解剖学。
理解するのにめちゃくちゃ苦戦させられた、鍼灸学生tmotsuboです。
教科書の文章だけ、一方向からの二次元の図だけでは分かりづらいですよね。
今回は自由上肢についてカラフルにまとめ、
鍼灸・あん摩マッサージ指圧師の国家試験に出題された問題で力試ししてみてください。
鍼灸学生以外にも解剖学すべてを学ぶ学生さんのお役に立てれば幸いです!
自由上肢
イラストでそれぞれの骨の特徴を確認して、国家試験で出される問題に挑戦しましょう!!
上腕骨
大結節と小結節と聞いて、「骨によくありそうな名前だな」と思った初見当時の私ですが、
意外にも大結節と小結節というのは上腕骨にしかありません。
大結節と聞いたら上腕骨の名称だ!と思えるように覚えてしまいましょう。よくナチュラルに耳にします。
ちなみに、前後どちらが大結節なのか、小結節なのか、が分からなくなりがちなのですが、
(力士の)小結は前、大きい結(?)は後ろ、と覚えています。
橈骨、尺骨
橈骨と尺骨、どっちがどっちか分からなくなることが私はあるのですが・・
床にあたる小指側の骨が尺骨で、1尺(約30㎝)を測れる!
やってみましょう。笑
尺!
また、橈骨の橈という字は、船をこぐ「かじ」のこと。
尺骨の横でくるくる回りますよね。
また、上腕骨と橈骨尺骨は肘関節を作りますが・・
上腕骨小頭(しょうとう) | (とう)橈骨 |
上腕骨滑車(かっしゃ) | (しゃ)尺骨 |
このような関係で関節を作ります。しりとりで分かりやすいですね。
また、橈骨頭が上腕骨側、尺骨頭が手関節側と上下バラバラで分かりにくいですが、
球っぽいのが頭だそうです。
上腕骨と橈骨からなる腕橈関節は球関節で、肘がトルネードっぽく色んな方向に曲げられるのは、腕橈関節のおかげ。
もっといえば、橈骨頭と上腕骨小頭のおかげです。
上腕骨と尺骨からなる腕尺関節は、蝶番関節。丸くないので頭は逆側です。
形状をイメージしてどちらが頭かイメージできるようにしておきましょう!
手の骨
手根骨8個を覚えるには、有名な語呂合わせがあります。
『父さん月収、大小あるが有効に使えよ』
「豆」状骨「三」角骨「月」状骨「舟」状骨、「大」菱形骨「小」菱形骨あるが、「有」頭骨、有「鈎」骨に使えよ。
ということですね。
小指球を押すと、クリッと触れられる豆状骨。
豆状骨からスタートして、
三角骨、月状骨、舟状骨、大小菱形骨、有頭骨とくるっと反時計回りに、
かぎ状になっているこれまた小指球側の有鈎骨に終わるゴロですね。
有鈎骨が水色の骨です。ほかの骨に比べたら、有鈎骨と豆状骨が飛び出ていますよね。
出っ張っている分、尺骨手根屈筋などの筋肉の付着部になったりしています。
触ってみても分かるので、豆と突起を感じましょう!
(あ第16回-18)[解剖学]
関節窩は肩甲骨に上腕骨がハマる部分で、肩甲骨にみられるものですね。
(あ第11回-17)[解剖学]
両方にあるのは茎状突起で、手関節側にあります。滑車切痕は尺骨、頸切痕は胸骨、鈎状突起は尺骨にあります。
(あ第12回-19)[解剖学]
橈骨にあるのは尺骨切痕です。橈骨切痕に引きずられそうですが、橈骨に橈骨切痕があったとしたら、どの骨と接続してる切痕なのかわからないですよね。ほかの選択肢はすべて尺骨の名称です。
(はき第25回-17)[解剖学]
正解は滑車切痕ですね。尺骨神経溝は上腕骨、尺骨切痕は橈骨、肘頭窩は上腕骨にあります。
(あ第18回-18)[解剖学]
母指にないのは中節骨ですね。真ん中の指節骨がありません。中手骨は掌の骨です。
(はき第12回-16)[解剖学]
遠位列、近位列はどれかという問題は国試によく出ます!遠位列は有頭骨ですね。
問題の一番目、上腕骨に見られないのは?という問いで答えは関節窩だと思うのですが、wrong!と表示されてしまいます・・・。
ご指摘ありがとうございます。
どの選択肢をチェックしてもwrongになるようになっていました。大変申し訳ありません。
設定を修正しました。コメントいただきありがとうございました。