鍼灸マッサージ師のtmotsuboです。
2024年。34歳現在、第一子を妊娠しております。
出産が近づいてきてるので、妊娠中のことを
初期、中期、後期
に分けて振り返りつつ記録したいと思います。
今回は妊娠初期。一般的には15週・5か月くらいまでを指しますが、私の場合18週くらいまでつわりがあったので、そのくらいまでを振り返ります。
目次
流産が怖くて喜べない
妊活や不妊治療を経てのいわゆる待望の妊娠でした。
妊娠が分かった時は嬉しい気持ちもありましたが、
なかなか自然には妊娠できなくて、本格的にお金をかけて不妊治療をやるぞとステップアップに踏み切ったり、壁にぶち当たりながらだったこともあり、、
いろんな不妊治療の話、流産の話を聞いたりしていたので、
妊娠ほんとに出来た・・?継続できる・・?
ととにかく不安でした。
何かがいつか起こるかもしれない、という気持ちで情報調べてばかりで、疲れ切って嫌になって、
スマホからSNSのアプリというアプリを全部消して見えないようにしちゃってました。
ホルモンバランスの乱れもあって、かなり心配性になっていたと思います。
なので、出血におびえてトイレが毎回怖かったし、いわゆる流産率の高い9週の壁を突破するまでは気が気でなかったし、
それを超え安定期と言われるような時期に入っても、お腹に赤ちゃんがいる実感もつわり以外にないので4週に一度の健診の日に心臓が動いて見えるのが毎回待ち遠しくて仕方がないし、
つわりあっても稽留流産してたって人もいるんだよな~とか、体外で生存の可能性が出てくる22週目前で流産した話も身近にあったしな~とか、
ただただ不安しかなく、、常にネガティヴで、、エコー写真をただ見つめたりする日々でした。
仕事の関係上報告しなければならない際に「妊娠おめでとう」と言われても喜べなかったです。
そんなふうに流産の不安を感じていたのですが、それ以上につわりが酷すぎた私。
こんなに体調悪いんだからこれは流石に流産してないだろうんうん、ってくらいのつわりと毎日闘わされていました。
つわりで5kg痩せた
私の場合はつわり期間として、
6週頃からつわりかな・・という症状が出てきて、よだれ・唾液つわり以外の症状は18週ほどまで続き、色々な症状が落ち着いたあとも唾液だけは出産まで出続けていました。
一般的につわりは6週頃に自覚症状が出て、9週頃にピークを迎え、12週頃から落ち着いてきて16週には安定する・・なんて言われているので、
長かった方だと思います。
時期によってこの症状が出てきてはなくなり、というのはありましたが、
出た症状としては、
眠気がとれない眠りつわり
空腹感で気持ち悪くなる食べつわり
においが変に感じるにおいつわり
吐いちゃう吐きつわり
唾液が止まらなくなるよだれつわり
喉に違和感が出るのどつわり
つわりと呼べる症状は全網羅するくらいに色々出てて、味覚も変になって食べれないし、
聞いてた話よりつわりキツイぞ!(´;ω;`)
って思いました。
大体この週数でこんなこと起きたよっていうのを振り返っていきますと。
妊娠反応が出てからはなんとなくいつもより眠気あるくらいかな、くらいで。
茶色のおりものがどっとたまに出てきて。少しの鮮血が出るコトもあって。
トイレに行くたびに、
「生理来るか?!」
「9週の壁をまずは突破したい」
とビビっていました、、
胎嚢が確認でき、6週頃。
仕事に向かう朝、いつものように軽く朝ごはんを食べた後、通勤途中に明確に気持ち悪さが出てきました。
空腹感から出てきている感じと、なんとなく酸味を欲しているのを感じたので、
今欲しているのはパイナップルだ!
