鍼灸学生tmotsubo、2019年6月2日の津田昌樹先生の講演に行ってきました~~!!
6月2日(日)東京でで講演します。伝統鍼灸の基礎的な話お話と実技が中心です。3時間の長丁場ですがが、お時間あれば覗いてみてください。https://t.co/3rM2Rwx2n2
— 津田昌樹@ハリトヒト。代表・夢恵堂 (@mukeido) 2019年5月28日
学校の掲示板に貼ってあって、これは!と思い参加しました。
あっという間の3時間で、
「鍼灸師の医療現場での伸びしろと北陸に帰っても悪くないかも」
を感じたので、レポートです!!
参加の目的
今回参加する上で目的にしていたのは、
- 富山の鍼灸師さんで活躍している(ハリトヒト。代表)方で、どんな人物なのか、会ってみたい。
- 自分の卒業後、東京にいるべきか、富山に帰るべきか、ヒントになればいい。
ということ。
津田昌樹先生は、富山市、金沢市にある鍼灸院、夢恵堂の院長をされていて、拠点が北陸。
でありながら、鍼灸師によるwebメディア「ハリトヒト。」(多分拠点は東京)の代表もやっているということで、
フットワークの軽さと鍼灸師ネットワークの広さが伺える先生、というので、SNS上で気になっていた存在です。
目的を持って講演に参加するも、そのテーマが、
鍼灸臨床家のためのセミナー 伝統的な鍼灸とは ~臨床現場の実際を語る~
だったので、
きっと目的は達成されない・・治療家向けの話できっとぽかーんや・・学べることを学び取ったら富山のことは講演のあとにでも質問で聞こう・・
なんて気持ちで参加していました。
しかし!!バッチリしっかり津田先生のキャリアを話してくれたことで、ヒントになりました。私得でしかなかった時間でした。
内容のレポートです。
内容
津田先生の経歴が面白い!チャンスをものにしてきたフットワークの軽さ
津田先生は富山県の新湊(白えびとカニが美味しい港町)が生まれで、
京都は明治鍼灸短期大学(現明治国際医療大学)の出。
その後は富山県の砺波総合病院(チューリップと田園風景の町にあります)に勤務し、
病院退職後、はり灸夢恵堂を富山、金沢に開業。
現在では鍼灸学会の会長や富山大学金沢大学の医学部で非常勤講師を務めながらも、
鍼灸師によるWebサイト「ハリトヒト。」を開設、代表も務めるすごいお方です。
講演内で経歴を詳しくお話いただけると思っていなくて、
富山県の生まれで、現在も拠点が北陸、という点にびっくり。
そして、個人的に津田先生の経歴で面白いな~と思ったのは、
- 在学中に盲人鍼灸師に弟子入り
- 中国への研修がありますという求人票の一言で砺波の総合病院に就職、中国へ
- 病院勤務中も東方会出席のために毎週東京へ
という、富山県民らしからぬアグレッシブさ、フットワークの軽さ、チャレンジ精神。
津田先生は行動力とノリの良さの塊な印象でした。謙虚な富山県民らしからぬようだけど富山愛は溢れ出てた。
すごい先生に会うと、「こうなりたい!」という憧れよりも、「私も患者になりたい診てほしい!」という依存の気持ちの方が強いなあ…
— とも@鍼灸学生ブロガー (@tmotsubo) 2019年6月2日
津田先生曰く、
キャリア形成で大きな困難に出会ったことが無く、いつもうまく進んできたが、多くは偶然だった。
ということで、
「計画的偶発性理論:個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。」
という理論を紹介されていました。
まさにその通りの、チャンスがあったら飛び込む、な印象を津田先生に感じました。
好奇心を持ち、現れたチャンスを上手く活用してきただけ、運が良かっただけ。
逆に、国家資格を得て卒業した直後、キャリアに恵まれない鍼灸師がいることも津田先生はもったいない、と感じられているそうで、
そんな「キャリア形成のわからない」鍼灸師のために、ハリトヒト。を作った、とおっしゃっていました。
_φ(・_・
・鍼の受療率は5%、これを上げるには医師への働きかけが重要→金大病院の門前に開業
・実践的知識と暗黙知を言語化していかないと臨床技術は伝承されてかない
・熟練者には、当たり前のことが、ビギナーには分からない。聞くと互いに新しい発見に。— とも@鍼灸学生ブロガー (@tmotsubo) 2019年6月2日
思ったことは行動即実行、そのために人を集めたり自分が飛び込んだり・・
縁を大事にし人を大事にする、素敵な人柄も、成功に一手を投じているな、と思いました。
今でも富山県内の新湊⇔砺波を車で行き来したり(横浜⇔赤羽くらいの距離はあると思います)、
ハリトヒト。のWEB更新は盛んだし製本化に向けてクラウドファウンディングをしていたりなど、
行動力の塊すぎて、カッコよかった。
私も都内拠点じゃないと活躍できない、とか思っていたけど、そうでもないかもしれない。希望になりました。
接触鍼と気至
講演の後は、実技の時間。津田先生の接触鍼実演を見学しました。
針刺したことないけど?!という一年生でしたが、
なんと、刺す用の鍼を使った、刺さない鍼で、「接触鍼」とのこと。
脈を見て、舌を見て、患者さんのカラダで「虚している」ところにまずあたりをつけ、
実際に手で気が虚しているところを触り当て、そこを接触鍼するのだとか。
接触鍼_φ(・_・
筋膜よりも皮膚の方がレセプター数が圧倒的に多く、刺さずに皮膚表面に針先当てるだけでも副交感神経に効く。舌診脈診→虚してるところで気の至りを感じ取る→瀉法と補法を上手く使い分ける→兪穴をとるが、例えば舌診脈診が肝虚証だとして、肝兪よりも脾兪が虚していれば脾兪をやる
— とも@鍼灸学生ブロガー (@tmotsubo) 2019年6月2日
弱い刺激でもガラッと変わる、というのが信じられなかったけれども、ツボがドンピシャだと、1穴2穴で済むとか・・!!
鍼を刺す前の診断がいかに大事か、という点と、
刺さない鍼で効く、という点にただただ驚きでした。
コメントを残す