というのが問題文と正解の選択肢だけで成り立っていて、正解ではない残りの3択は、なんの情報もないおまけみたいなもの、、

だと思っていたのですが。

 

解説を作ってみてはじめて、

残りの不正解の方の選択肢には、間違えやすかったり混同しやすい用語で占められていて、

問題作成側が攻めの姿勢で不正解を選ばせようとするなか、

解答者側も同じく、いや私はちゃんとこれを区別出来てる、これが正解だ!と攻めないと解けないように上手~~~に作られているのがヒシヒシと伝わってきたんです。

それまでは、この選択肢の用語知らないけどどうせ関係ないカタカナ医学用語だろ、とか思っていた選択肢が、

問題文のキーワードにちゃんと引っかかった重要ワードだったりして、

国試の問題は国家資格を取るために作られた「ちゃんと区別出来てますか?」とガッツリ攻めで聞いてきている、由緒正しき良問なんだなと思うようになりました。(事故もあるけど)

他の選択肢がどう違うのか、何が紛らわしくて選択肢に入れたのか、そういう作成の意図が伝わってきて、

過去問というのは受験者の試験問題にもなれば勉強をする人の教材にもなる、ほんとよう出来た問題なんだな~~~というのが、解説を作ってみてはじめて分かりました。

 

私は前年分の国試問題の解説、先輩に勧められていたもののいつかやろうやろうと思って国試直前の2月中旬とかにネット上の情報コピペしたり教科書読み直しながらブログで作ったのですが、

これだけはこんな直前にやるのは間違いだった。何よりも先に早く作れば良かったと思いました。

解説作ってみるまで、4択の中の正解選択肢だけ覚えればいいやと思って雑な勉強をしてしまっていた4月からの受験生時間を戻したい!って心底思いました。

 

あと、前年の過去問を解説できるレベルでしっかり見ておくと、

傾向が似た問題が自分の年の国試にも連続で出てきたり、選択肢に同じワードが出てきたりしたので、本番でかなり助かりましたし、

3年生になってから取り組む国試の模試は、前年の国家試験をベースに作っていることが多いので(後から気付く)、授業や実技や日常に追われても模試が突破しやすくなる!という意味でも自分で作るといいです。

 

そして解説作ってみて慣れてきたら

選択肢全部見る勉強のベースが出来ていないのに数をこなしていても、私は全く記憶に残りませんでした。

数をこなすためまずは質をしっかりやってください!

本番当日やるべきこと

あマ指に出た問題がはきにも出たりしていて、試験が終わったらすぐに分からなかった問題は見直ししたほうがいいと思いました。

はきだけの人は、あマ指が終わったら18時くらいに問題がUPされるようなので、見た方がいいと思います。

 

あと、試験当日直前に見た目についたところが結構出ました。

苦手だから何度も確認したところも、ここは流石に出んやろって軽く見たところからも、平等に出てきます。

そしてなんて私は運がいいんだと簡単に調子に乗れるので(ちょろい)、国試を解き進めて張りつめている中それだけでいい感じの気持ちになるので、

自分の苦手だけを集めたノートだけでなく、まんべんなくサッと全範囲が見れる資料も当日あった方がいいです。

私の場合は黒本でした。

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そして、ラッキーだと思える問題があれば、意味不明な問題も絶対にあります。

人間不都合に出来ていて、ラッキーだと思えた問題の1問があってもそれは1問と思うのに、

分かんない問題があったときはその1問が5問くらいに思えてきます。ネガティブな気持ちはすぐ倍増するものです。

 

4択である限りはなんやこれ意味不明ていう問題でも4分の1の確率で当たります。

ここはネガティブな感情に流されず、論理的に考えましょう。

私の場合、

獲得点数
≒自信のある○問題数×1
+2択まで絞れた△問題数×1/2
+まったく分からない✕問題数×1/4

に誤差±5点くらいあるとして、合格ライン突破しているか計算していました。

分かんない問題に出合うと人間は揺らぐ生き物ではありますが、日本語国語力だけで解けることもあるし運が良ければ当たるし、

自分のこと嫌いな人より好きでいてくれる人のこと考えるほうが幸せなのと同じみたいな感じで・・合ってる問題の方を大事にしましょう!

余裕を作ってもなくなる

最後に、どれだけ勉強して余裕を作っていても当日余裕はなくなります。

私の場合は、眠れなかった。(笑)

あマ指国試当日前夜、全然眠れなくって、終わった後はクビが痛くて頭も痛くなって、

帰ってきてそのままお風呂入って布団入って。

でもそのあともほとんど眠れなくて、2徹みたいな感じではき国試を迎えることになってしまいました。

国試だ~~!と思って緊張していたのであれば場所を変えようがどうしようもないですが、

朝起きれるかが心配というのが猛烈なストレスになっていた説もあるので、徒歩圏内に住んでいるのでないならば、大正大学に近いところに宿を取ってもいいかもしれないです。

 

自分の全力で6割を取りに行くのではなく、全力なら8割行けるけど・・障害やハンデがあっても6割行ける!というぐあいに準備する気持ちでいてください!

 

以上、めちゃくちゃダラダラ長くなってしまいました。

最後に。

絶対あきらめるな!!

気持ちは自分でコントロールできます。なんとかあきらめずに最後までやり切ってください!(ここまで言って私が落ちてたらごめんなさい)

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6 Comments

ひとみ

ともさん、素晴らしい解説ありがとうございます。リアルな試験会場の様子やその時の気持ち、今私が知りたかったことがたくさん書いてありました。私も30回の問題を解いてみて、先輩方はこれをどんな思いで解いたのか気になっていました!私は来年受験します。今から30回の解説に取り組みたいと思います。
そしてたくさんの素晴らしい資料、コツコツと積み重ねた努力の軌跡を見せていただきありがとうございました。

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tmotsubo

ひとみさま
こちらこそ、とても嬉しいコメントありがとうございます!!
来年受験されるのですね、ぜひ、解説取り組んでみてください!!
解説作ったことで私は感じたことのないくらい、レベルアップした気持ちになりました。
お役に立てたのなら幸いです!

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てるはる

ともさん。
本当にお疲れ様でした。
ずっと、ともさん(つぼパレットさん)に助けて頂きながら日々の勉強を1年生からやってきました。赤点と再試験と戦いながら(涙)。
来年の第31回の国試に臨みます。
第30回の解説作って、あと一年頑張ります。
これからも自分コントロールしながらコツコツやっていきます!
はきの午後得意にしちゃいます!

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tmotsubo

てるはるさま
コメントありがとうございます。国試も労っていただき嬉しいです!
つぼパレットに助けられたの事、良かったです。
来年の国試を受けられるのですね。あと一年、応援しています!

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Emirio

ともさん。
国家試験お疲れ様でした。
2021年に入学して、無機質な教科書だけでは不安になる中、ともさんのアニメーション付きのつぼパレットで楽しく学習してきました。
1年生が終わる今では学習のやり方をだいたい把握出来たので、ともさんの最後の言葉通り絶対にあきらめることなく努力を続けていきます。
よろしくお願いします。

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tmotsubo

Emirioさま
ありがとうございます。
国家試験やっと終わって一息です。
Emirioさん何度かブログにコメントしてくださってますかね・・?ブログで楽しく学習してきたとのこと、何よりです!
絶対あきらめずに続けてください。応援しています!

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