眼の筋肉の神経支配。
理解するのにめちゃくちゃ苦戦させられた、鍼灸学生ともつぼです。
教科書の文章だけでは分かりづらいですよね。
覚え方を私なりにカラフルにまとめてみます。
鍼灸学生以外にも解剖学すべてを学ぶ学生さんのお役に立てれば幸いです!
眼の筋肉
「眼」とつく筋肉には、
・外眼筋(別名眼球移動筋)6つ
上直筋、下直筋、外側直筋、内側直筋、上斜筋、下斜筋
・内眼筋3つ
毛様体筋、瞳孔括約筋、瞳孔散大筋
・上瞼を閉じる
上眼瞼挙筋
・上下瞼を閉じる
眼輪筋
があります。
外眼筋と瞼の筋肉
右目、内眼筋と眼輪筋以外の図はこちら。
どれがどれだか分からないので、
眼輪筋と合わせて下図で確認してください。
外眼筋にある「○○直筋」は、大腿直筋とかと同じ真っすぐな筋、という意味なのが分かりますね。
(外側広筋になると大腿直筋の隣の太ももの筋肉になるのがややこしや~)
下斜筋以外の外眼筋5つ(上斜筋、上直筋、下直筋、内側直筋、外側直筋)は目の奥の同じところ、
総腱輪から真っすぐに起始しています。
上眼瞼挙筋もほぼほぼ似たような目の奥から真っすぐ起始しています。
目が疲れると目の奥が痛くなるのは外眼筋の疲れもあるかもしれないですね。
外眼筋のうち、下斜筋だけは眼窩前方から起始し、
眼輪筋は皮膚に起始停止がある表情筋。皮筋です。
外眼筋の動き
起始部停止部が引っ張られて動くので、外眼筋の動きを確認してみましょう。
まずは単純に真っすぐ引っ張る、上直筋、下直筋、外側直筋、内側直筋。
右目を外側から見ています。
(パソコンで見ると動きが速いのに、スマホだとアニメがそろりそろり動きます・・><)
要は、
上直筋は眼球を上に
下直筋は眼球を下に
外側直筋は眼球を外側に
内側直筋は眼球を内側に
動かしていますね。
上斜筋と下斜筋がややこしいので、違うアングルから。
上斜筋は上後斜めから引っ張って眼球を下外側に動かし、
下斜筋は下後斜めから引っ張って眼球を上内側に動かしているイメージを付けましょう!
内眼筋
内眼筋はその名の通り目の中の筋肉。これはアトラスアプリから引用。
水色に示したのが毛様体筋、中央の黒目の周りを一周しているのが瞳孔括約筋、その周りから白目までが瞳孔散大筋です。
毛様体筋は水晶体の厚さを変えピントを合わせる筋肉で、
瞳孔括約筋は瞳孔を小さく閉じ、瞳孔散大筋は瞳孔を大きく開く筋肉です。
神経支配
それぞれの神経支配がこちら。
Ⅶ顔面神経 | 運動性 | 眼輪筋 |
Ⅲ動眼神経 | 運動性 | 上眼瞼挙筋 上直筋 下直筋 内側直筋 下斜筋 |
副交感性 | 毛様体筋 瞳孔括約筋 |
|
交感神経 | 瞳孔散大筋 | |
Ⅳ滑車神経 | 運動性 | 上斜筋 |
Ⅵ外転神経 | 運動性 | 外側直筋 |
ほとんどが眼球を動かす、という名にふさわしい動眼神経が動かしています。
眼輪筋は皮筋なので、もちろん表情筋、顔面神経支配ですね。
滑車神経と外転神経は、運動性の作用しかなく、それぞれ表にある一つの筋しか動かしません。
滑車神経:車に乗車で上斜筋
外転神経:眼球を外転させる外側直筋
1対一対応の筋肉をしっかり覚えておいて、動眼神経支配筋が混じらない様しましょう!
脳神経の覚え方は別記事でも確認してみてください!
国家試験問題にチャレンジ
(はき第12回-30)[解剖学]
毛様体筋は自分の意志で動かせないので、副交感神経支配です。 選択肢の中で副交感性であり、眼に関わるのは動眼神経です、
(あ第21回-33)[解剖学]
正しいのは角膜の知覚を伝えるのは三叉神経の枝である眼神経でした。 散瞳は交感神経が関与し、動眼神経は縮瞳を支配します。 下斜筋は動眼神経支配で、上斜筋を支配するのが滑車神経ですね。 上眼瞼挙筋を支配するのは動眼神経です。
ぜひ参考にしてみてください!
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