と、欲求のままコンビニに向かい、やばい倒れるかも?というギリギリな感じになりつつもなんとか購入。
職場でパイナップルを口にし少し復活して、その後は鍼灸マッサージ師の立ち仕事を終日気合で乗り切りました。
7週の頃は気持ち悪さを喉元に感じたり、普段は気にならないはずの家の中や外の臭いをグッと倍に感じて、妊娠中はニオイ探偵になれそうだななんて気楽に体調の変化をとらえつつ、立ち仕事でもなんとか過ごせました。
今は食べる気分じゃないなと思う食べものはあっても食べれないことはないし、吐くこともありませんでした。
休日はとにかく寝てたので、眠りづわりとにおいつわりがメインと言える時期だったかもしれないです。
8週から体調がかなり悪化します。
気持ち悪さで立ち続けるのが辛くなって、食べたものを戻すことはないもののおええと何かの透明な液体を吐くことが増えてきたり、唾液が口の中に溢れることが増えてきたり、何を食べても味が変に感じるようになったり、家の中がとにかくカビクサイ感じが常にして、洗剤とかのいわゆるいい匂いがもうグワーッってしたりして、色々体調の変化がすごくて。
仕事は立ち仕事がメイン。終日一人で患者さん対応をしなくてはならないこともあり、途中で倒れるリスクを考えると流石に無理だわ・・と休み始めました。
10週頃、症状はピークを迎えます。
空腹時に気持ち悪くなる、しかし食べようと思っても味覚嗅覚が鋭敏になっていて受け付けない食べ物が増えてしまっている、美味しく食べれてもその後舌にずっと変な味だけがカルピス飲んだ後みたくへばりついて残る感じもあって食べたくなくなる、そもそも量が食べれない、量が食べれないから消化できてないうちから空腹感と吐き気がやってきて吐き出してしまう、食べても食べてなくても唾液が一日中出てくる、飲めなくて口にすぐ溜まってくるし、仰向けで寝ようものなら溜まった唾液で喉がゴボッと溺れる感じになり、横向きで寝ようにも口角から唾液が溢れ垂れてきてすぐ枕と顔がべちゃっとする、結局布団近くにコップを置いておいてそれに吐き出すために何回も起き上がるから眠れない、寝てすべての症状から解放されたくてもそうこうしてるうちに空腹感がきて吐き気も出てくる・・
文字だけで一気に書くとヤバいっすね・・そんな、毎日が1か月くらい・・16週頃まで続きました。
横になっても寝れないので、つわりについて発信してる芸能人のYoutubeとか観たり電子書籍読んだりでなんか気を紛らわせてました。
1日中トイレの住人と化してたとか言ってる芸能人の方とかもいて、
「横になれてるだけマシかな」
「辛いママたくさんいるんだ」
と勇気をもらって。
だんだんと気持ち悪いのと吐くのと唾液に耐えつつも日常化してきて、食べたいものも3日くらいでブームが変わるけど今日はこれがいいかもと旦那になんとか買ってきてもらったりして、次第に色々ひどさに慣れてきて対策と付き合い方も分かってきます。
16週くらいには、食べれなかったのに今日これ食べれるかも!みたいなものも増えてきて、終わり見えてきた兆しが出つつ・・でもまだ油断すると激しく吐くこともあるな、みたいな感じで、結局唾液つわり以外のつわりが続いたのが大体18週くらいまででした。
そんなこんなでつわりの最中の健診での体重測定。
私は健診でしか測定してなかったのですが、、
妊娠前の体重から、妊娠9週でマイナス2キロ、妊娠11週でマイナス3キロ、15週に測った体重でなんと妊娠前からマイナス5キロ。
元々BMI18くらいで痩せ気味だったのですが、マイナス5キロは流石に色々ダメだろと思っちゃいました。
自分でも太もものスキマの広さに驚いたり、ほっぺたなくなった?と思いましたね。。
寝てるのと食べれないのとで筋肉なくなりすぎてる感ありました。
その後食べれるようになっても妊娠前の体重に戻ったのは24週以降でした。赤ちゃんの重さや着実にデカくなってるお腹と胸で増えたことを考えるとそれでもまだ体重戻り切ってないのですが・・
その時期にはいろんな方に会って挨拶やらしてましたが、顔がこけたとか痩せたって思ったとか言われまくって結構ショックでした。
水分は取れていて食べれるものも皆無というわけではなく、入院こそしなかったものの、妊娠悪阻という点滴治療が必要な状態に近かったと思います。
私は苦しんでげっそりしていたものの、赤ちゃんは平均的な重さで順調に育っていて、出血もなく切迫もなく、それだけが救いでした。
つわりで対策したこと
食べつわり、はきつわり、においつわり、よだれつわり・・とあらゆるつわりを経験しましたが、
つわりでつらかったのは、ツートップで
吐きつわりとよだれつわり
でした。
症状と対策したことについて詳しく書いていきます。
吐きつわり
吐く前は気持ち悪いし、吐いてる時は地獄のようだけど、吐いた後は気持ち悪さが少し落ち着きます。
