鍼灸学生のともつぼです。
カタカナで似た機能で紛らわしい用語、覚えにくいですよね。
今回はブローカ中枢とウェルニッケ中枢の位置、その失語症の違いの覚え方をカラフルにまとめて解説します!
大脳皮質の機能局在
まず、大脳は右脳と左脳に分かれていますが・・
左脳は言語、読み書き計算のような
論理的分析的な仕事をする
右脳では音楽絵画のような
非言語的直感的包括的な仕事をする
と機能が異なります。
・運動性言語中枢(ブローカ中枢)
・感覚性言語中枢(ウェルニッケ中枢)
このブログで解説しようとしている二つの言語中枢があるのは、
論理的分析的な左脳です。
その、大脳左半球。
運動性言語中枢(ブローカ中枢)は前頭葉にあり、
感覚性言語中枢(ウェルニッケ中枢)は側頭葉にあります。
図もなにげに左側半球示してます。舌は味覚野、眼は視覚野、耳は聴覚野を指しています。
それぞれどこにあるかの覚え方をご紹介。
位置の覚え方
ブローカ 中枢 |
前頭葉 | ブローカ、ぜんとうよう、うんどう、 濁点がつくもの同士 |
ウェルニッケ 中枢 |
側頭葉 | 音を聞いて感じるところなので 耳の近くの側頭葉 |
聴覚野 | 側頭葉 | 耳の近くの側頭葉に聴覚野がある |
味覚野 | 頭頂葉 | 味覚野のあじと 頭頂葉のあたま |
視覚野 | 後頭葉 | 後ろに目がついてるかの人はここで感知してる!と覚える |
ぜひ参考にしてみてください。
失語症
前頭葉にある運動性言語中枢(ブローカ中枢)が壊れるとブローカ失語症。
側頭葉にある感覚性言語中枢(ウェルニッケ中枢)が壊れるとウェルニッケ失語症。
となります。
Twitterでバズってたのが非常に分かりやすかったので引用します。掲載許可もいただきました。
←ブローカ失語
ウェルニッケ失語→ pic.twitter.com/HGR3SiFNfb— りん。 (@Nsmishkanoe) December 24, 2020
ブローカ失語症では、顔や舌、喉を動かしたり、運動が出来なくなり、言葉を話せなくなります。
千尋の話す言葉の意味は理解してるけど、「あ・・あ・・」としか声が出なくて話せない、まさにカオナシ。
ブローカが、うんどう性と濁音繋がりのゴロで覚えておけば、
理解していても口が動かせない大人しいカオナシがブローカ失語症と繋げて覚えられます。
ウェルニッケ失語症は、言葉を発することができても、意味を理解することができないので、会話になりません。
単語を支離滅裂に発語はできても、本人意味を理解して発語していない、まさによくあるTwitterの混乱する図。
ブローカ失語症がうんどうと覚えておけば、
二大巨頭のもう一方のウェルニッケ失語症は、感覚性。
人の話を感じられない、理解できないのがウェルニッケです。
位置を覚え、機能を覚え、あのツイートが分かるとちょっと分かりやすく・・なりますね!
国試にチャレンジ
鍼灸あまし国家試験に実際に出た問題に挑戦してみましょう!
(はき第15回-39)[生理学]
ブローカ野が左半球前頭葉にあり、正解です。ウェルニッケ野は左半球側頭葉にあり、一次運動野は前頭葉中心前回にあり、味覚やは頭頂葉にあります。
(あ第28回-81)[リハビリテーション医学]
運動性失語症では言葉が浮かんでも話すことが出来ません。
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