鍼灸学生のともつぼです。
カタカナで似た機能で紛らわしい用語、覚えにくいですよね。
腸にあるアウエルバッハ神経叢とマイスネル神経叢の違いの覚え方をカラフルにまとめて解説します!
壁内神経叢
消化吸収に関わる腸。
蠕動運動と呼ばれる運動で食べ物を運んでいますが、
その動きは自分で早くしたり遅くしたり止めたりできない自律神経による不随意運動で、
交感神経により抑制され、副交感神経により促進されます。
この蠕動運動、脳から腸へ繋がる自律神経を切っても、なんと続くそうなのですが、
それを可能にしているのが、消化管の内側に網目状に分布している、壁内神経叢(腸神経系ともよぶ)という神経です。
その壁内神経叢に、
アウエルバッハ神経叢(筋層間 神経叢)
マイスネル神経叢(粘膜下 神経叢)
があります。
カタカナも漢字も紛らわしいですね。違いを解説していきます!
アウエルバッハ神経叢
は、平滑筋層の外側にある縦走筋と、内側にある輪走筋の間に存在することから、筋層間神経叢とも呼ばれ、
内腔に沿って輪状で内腔を絞るように収縮する層である縦走筋と、長軸方向に収縮する層である輪走筋を調節し、蠕動運動に関わります。
マイスナー(マイスネル)神経叢
は、粘膜下層にあり、粘膜下神経叢とも呼ばれ、主に粘膜の腺分泌を調節します。
覚え方
アウエルバッハ神経叢は蠕動運動に関わる筋の間にあって、蠕動運動を調節し、
マイスネル神経叢は粘膜下にいて粘液の分泌を調節しているという違いを押さえたら、覚え方。
筋肉の間でワルツのような蠕動運動を支配するのがアウエルバッハ神経叢。
粘膜の下からねんえきを分泌するのがマイスネル神経叢。
というように覚えています!
国試にチャレンジ
鍼灸あまし国家試験に実際に出た問題に挑戦してみましょう!
(あ第28回-22)[解剖学]
アウエルバッハ神経叢の位置をズバリ聞く問題ですね。アウエルバッハ神経叢は筋層間にあります。ちなみにマイスネル神経叢について聞く国家試験問題は出題されたことはないようです。
コメントを残す