一瞬の地獄を耐えれば数時間は楽になるので、ある意味対策しやすいつわりだったかもと後から思います。
最初は吐けば楽になると分かってるのにどうやったら吐けるのか、というか吐いちゃっていいのか、とかがよく分からなくて、ただただ吐き気に苦しんでいたし、
吐いてるときは涙も鼻水も出しながらしんどい思いで吐いてるし、
喉に食べたものが引っかかったりして危うく窒息しそうになるし、
吐いた後は舌に吐瀉物の味がなかなか取れなくてずっと変な味がしてる状態だったしで慣れないうちはまさに地獄でした。
吐いてる時に窒息しないようにか、せき込んだりクシャミが出ることもたまにあったのですが、くしゃみをするとその勢いで鼻の粘膜に吐瀉物がぶち当たり、それに胃酸が混じってると粘膜が痛みまして・・口の中より洗いづらいところなだけに、ニオイも残るわ粘膜は痛いわで大変な事になったので、吐いてる途中の急なクシャミはめちゃくちゃ警戒していました。
そんな吐きつわりとちょっとうまく付き合えるようになってきたなと思えてきたのは、
吐くタイミングと歯ブラシのおかげ
でした。
誰しも喉の奥に指とかツッコんだらおええ、となると思うのですが、、
つわりの時期、軽く舌に歯ブラシが当った刺激でもそれを引き起こせてしまうのです・・
名付けて舌の嘔吐スイッチ。
吐き気があるときにあえて吐かせてスッキリ楽になりたい私。これだ!と思っちゃいました。
食べる前の空腹感で気持ち悪い、というタイミングにあえて、歯を磨いてえずく。
胃がぎゅうううんと収縮して涙と鼻水が出てスゴイおええとえずくのはそうなんですが、
食べる前なので上手くいけば消化中のものは出てこないし、なんか液体は出るけど胃酸みたく酸っぱくなくて吐きやすいし、それでいて吐き気が収まる。
吐き気が収まった状態で食事も出来て、食べた直後にも吐かなくなる。
辛い吐きつわりですが、毎日食べる前には歯磨きするようにしてえずくようにしてからは、これがまだ続いてもなんとか乗り切れそう・・と思いました。
ちょっとうまく付き合えそうと思えるようになっただけ、ほんと希望が持てました。
つわりで食べれたもの
を振り返ってみると、傾向としてまずあったな、というのは、
元々大大好きな味は食べれる、元々好きかなくらい以下が食べれなくなったり食べたくなくなる、ということでした。
あと、子供の頃とかにお母さんに作ってとおねだりするくらいに好きだったものとかが無性に食べたくなって、レシピ知らんし似たものが大都会東京でも調理済みとかで売ってないし、なんで既製品じゃなくて手作り食べたくなるねんと思いました。
飲み物では、普段よく飲んでた水とか炭酸水とかも変な味がしてる気がして、普段あんまり飲まないウーロン茶とか麦茶が唾液もスッキリする感じで飲みやすかったです。
つわりの時期に食べれたものの変遷を書き上げてみると。
パイナップル→オレンジジュース→トマトポン酢かけ→パルム→いちご→うるめいわし→スルメイカ→リンゴジュース→餅→おかゆ→納豆玉子焼き→豆腐→桃ゼリー
・・・
食べれる!神!と思ったものが、数日後には変な味に感じて食べれなくなったり。
好きで食べてたのに、吐き戻してしまったら、次に食べるときにその吐いたときの変貌した味の記憶が残ってて食べれなくなっちゃったり。
味覚も好みも気分も変われば、吐いて嫌になることもあり、食べれるものを探す毎日でした・・
食べれるものの変遷が激しい中でも、量は食べれなくとも味的にはいつも食べれるな、と思ったのは、
COMPHOのフォーとしばらくの豚骨ラーメンでした。
大大好きに当たるもの、というのもありましたが、スープがスッキリしてて噛みやすい麺がとにかく食べやすかったです。
つわりで食べれなかったもの
を挙げていくと、
一口食べてもう味が無理!と思ったのは、肉類でした。
美味しく食べれるのに、舌の奥を通過するとそこにに味が小一時間残って、後々しんどい!と思ったのは、柑橘類とジュース類とネギ類でした。
味は大丈夫なのに、喉に細かいのがひっかかる感じが物理的に無理!と思ったのは、米。
食べちゃあかんわ!と思ったのは乳製品類と、生野菜。
乳製品類は、吐いたときに味が変貌しすぎて胃酸と混ぜるなと思いました。。
紅茶花伝とかヨーグルトとかパルムとかクリームスープとか、美味しく食べれるのに、その後に吐いちゃうと、元々の味を薄っすら残しつつ、完全体のゲロに進化して出てきてました。ほんとトラウマになるくらいで今もへばりつきも嫌なのでヨーグルト怖いです。舌に地獄のような臭いも残るし辛くて泣けます。
生野菜は、消化に時間がかかるのか食べた後ずっとむかむかする上、数時間後かならず吐き戻しました。
個人差はあると思うのですが、つわりの時期何をどんなふうに吐くか分からないうちはオススメできないです。
薬や鍼灸は吐きつわりに効いたか?
