鍼灸あん摩マッサージ指圧師になって2年経ったともつぼです。
私が卒業した専門学校、東京駅の近く八丁堀にある東京医療福祉専門学校について。
https://www.tokyoiryoufukushi.ac.jp/
なぜこの学校にしたのか、通ってみてどうだったか、他の学校の評判を聞いたりしてうちの学校ならではと思う所、鍼灸師になって2年、役立っているなあということを書いていきます!
なぜこの学校にしたのか
なぜ東京医療福祉専門学校にしたのか・・
それは、
東京駅から近かったから
というのが最大の理由です。(笑)
そしてタイミングよくここが受かったから。(笑)
入学を検討していた当時の私の状況をつらつら書いていきます。
遡ること五年前、脱サラして富山から上京し、専門学校に入学したのが2019年4月だったのですが、、
2017年秋に結婚、2018年春に式を挙げ、夏に新婚旅行に行き、、と新婚生活を楽しく過ごしていました。
夫はフリーランスとして自分で仕事を始めたばかりで何か成長の一手が必要かな・・という時期で。
私も子供をつくるか、その前に何か手に職になるようなしっかりしたスキルを身に付けてゆくゆく自分で何かやりたいなという時期でした。
子供はまだだなあというのはなんとなく感じていましたが、当時20代後半、少なくとも30代前半にはほしいなあとほんのり思っていました。
色々あって2019年年明け、意を決し会社を辞めることを決意。上司にも匂わせました。
1年前の正月休み明け、会社に行く気を失くして、数日籠もった私。
そこから鍼灸師なろう東洋医学やろう!!と決意して前進する気力を戻せたのは、Twitterでフォローしてた鍼灸師さん達の自由で楽しげなツイート見てたからだ!!その雰囲気に引き込まれたんだ!! https://t.co/cFFIhfCKal— とも🏺鍼灸あましブロガー (@tmotsubo) January 7, 2020
体を診る仕事が出来たらな・・
東洋医学を学びたいな・・
とSNSでそれっぽいアカウントフォローしてみたり色々考えたり思っていたところで、
腰が痛くちょうど人生初接骨院に行き、施術を受け、えらく感動した私。
柔道整復師という存在を初めて知り、国家資格なら安心できるなと他にも資格について調べます。
専門学校で3年で取れるとのこと。また、調べる中で、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師が興味を引くなと思いました。
鍼灸師の人いっぱいフォローしてると鍼灸師もいいなあって思う
とも@はり に改名は近いかもしれぬ— とも🏺鍼灸あましブロガー (@tmotsubo) January 7, 2019
東洋医学に興味があり、足つぼいいなと思っており、身体のことに興味があり、こういう資格を取るのもいいかもしれない。
勉強するならセミナーとかいろいろありそうだし出会いも多そうだし、東京がいいなあ。。北陸を出たことのない夫に東京を知ってもらって同じ視点で話したい(笑)・・と思って東京進出をやんわり考えていました。
そんなことを考えていた2019年の1月。ちょうど夫が仕事で近々東京に行く機会があるとのことで、私も同行し、東京の某専門学校の見学へまずは行きました。
その時は、会社を辞めるにしても人事部にいたので、4月の新入社員研修が終わって有給消化してから入学でもいいですか?とか鍼灸と柔整どちらがどういう資格なんですか?など自分ッ勝手な質問たくさんしていたと思います。
その際入学のための面接も受けたのですが、仕事辞めるどうこうの話も固まってないのに、4月入学は無理とこちらは譲らずで、後日届いた結果は不合格でした。
軽い気持ちで行って軽いノリで面接が始まったので、軽く入学させてくれそうと思っていたので不合格にはとてもビビりました。
改めて、その見学で聞いた「教育訓練給付金」について、自分は要件を満たしているのかハローワークに聞きに行くと、三月末に会社を辞めて雇用保険から抜けている状態でいないともらえるお金がもらえなくなるという衝撃の事実が。
その時すでに1月の終わり。
行けるんなら数か月後の4月入学に間に合わせるぞ!と思いながら急いで色んな学校のパンフレットをゲット。
