鍼灸学生のともつぼです。
ローテーターカフを構成する筋肉。
起始に停止に作用、支配神経、覚えにくいですよね。
今回はローテーターカフについて覚え方をカラフルにまとめて解説します!
ローテーターカフ
回旋筋腱板、いわゆるローテーターカフとは、
上腕骨を肩甲骨につなげるようについている筋肉で、緩くはまっている肩関節を安定させるのに重要な筋肉です。
4つの筋肉からなります。
表を見ても起始停止支配神経作用が混乱しますが、
細かい起始停止神経作用の覚え方は後述するとして、とりあえず、
回旋筋腱板:ローテーターカフを構成する筋は?
と問われたときの語呂合わせ。
小さい棘上下して健康化!
イメージしている小さな棘とは、鍼灸学生ならではのこちら、円皮鍼です。
円皮鍼を雀琢することはありませんが、上下に抜き差しして刺激を入れて、健康になっちゃおう!という語呂です。
まずはこれを覚えたうえで、支配神経は、その他周辺の筋肉との関係性と合わせて覚えていきましょう。
大結節?小結節?稜?
ローテーターカフ、まずは停止部。
上腕骨の大結節やら小結節やらでもよく分からないのに、ローテータカフ以外では大結節稜とか小結節稜も出てきて、困ります。
筋肉一覧で検索してみますと。
起始が大結節、大結節稜、小結節、小結節稜の筋肉は、なんと、ありません。
停止が大結節、大結節稜、小結節、小結節稜の筋肉であるのが、こちら。
ローテーターカフの4筋+大胸筋、広背筋、大円筋。
めちゃくちゃたくさんあるような気がしていましたが、
計7筋を仕分けできればいいということですね。
大結節と小結節
まずは上腕骨は大結節と小結節につく筋。
なんと大結節と小結節につく筋はローテーターカフの4筋のみ。
もはやローテーターカフは大結節と小結節につく筋群という意味もあって、
周辺の筋と区別して名付けたのかもしれないですね。
4筋を大結節につく筋と小結節につく筋で分けると。
大結節 | 小結節 |
棘上筋 棘下筋 小円筋 |
肩甲下筋 |
肩甲骨の後ろ側から起始して上腕骨についている筋3つが大結節に停止し、
肩甲骨の前側から起始して上腕骨についている肩甲下筋のみが小結節に停止しています。
ちなみに別記事でも書きましたが、前にいるのは小結、後ろは大結(?)と覚えています。
大結なんていう相撲用語はないので、あくまでこの覚え方は参考程度に・・
つまりは、前にある小結につく筋が、肩甲骨の前から起始する肩甲下筋、
後ろにある大結につく筋が、肩甲骨の後ろから起始する棘上筋棘下筋小円筋、ということです!
大結節稜と小結節稜
続いて上腕骨大結節稜と小結節稜につく筋。
言わずもがな、大結節稜は上腕骨大結節の下につづく骨稜。
小結節稜は上腕骨小結節の下に続く骨稜です。
大結節につく筋と大結節稜につく筋を比べてみて位置関係をみてみましょう。
後ろ側にある大結節稜には、前にある胸骨から大胸筋がついています。
小結節につく筋と小結節稜につく筋も見てみましょう。
前側にある小結節稜には、肩甲骨の後ろから起始した大円筋と広背筋がついています。
つまりは、こんな感じ。
大結節稜 | 小結節稜 |
大胸筋 | 大円筋 広背筋 |
ちなみに、大胸筋と広背筋、どちらもねじれて上腕骨についている筋で、
これは四足歩行から二足歩行になったから・・という説があります。
腕を四足歩行の位置にしたら、上腕骨が解剖学的肢位から回転して、
大胸筋と広背筋のねじれがキレイになる感じはありますが、何にしても若干覚えにくいですね。
大稜♪大胸♪
とラップのように韻を踏んで覚えています。
ちなみに私の脳内再生はジョイマン・・
支配神経と作用
支配神経は、近いところにある筋肉同士が同じ神経に支配されます。
そして、同じ支配神経同士の作用をまとめて、比較すると覚えやすいです。
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以上、参考になれば幸いです!
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