大唾液腺(耳下腺・舌下腺・顎下腺)の脳神経支配と特徴の覚え方!解剖学

唾液腺。

理解するのにめちゃくちゃ苦戦させられた、鍼灸学生ともつぼです。

教科書の文章だけでは分かりづらいですよね。

覚え方を私なりににまとめてみます。

鍼灸学生以外にも解剖学すべてを学ぶ学生さんのお役に立てれば幸いです!

唾液腺と覚え方

唾液

口腔内にある「唾液腺」から分泌されており、成人の分泌量は1日あたり1.0~1.5リットルと言われています。

 

唾液は大きく分けて2種類あります。

①消化酵素アミラーゼを多く含むサラサラした漿液性の唾液

②食べ物を包み込み食道が傷つくのを防ぐムチンを多く含む粘液性の唾液

これらを分泌するのが、唾液腺。

鍼灸学校ではそのうち3つの大唾液腺の違いを理解しておく必要があります。

(ちなみに、大唾液腺は名前にが入る腺で、小唾液腺には口唇腺、舌腺、頬腺、口蓋腺があります)

大きさ 唾液の
分泌量
唾液 支配神経 開口部
漿液性 Ⅸ舌咽神経 口腔前庭
中間 Ⅶ顔面神経 舌下小丘
粘液性 Ⅶ顔面神経 舌下小丘

ちなみに、3つの唾液腺は交感神経にも支配されていて、

この唾液腺だけ、副交感神経でも、交感神経でも、唾液の分泌が促進されます。

ふつうは副交感神経が促進したら交感神経は抑制する、というように相反した作用になりますが、

唾液腺だけ例外

思ってみれば、わたくし初めて親元を離れた19歳とかに、

さみしさとストレスフルな環境下で唾液が止まらなくなったことがありました。

食べてるとかお腹すいてるとかじゃないのに唾液が出てきて、それがまた超ストレスでしたが、交感神経がかなり優位だったのかもしれないです。。

 

唾液腺について、図にしてみます。

は耳の下あたりの大きな唾液腺で、

上顎第二臼歯と頬っぺたの間、口腔前庭から口の中へ唾液を分泌します。

歯とほっぺたの間、しかも上方から唾液が出てる感覚は私はないのですが、

消化液を含んだサラサラした唾液だったら食べている間に知らず知らず出て食べ物にかかっているのでしょうか。

耳下腺の支配神経の舌咽神経は、舌根や咽頭筋を支配していて、

「飲み込むこと」に関わる神経なので少し関連付けて覚えられますね。

 

は顎の唾液腺、は舌下にある唾液腺で、

どちらも舌の下付け根にある舌下小丘に唾液を分泌します。

私は唾液が出てるとしたら舌の下からでてくるなあ、という感覚があるのですが、

唾液の分泌量が一番多いからの唾液を自覚できているのかもしれないです。

スポンサードリンク

覚え方

 次回は絶飲が前提!

(耳下腺 舌咽 前庭)

 

ガクトと下っ端の顔 昇級

(顎下  舌下  顔面 舌下小丘)

芸能人格付けチェックという番組でGacktさんと鬼龍院翔さんが出た年がめちゃくちゃ面白かった時のことをほうふつとさせるような語呂にしました。

問題を間違えると最終的にそっくりさん→写す価値なし!と顔の格が下がっている・・みたいなイメージで、

次は顔の昇級がんばるぞ!というゴロにしてみました。(うまく作れない)

良かったら参考にしてください!

脳神経の覚え方は別記事でも確認してみてください!

脳神経12対の一覧と覚え方!感覚神経、運動神経、交感神経のゴロ合わせ!解剖学

国家試験問題にチャレンジ

(はき第16回-22)[解剖学]

Correct! Wrong!

顎下腺の分泌に関わるのは顔面神経ですね。

(はき第12回-22)[解剖学]

Correct! Wrong!

顎下腺が開口するのは舌下小丘でした。口腔前庭に開口するのは耳下腺ですね。

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。