・教育訓練給付金がもらえる対象の学校とそうでない学校がある
・はり師きゅう師は取れてもあん摩マッサージ指圧師は取れない学校、学科がある
・学費と立地と色々・・
と検討する中。
届いた資料には入試の日程も書いてあり、入学を検討し始めた1月末の時点だと定員が埋まり始めている人気な学校もありました。
人気な学校が良かったと思いつつも、もう評判やどの学校が自分に合ってそうかまで検討している暇もなく、、
教育訓練給付金の対象かつあん摩マッサージ指圧師も取れる学科で、入試をまだやっているところ、で数校に絞られました。
3月末に会社を辞めるとなると少なくとも2月中旬くらいには合格をもらっておきたいし引っ越し準備もあるし、受験料もかかるし東京までの交通費もかかるしなるべくなら一校受験したらそこで合格決めたい、、
ということで、私にとって試験日程が一番早くスケジュール的にも現地に行けるな、というのが東京医療福祉専門学校でした。
東京駅から近く、いい立地で北陸新幹線から都内移動が必要ないのもいいわあ。。
実際に合格したとしてまた富山から来るときも楽だし、通うことになったとして帰るのも楽だし、いいわあ。。
すでにここに入学したいなと思いつつ、応募に必要な書類のため、10年ぶりくらいに母校の高校へいったり戸籍謄本もらいにいったりあわただしく奔走し。
試験が面接だけだったので、志望動機を考えたり。
まだ何も会社に言ってないのに面接では「3月末で退職し4月入学できます」と言い切って、何とか合格。
思い立ってすぐ行動したおかげでか、不合格になった悔しさで?か、勢いで合格まできちゃったよというか、トントンと進んでしまったのが私です。
なので、学校を比較検討していません。
なぜこの学校に決めたかよく聞かれるのですが、パンフレットで読み取れる情報や場所や学費などでしか比較しておらず、とにかく若いうちに早く切りよく会社辞めて次の準備をしたいの一心で、間に合わせるのが一番の目的だった感じなのです。
鍼灸師になってみて色んな学校出身の人と話すと、
学校によって試験対策に強みがあったり、マッサージに強みがあったり、鍼に強みがあったり。
鍼は鍼でも治療のやり方が色々あって、不定愁訴なのか美容なのかスポーツなのか治療の強み?もさまざまで、痛い痛くない深い浅いなど技術的なこともいえば本当に色々あるなか、どんな治療に強みがあるかが違っていたり・・と、
同じ資格を取るのに学校によってこうも特色が違うのだなと驚くことも多く、結果オーライだったとはいえ当時の私に声かけるなら、もっと学校選び慎重にしたほうがいいぞ!と言いますね。。
それなのに私が行った学校明記してないのにSNSやブログから特定して同じ学校にした!という後輩も出現していて申し訳ないです。。みんな楽しそうだからいいけれども。。
面接の日の前に東京医療福祉専門学校の担当の方に見学させてもらったので、事前に感じた学校の印象を記すと。
建物が古くなくていいな、ということと、その時に生徒の平均年齢が30代くらい、と聞けて、なら自分と似た脱サラ勢もいるかも!と思ったのが良かったです。
某学校を見学した際は生徒さんたちがいて、高校卒業したての子たちだな、若いな、という雰囲気に「ついていけないかも」と思っちゃっていたので。。
あと私は受験勉強がんばったという経験があるので、
入ったあとから「もうちょっと検討しておけば良かった」と後悔をしたとて、
国家資格が取れればええねん、という気持ちで、入学を決めました。
通ってみた感想
そんなこんなで富山からネットで学校徒歩圏内の家具付きマンスリーマンションを探して契約し、入学式の朝スーツ着て北陸新幹線に最低限必要な引っ越し荷物持って乗り込み、コインロッカーに荷物預けて入学式を終え、教科書大量に持ち帰って、そのままマンスリーマンションへ初めて向かう、というなかなか頑張ったスケジュールで上京初日を終えました。
家具付きマンスリーマンション、次住むところ決めるのも3か月くらいかかるかな、と契約したのですが、ベッドがシングルで。。
旦那と狭い寝れない東京慣れない~~とうなされながら夜を過ごしたのは今となってはいい思い出です。
3年間終えた感想を箇条書きしてみます。私が通っていた当時のことですので今は変わっているかもしれないです。
