鍼灸学生のともつぼです。
ワクチン、生ワクチンやら不活化ワクチンやら、
A類B類が出てきて、覚えにくいです。
ゴロ合わせと覚え方をカラフルにまとめて解説します!
ワクチンの覚え方
ワクチンの種類(生・不活化・トキソイド)と予防接種A類B類についての一覧がこちら。
参考:東京医師会
覚え方を紹介して行きます!
抗原の弱らせ方で分類
ヒトには一度かかったことがある感染症に二回目以降はかからない、
免疫
という仕組みがあり、ワクチンはそれを利用して、あらかじめ弱らせた抗原を投与し、二度目にかかったときに症状が軽くて済むよう感染症を予防するものです。
弱らせた抗原の状態によって、
- 生ワクチン
- 不活化ワクチン
- トキソイドワクチン
に分類されます。
ちなみに新型コロナウイルスのワクチンは、mRNAワクチンといって、↑の3つに分類されない新しいワクチンです。
それぞれ見ていきましょう。
生ワクチン
毒性を弱めたウイルスや細菌を利用するワクチンです。
弱いけど生きているので、生ワクチン。
病原体をどうやって弱めるかというと、培養を繰り返し、病原性の無くなった株に突然変異させるのです。
というか、突然変異が起こるかどうかは偶然なので、弱いコピーが現れるまで、時間と手間をかけて、何代も培養しなくてはいけません。
弱い株が出てこないかもしれないし、強い株が現れることもあるかもしれません。
しかし、弱い株が現れれば、ラッキー。
弱さゆえに、ワクチンとして投与すれば、感染症にかかることなく十分な免疫を獲得できます。
ウイルスや細菌が体内で生きて増殖するので、接種の回数は1回で十分とされているのも特徴です。
そんな生ワクチンの感染症、前述の表の通り、7種類ほどありますが、覚えるべきは、
水痘
風しん
麻しん
BCG(結核)
の4種です。
この4種は各論で出てきたり、後述の予防接種A類の感染症に指定されているワクチンで、重要度が高いので、とりあえずはこの4種を覚えておきましょう。
生ワクチン4種の覚え方は、
生麦生米生卵の早口言葉のオマージュです。(笑)
なまみず、なまかぜ、なまましん・・・と言いまくって覚えましょう。
結核がゴロに入れ込めなかったのですが、結核は歴史と合わせて覚えると生ワクチンだと理解できます。
結核のワクチンをなぜBCGと呼ぶか気になって調べてみたら、
開発したフランスの研究者の頭文字をとった名前のようで、
1924年に日本にやってきた比較的に歴史のあるワクチンのようです。
牛に感染する結核菌を弱めて使っているそうで、なんだかジェンナー×天然痘と同じように開発された感があります。
結核は大正時代くらいまでに流行ったイメージがあるのですが、
ワクチン創世記みたいな、不活化ワクチンとかトキソイドワクチンが技術的に作成できるのか?という時代でも結核が抑えられたのは、
牛痘で天然痘にかからなくなることを応用した牛結核ワクチンだったから、ということを理解して覚えましょう!
不活化ワクチン
ウイルスや細菌を不活化・殺菌し、感染する能力を失わせたものを利用するワクチンです。
薬剤処理して、死んだ病原体の一部を使うのが不活化ワクチン。
生ワクチンのように病原体が体内で増殖することがないので、接種は複数回必要なのも特徴です。
インフルエンザのワクチンはワンシーズンで2回打つことをお医者さんに薦められることがありますが、ワクチンが不活化ワクチンだからですね。
不活化ワクチンの感染症は、
百日咳
日本脳炎
インフルエンザ
B型肝炎
インフルエンザ菌b型(ヒブ)
肺炎球菌
ヒトパピローマウイルス
不活化ポリオ
・・と、たくさんあります。生ワクチンに比べたら突然変異株が現れるのを待つ必要がないからでしょうか。
生ワクチンとトキソイドワクチンを覚えて、それ以外が不活化ワクチンと私は思ってるのですが、
覚える必要性が出るか要望があったら、ゴロを開発しようと思います!
ちなみにコロナのmRNAワクチンも2回以上打たないといけない原理は不活化ワクチンと同じ。
体内で増殖しない病原体の一部の設計図mRNAを接種するからです。
トキソイドワクチン
細菌が作る毒素を弱毒化して利用するワクチンです。
病原体から毒素だけを取り出して、その毒素を無害化した、トキソイドワクチン。
トキソイドはたんぱく毒素という意味です。toxic(トキシック)=有毒な、という英単語がありますね。
こちらも生ワクチンのように病原体が体内で増殖することがないので、
不活化ワクチン同様、接種が複数回必要なのも特徴です。
トキソイドワクチンの感染症は、
ジフテリア
破傷風
があります。
覚え方は、
です。
メロディと合わせて覚えましょう。ご存じ、キングヌーの白日の出だし。
すごく好きな曲なので何回も聞きながら作業しているのですが、その度にこのワクチンのことを覚えようと思います!(これから覚える)
予防接種の義務で分類
予防接種法では、接種を義務付けられているワクチンA類と、任意のワクチンB類が定められています。
A類
A類疾病は主に集団予防、重篤な疾患の予防に重点を置き、
国の積極的な勧奨があり、本人(保護者)に努力義務があります。
結核
ジフテリア
破傷風
百日咳
ポリオ
麻疹
風疹
日本脳炎
ヒブ(インフルエンザ菌b型)感染症
小児の肺炎球菌感染症
水痘
ヒトパピローマウイルス感染症
B型肝炎
とてもたくさんですが、B類以外と一旦覚えておけば大丈夫、なはず・・です。
自分の母子手帳を見たらほとんどは子供の時にワクチンを受けているはずです。
こちらも今後必要に応じてゴロを考えます!
B類
B類疾病は主に個人予防に重点を置き、
本人(保護者)に努力義務はありません。国の積極的な勧奨もありません。
季節性インフルエンザ
高齢者の肺炎球菌感染症
母子手帳に載りそうにない、インフルエンザと高齢者の肺炎球菌ですね。
2つなので、なんとかがんばったら覚えられそうです。。
国家試験問題にチャレンジ
(はき第25回-9)[衛生学]
なまみず、なまかぜ、なまましん、の麻疹が生ワクチンですね。
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