就活でやりがいは聞くな!?20代人事が感じる「やりがい質問」のすれ違いと対策

「最後になにか質問はありますか?」

面接の最後の面接官からの逆質問

また、説明会やOBOG訪問で先輩や人事担当に個別対応をしてもらえたときに、

質問をするチャンスが巡ることもありますよね。

 

小さなメーカーではありますが、いっちょ前に人事・採用担当をしている20代人事のtmo。

自分が就活生だったときのこと、人事・採用担当になってから就活生とお話していて考えること、感じることをもとに、

やりがいは質問すべきではない!と感じた事例と理由を書き綴っていきます。

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逆質問で、やりがいはNG

「やりがいはなんですか?」

定番質問で、就活生としては気になるポイント。

どの企業にも聞きたい質問だと思います。

 

tmoも就活生に聞かれる質問No.1は、やりがいだと思っていますが、

人事担当としての答えは、

「人それぞれ」

がベストアンサーになってしまい、非常に答えるのが難しいです。

 

就活生と若手社員の座談会などでも、

定番質問の「やりがい」

を聞かれた先輩社員は、

「自分の開発した商品が並んでいるところを見ると嬉しい」

「大きなプロジェクトをやり遂げたら達成感がある」

「人に喜んでもらうときが嬉しい」

定番回答をしていることが多く、

やりがいを聞いた学生さんはもやもやした顔つきのまま。。

なんてことがあります。

 

  • その社員なりに見つけた「やりがい」がありきたりで定番回答すぎて驚きも感心もなかったから魅力がなかった?
  • 「やりがい」を聞くことが辛いことにどう立ち向かうのかのヒントにならなかった?
  • 何も本音を引き出せなかった?

 

聞いた就活生がもやもやする原因はなんなのでしょうね・・

 

そもそもやりがいとは、

「評価」「報酬」「将来」

から感じると言われています。

  • 「評価」自分の仕事の成果で売上や業績につながる
  • 「報酬」人から感謝された時の喜び、チームに貢献できた時の充実感、お金を得る
  • 「将来」経験・スキルが磨かれ、自分の成長につながる

この3つ全てがないとやりがいにならないというわけではなく、

大抵の人は、自分がやりがいと思えるポイントでやりがいを感じることができれば、

その他に足りない点があってもやりがいを感じるのではないでしょうか?

 

例えば教師という仕事だったら。

  • 東大合格者数多数のカリスマ教師!という「評価」にやりがいを感じる人
  • 生徒に慕われ頼りにされ感謝される「報酬」にやりがいを感じる人
  • 異動や昇格でのキャリアアップという「将来」にやりがいを感じる人

などなど、同じ学校でもそれぞれ別のタイプの先生がいるのが普通で、

 

「あの先生は授業は上手いが生徒の悩みに親身じゃない」とか、

「生徒に好かれているけど学年主任のポジションには興味がないようだ」とか、

 

よくある話ですよね?

仕事の意欲が向く矢印ややりがいというのは、

人それぞれなんです。

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ここまで見てきたように、

単純に「やりがいはなんですか?」とありきたりな質問をすると、

ありきたりな定番回答しか返ってこないことがあるのが確かです。

 

聞かれた側にもいろいろいるので、

「日々の業務で見つけた自分なりのやりがい語ってやろう」

と、その人独自の素晴らしいやりがいストーリーを語ってくれる熱い人もいれば、

「この質問の意図は『こんなつまんなそうな仕事にやりがいをどこに感じているんだろう?意味ワカンネ教えて』ってことだって捉えていいかな」

な~んて、意地悪く感じて回答する性悪もいます。

 

ただ単純にやりがいを聞くと、

この会社で得られるやりがいを聞きたいのだろうか・・?

部署にも人によっても感じるやりがいって違うけど、自分の話してもいいのかな・・?

と答える側も意図を捉え兼ねきれないままに答えてしまいます。

 

大事なのは、「どんなやりがい」を聞きたいかきちんと伝えること。

 

「この部署のこの仕事に興味があるんですけど、そこでのあなたのやりがいはなんですか?」

と、部署や仕事内容、人を限定して聞いてみる。

「自分は普段、人に喜んでもらったり感謝されるときにやりがいを感じるのですが、御社ではそういったやりがいを感じられる時がありますか?」

と、「評価」「報酬」「将来」のどのやりがいを答えればいいか限定して聞いてみる。

 

やりがいを質問するなら、

回答者が答えやすいように、

また回答が自分の求めている回答の方を向くように、

しっかり範囲を限定してあげるといいですよ!!

そしてもっといいのはやりがいばかりを求めないこと。

やりがいが聞きやすい・・と本当に聞きたいことを避けないこと。

 

社会人数年目の友達で集まると、お互いの仕事の近況を話す際に話題になるのは、

  • 経験(出張回数や業務内容)
  • 仕事環境(家賃手当など各種手当やボーナスなど)
  • その業界ならではのこと(聞いてて羨ましくなること)

だったりするもので、誰も「やりがい」なんて話さないんですよね~

就活の時は「やりがい」が定番質問だったのに、

社会人になった途端、どうやりがいを感じるかは人それぞれというのが当たり前、

それよりもどんな経験や環境に置かれてるのか?のスペックが気になる!と比較大会になります。

 

やりがいは会社に与えてもらうんじゃなく、自分で見つけるもの

置かれた環境やそれによって得られる経験はその仕事や会社じゃないと得られないもの

と社会人は思っているので、やりがいは聞かないんです。

聞きやすい定番質問とはおさらばして、

本当にこの会社で自分のほしい経験を得られるのか?という視点で、

突っ込んだ質問ができる就活生が一人でも増えるように、応援します!!!

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