・本当に平均年齢30代くらいで老若男女どの世代もいて安心
・脱サラ勢の生徒の意識の高さで引っ張られる
・先生主体の知識と技術が深まるサークルがあり、縦と横のつながりが出来る
・鍼灸マッサージ臨床実技の授業がまんべんなくある
・ただ異常に吉田流あん摩(東京医療福祉専門学校でしか教えていない伝統のあん摩)の実技の授業に偏って多い
・先生みんなの個性が強い
・定期的に外部講師を呼んだ講演がある
・学内の治療院で養成科の学生の治療が格安で受けられる
・サラリーマン街なので学校の周りに遊びの誘惑は少なく、昼飯充実、落ち着いた雰囲気
・誰のせいでもないが2年生からコロナ禍に突入しちょっと残念だった
特に座学、実技について詳しく書いていきます。
座学に関しては、
先生によって分かりやすい分かりにくい面白い為になる自習の時間だな・・色々感じましたが。
授業わかりやすい先生の特徴
・学生をよく見て、読む・書く・聞くのペースを学生に合わせてくれる。
・意味とキレイなオチのある短い雑談、一言で笑いをとる自虐。
・黒板にグリッド線があるかのように板書が綺麗。絵と字が綺麗。私見です・・逆は・・・逆です。。
— とも🏺鍼灸あましブロガー (@tmotsubo) April 25, 2019
学校で与えられた課題はもちろんやりますし、自力でも勉強やらなきゃという覚悟でしたので、
全体評価としては先生も人なので特に良いも悪いもないです。。
半期の終わりに授業についてのアンケートがあるので、言いたい事はそこに書いてもう忘れました!(笑)
実技に関しては、
本当に先生は辛抱強く分かるまで熱心に指導してくださいましたし、
基本から応用までレベルが高く、細かく見てくれました。
卒業認定実技の鍼の練習、直刺で刺してるつもりが角度測ると毎度ナナメで、
先生に見てもらったら、そもそも姿勢がまっすぐじゃないとか、押手の親指人差し指の圧が左右上下均等じゃないとか、鍼管がまっすぐ抜けてないとか…3年生にして直刺の難しさを知りました…細か〜めに見てもらうって大事
— とも🏺鍼灸あましブロガー (@tmotsubo) October 26, 2021
学会に所属していたり、はり師きゅう師以外にも柔道整復師や理学療法士などの国家資格を持って経験もある先生もいて
学校で学ぶべきことを超えたことを広く教わったと思います。
実技はテストが毎回上手くできるか緊張感がすごかったのと、とにかくあん摩の実技の時間が多かった印象です。
1年生で
・お灸
・マッサージ
・指圧
の実技授業終わるの寂しい…
鍼あん摩師路線。。— とも🏺鍼灸あましブロガー (@tmotsubo) February 20, 2020
ですが、国試の勉強ばかりで実技の時間が少なかったとか、コロナで実技もオンラインで見てるだけだったとかという学校もあると聞いていたので、コロナ禍でも実技授業をしっかりやれたのは良かったのではないのかと思います。
あと、一人で練習はできないこともあるので同じクラスの人達がどんな感じかで学校生活左右されるので運ゲーですが、
年齢や性別でいつも同じメンバーになるとかもなく、生徒のほうもいろんなバッググラウンドから来ていろんな経験でクラスの役に立っていたり色んな体で練習した方がいいとみんな積極的で、私は本当に同級生に恵まれていたと思います。
大学どこも入れなくて消去法で専門学校に入ってくる高校生、あん摩の資格が取りたくて大学じゃなくて専門学校をあえて選んだ高校生、中卒だったけど専門通うために高卒認定取るところから始めたアラフォー、仕事辞めて手に職つけたいアラサー、資格をプラスαしたい医療従事者。
専門学校生は多様性— とも🏺鍼灸あましブロガー (@tmotsubo) September 13, 2019
学校の雰囲気としてはどの学年も社会人経験者が多いので真面目な感じがあり、女性がやや多で明るい感じ。
先生もこの業界にありがちな威厳とか厳しさとかというのはなくて、常識あって人間性もあって優しくてとにかく接しやすかったので、和気あいあいとした、い~い雰囲気があったように思います。
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卒業して学校を一言で表すと。
楽しかった!
