鍼灸学生のともつぼです。
医の倫理に関する各種宣言。
ジュネーブ宣言、ヘルシンキ宣言、リスボン宣言・・・カタカナ、覚えにくいですよね。
今回は医の倫理について覚え方をカラフルにまとめて解説します!
目次
医の倫理
医の倫理に関わる宣言を表にしてみました。
どれも都市名+宣言になっているので、覚える必要はないかと思いますが、国旗を入れておきました!
それぞれ、語呂合わせを紹介します!
ジュネーブ宣言
ジュネーブ宣言は医の倫理に関するヒポクラテスの誓いの現代版です。
第二次世界大戦でのナチスドイツの反省として1948年にスイスのジュネーブで規定され、
その後何回か改定を経て、2017年版が最新です。
ヒポクラテスといえば、古代ギリシャで活躍し、医学の父と称され、西洋医学史では必ず一番古いところに名があります。
そのヒポクラテスの誓いには、「奴隷でも差別しない」と記載があってその時代ならではの表現やカルチャーがあるので、
現代版に変えたのがジュネーブ宣言です。
ちなみに、私が好きなヒポクラテスの言葉を紹介すると、
「人は誰でも体の中に百人の名医を持っている。病気は人間が自らの力をもって自然に治すものであり医師はこれを手助けするだけだ」
です。医者は治すんじゃなくて、治るのを手助けする、大事な志ですね~
東洋医学でいうと黄帝内経のような、、、?神格化されている存在です。
テストを解く際には、
ジュネーブ宣言 = ヒポクラテスの誓いの現代版
と分かればいいので、ゴロは、
呪念部のヒポクラテス
です。
アニメ・漫画の呪術回戦が今ブームですが。
そのイメージで行くとヒポクラテスが怨霊とかだったら、もしくは呪術師だったとしたら、めちゃくちゃ強そうだ!というゴロ合わせです。
実際にヒポクラテスより前の時代の医学では天罰、悪魔、呪いが病を引き起こすと考えていて、
ヒポクラテスが初めて環境や生活習慣などが病を引き起こし、呪いの仕業ではない!と科学的に考えたので、良い語呂合わせでしょう!(ドヤ)
ヘルシンキ宣言
ヘルシンキ宣言はヒトの医学研究の倫理を規定する宣言で、
1964年にフィンランドのヘルシンキで規定されました。
こちらもナチスドイツの反省をもとに規定されており、
薬の開発・治験などに欠かせないヒトの医学研究の倫理を説いたり、
病院で医師から充分説明の上で、検査や治療を受けることに同意をしてもらうインフォームドコンセントについて書かれています。
インフォームドコンセントでは問診に始まり、画像診断による光免疫治療の適応可否、治療法のご案内、治療費用のご説明をさせて頂いております。
インフォームドコンセント終了後はご自宅にお持ち帰り頂き、ご家族でご検討して頂いてご契約のお手続きとお支払い、そして治療開始の運びとなります。 pic.twitter.com/KGsywU9uPD
— 医療法人社団良凰会OGC大阪がんクリニック (@OGC23461626) June 28, 2021
病院に行くとお医者さんから説明があってから体に触れられたり検査があったり薬が処方されたりしますよね。
コロナワクチンの認証では、動物実験およびヒトへの臨床試験がスピーディーに行われましたが、
いくら急いでいても非人道的にむりやりヒトへの臨床試験はできないよ、ということを説いたのがこのヘルシンキ宣言ですね。
また、ワクチンにどんな副作用があるか、効果があるかが十分医師から説明されて、同意の上でワクチンを打つ、というインフォームドコンセントについても説いています。
そんなