amazonプライムで石原さとみさん主演のアンナチュラルにハマり、
病気を知らずとも知った気になり始めている鍼灸学生tmotsuboです。
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せっかくなので、医療知識の勉強に役立つところをドラマとともに振り返りたいと思います。
ネタバレを含むので、ご覧になってから、読んでください!!
9話 敵の姿
火災事故があったビルの隣に不審な死体が見つかります。
UDIラボで解剖です!
外傷はなし。
硬直は上半身寛解。
下腹部に変色なし腐敗は始まっていない。
直腸温10℃外気温と同じ。
死後48時間前後。
肺水腫が見られる何かの中毒症状の可能性あり。
胃の内容物が腐っている、死後48時間なのか?!
口の中に金魚のマーク、何か押し込まれていた?
解体が予定されていたビルで、だれでも出入りができる状態だった遺棄場所。
火災で注目が集まったビルの隣、犯人の自己顕示欲の現れでは?ともとれます。
口の中に入れられたものを再現したところ、動物用のおもちゃのボール。
口腔内の粘膜は弱いのですぐ傷がつく。
凹凸の固い部分が粘膜をはがして模様のような痕を残した。猿ぐつわ代わりに使っていると考えられる。
井浦新さん演じる中堂系の、殺されたと考えられる恋人にも、同じ金魚のマ―クがついており、
この遺体は中堂系の恋人を殺した犯人につながると考えます。
#アンナチュラル 9話中堂さんの回だね絶対しんどい pic.twitter.com/cYfIeK2PpJ
— 美ホ (@__meeeh) March 2, 2018
米津玄師 Lemon
アンナチュラル第9話#米津玄師歌詞画 pic.twitter.com/cquhOdj1aC— NEKO🐱 (@NEKO_YONE_) March 10, 2018
薬毒物検査の結果、反応はなし。
胃の内容物は、腐敗が進んでよく分からないが、成分からすると加工物。
異様に腐っているのは、犯人が腐った食べ物を無理やり食べさせたのかもしれない。
細菌検査でなにか引っかかるかもしれないと、さらに検査を進めると、出てきたのは、ボツリヌス菌。
ボツリヌス菌
ボツリヌス菌は食中毒を起こす菌の中でも最強で、その辺の土の中にもいて、食品にも頻繁に混入します。
酸素のない場所で繁殖するため、自家製の瓶詰や真空パックの食品に発生しやすく、国内でもたびたび問題になっている。
家庭でも発生する毒であると同時に、生物兵器として使えるほどの猛毒で、1gで1万人以上を殺せる。
ボツリヌス神経毒素は、全身の神経を麻痺させて脳神経障害や呼吸機能障害を引き起こします。
ボツリヌス菌が出た以上、ボツリヌス神経毒素による中毒死と考えてもよい。
ギ酸
現場で蟻が死んでいるのを見つけたミコト(石原さとみさん)は、何かのヒントになるかもしれない、と調べます。
発見されたのは、ギ酸。
ミコトの父は昆虫博士。蟻はクロナガアリで、ギ酸を出さない種であることが分かりました。
ギ酸を出さない蟻からなぜギ酸が検出されたのか?
ホルマリンが空気中の酸素と結合したからだと考えられました。
ホルマリン
保存している臓器などはホルマリンに付けているため、改めて解剖をすることにしました。
スーツケースに入れられた遺体は不自然な点があった。
普通冷蔵していても、少しずつ腐っていく。
でもこのご遺体は、発見から7日たっているのにきれいなまま。全くと言っていいほど腐っていない。
検査の結果、ホルマリンが検出。
おそらく犯人は、濃度の薄いホルマリンを点滴で投与した。
頭皮の静脈に刺せば、痕は見つかりにくい。
ホルマリンは、劇物に指定されるほどの猛毒。
ホルマリン水溶液が全身に回るとすべての臓器がアシドーシスを起こし、麻痺状態になって死に至る。
ホルマリンはホルムアルデヒド。空気に触れて酸化すると、ギ酸になる。
蟻からギ酸が検出されたのは、ホルマリン水溶液がかかって死んだから。
ホルマリンの最大の特徴は、防腐効果があること。
口の中のボールの痕がはっきりしていたのも、ホルマリンの効果。
ホルマリンを直接飲めば別だけど、体内に回っただけだから、胃の内容物は通常通り腐っていった。
ボツリヌス菌は酸素のないところで繁殖するから、死んだ人間の胃の中で死んでから繁殖した。
つまり殺されてから1か月以上たっている可能性があり、火事の前からスーツケースが置いてあった可能性が高い。
警察は、容疑者として捜査線上にあったものの、死後48前後ということから、鉄壁のアリバイがあった人物を外していました。
それが、火事の生存者、不動産屋の高瀬。
ただし、死後1か月以上となると、高瀬が犯人である可能性が高まってきます。
スーツが残っていたビルを管理していたのも、高瀬でした。
今回も、解剖でよく使うホルマリンが死因だったため、解剖の盲点になっていました。
火事の被害者であり、唯一の生存者が、連続殺人犯だったという衝撃の結末でした。
最終回は、高瀬の裁判でしたので、アンナチュラルの解説はこれで終わりです!!
いいドラマでした!!
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第2話 一酸化炭素中毒、凍死
第4話 くも膜下出血、外傷性椎骨動脈かい離
第5話 溺死、ドライドローニング、顔面反射
第6話 チアノーゼ、窒息死、感電死
第8話 焼死、急性硬膜外血腫、デンタルデータ
第9話 ボツリヌス菌、ギ酸、ホルマリン
※第3話、第7話は外傷なのでなし、最終回は裁判なのでなし
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