学校近くには行列のできる唐揚げのお店宮川やバナナジュースのお店などもありますよ~
ならではというところ
私は他の学校はパンフレットを見比べたくらいなのですが、入学してから、色々比較してこの学校に決めた勢の話も聞きました。
先生と生徒が楽しそうな雰囲気だった、とか、通いやすさや路線で決めた、とか、現代中医経絡全部学べるから、とか、先生にもなりたいから養成科がある学校にした、とか土日が休みだから子どもの都合に合わせられる、とか。
他の学校出身の学生さんや鍼灸師さんと学校について聞いた感じでの学校の特徴を考えると。
鍼にもいろんなやり方があり、大きく分けて「現代・中医・経絡」と三別できるのですが・・
学校によってはそのうちどれかを中心に行う、というところもあるようで、それ以外はやったことないとか、ちょろっとしかやらなかった、ということもあるようでした。
私の学校は「現代・中医・経絡」について広く(そして浅く?)治療が学べました。これは私的には一番この学校で良かったと思えたところです。
「先生って現代とか経絡とかでいったら何治療してるんですか?」
って聞いたら、
「鍼治療だよ」と返ってきた。
灸は灸なように流派とか色々あっても鍼はひとつのものだ、ということらしい。カッコいい。。— とも🏺鍼灸あましブロガー (@tmotsubo) July 29, 2020
三年間みっちり一つのやり方を極めれば、卒業するころには三年学んだことだけでお金もらって治療が出来る、というメリットもあると思います。
私は色々やってみたところ、東洋医学に興味があって飛び込んできたのに、学んで理論は落とし込めても、いざ実践になると脈を診たり肌の質感をみたり感覚なのが合わないと思ってしまい。。
やってみて合う合わないを三年間で知れたのは本当に良かったとおもいます。
これは人それぞれいろんな考え方あると思いますが、私は色んなやり方を知って比較して初めてそのやり方の特徴が分かるし、だったら自分がこの治療だなという相性のいいやり方でやりたいと思います。
卒業した同級生を見ていても、卒業してから勤めることになった鍼灸院などのやり方をやったり、学生時代にこのやり方でやりたいというのに出会ったものをさらにつき進めたり、この治療どうするんだっけとなったら学校で先生が作ってくれたプリント振り返るようにしてたり、みんな各々「現代・中医・経絡」好き好きの道にバリエーション豊かに進んでるなと思います。
学生時代に色々見れたことで、鍼灸師になってからも迷うことなくこれだなと思う治療に学生のうちに見つけられたのも大きかったです。
鍼灸師になって役立っているところ
この学校を出て鍼灸師になって役立っているなと思うことを箇条書きしてみます。
・質問しまくっても返してくれる先生たちのおかげで勉強に深みが出た
・あん摩のおかげでマッサージの仕事はスムーズに出来た
・同級生、先輩、後輩、先生、治療法、様々な出会いに恵まれた
まだまだ鍼灸師も2年経っただけですが、、今の時点ではこんな感想です。
就職してもいろんな資格を持ってたり、専門治療などの仕事の経験があったり様々な人がいて、
新入社員として入っても、「あの学校出身だから頭一つ秀でているのね」とかになることはないですし、
業界的にも「活躍しているあの鍼灸師さんもあの学校出身か」となることはないなと思いました。
何でもそうですが、卒業してから仕事始めてからがスタートで、そこからの自分の努力次第であって、資格を持ってしまえばどの学校出身であることがその後の鍼灸師人生に影響を与えまくるというのはないかなと思います。
とはいえ3年間あるのでどうせなら楽しく、学びがあった方がいいです。
一つオススメは、地方在住で東京進学に迷っているとしたら、学ぶ環境として東京に出ることです。
東京に来て今日で100日。
環境が変わると人は変わる。— とも🏺鍼灸あましブロガー (@tmotsubo) July 12, 2019
学校は、一応特徴をなんとなく押さえて比較してできるだけ見学して、ビビッとくる学校を選ぶことをオススメします!
私の意見も参考になれば幸いです。
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