・・というと、まずどっちも私はあんまり劇的には変わらなかったです。
私の場合、空腹感が満たされるか吐いてしまえば結構吐き気が収まったので、
病院で
「吐き気止めの点滴しますか?」
「吐き気止めとかつわりに効く漢方の処方試してみますか?」
と提案されても、診察終わったらお昼食べて吐き気抑えようとしてるのに点滴の30分くらいを耐えるのは愚かでは・・とか、
知らない薬飲んで舌に味が残ったらキツイな・・とか思ってつわり序盤は断っていました。
その後、味覚が少しマシになってきたけど吐き気がまだあるなという時に、吐き気止めだけもらって飲んでみました。
吐き止め自体は錠剤タイプで無味で大丈夫でした。
吐き気あるけどさっき食べたものが出そうなタイミングだしヤバい!というときに何回か吐き気止めを飲んでみたのですが、
吐き気は良くなって、吐かずに済んで、薬すごいとなりはしました。
ただ、吐き気止めの効果が切れてきたな、というときの反動のような吐き気がすごく強く感じてめちゃくちゃに辛かったです。
薬は、のちに反動が来たとして、その時一時的に吐き気を抑えたいって時だけ使おう、と保険みたいな感じで持ってただけにとどまりました。
また、鍼灸でもセルフケアをしてみたり、何回か治療してもらいに行ったりもしました。
セルフケアでは、症状の軽いうちは内関の刺激で1日仕事乗り切れたこともあったのですが、つわりの症状が強くなってからは何のツボも効果は感じず・・
どうしようもないときに治療に行ったときは、背中をやると気持ち悪さが一時的によくなった感覚があったり、寝付けなかったのが眠れるようになったりというのはありましたが、こちらも劇的な改善とは言えず・・通うにも電車や移動がきつかったり・・とあんまり頻繁にも受けられませんでした。
吐きつわり。辛いことありすぎて試行錯誤もたくさんしたので長くなりましたが、要するに吐きつわりは歯ブラシで乗り切った感じでっす!
よだれつわり
そんなつわりもあるんだとあんまり知られていないよだれつわり。
唾液が出るだけで地味で一見辛いの?という感じでしょうけれど、四六時中出るんですよ・・寝つけないんです・・そして臨月の今もなお続いているという・・
ピーク時は午前中だけでコップ一杯にたんまり唾液溜まっているのを見て絶望してました・・
コンビニ入る前にペッと吐き出して、コンビニでちょっと飲み物だけ買って、レジ並んでる時にはもう口からあふれそうな唾液が溜まってました・・
辛さがイメージできない?流血に置き換えてみてください・・口に溜まって止まらなかったり垂れ流してたらヤバいっすよね・・
じわじわずーっと地味に攻めてきて慢性ストレスです。かなり辛いです。
ちなみに、
私はストレス過多だな、というときに唾液が止まらくなってるな、という症状になったことが人生で3回くらい、それぞれ1か月間くらい続いたことがあったのですが、食べたり何かに集中したりすると唾液は収まっていましたし、そんなに辛い印象はなかったんです。
つわりの症状で唾液つわりというのがあると知った時から、
妊娠したら唾液つわりになりそうだな
とは思っていました。しかし、経験あるし大丈夫と予想していたのとは全然違っていました。
夜寝ようとしてるときも出てきて唾液どうしたらええねんとなるとは思わなかったですし、
飲み込めなくて口に溜まるスピードが速くて口閉じてないといけなくてしゃべれないとも思いませんでしたし、
唾液が出てる限り喉にも痰と唾液の中間みたいなものが喉にずっとひっついて吐き気に繋がるしスッキリしない感覚があったしで、
地味だけどじわじわ辛いです。
よだれつわり出産まで続く、という体験記もネットで多々読んで、出産まで続くのかなあなんて思っていましたが、本当に臨月になるまで約7か月間ずっと唾液に苦しむとは思いませんでした。
よだれつわりの対策
はしようがなく、ただただ地味にペッと吐き捨てられる環境を整えて耐えるのみでした。
えずくか、うがいするか、冷たい飲み物を飲むと一瞬止まるので、妊娠初期はそのわずかな時間でなんとか寝付くしかなかったです。。
ほんと、経験したことのある人が少なくて、同士に会えると興奮しちゃいます。よく耐えたな!と。
長くなりましたがそんなこんなで妊娠初期。つわりで苦しむ日々でした。
次の記事は妊娠中期について書いていきます。
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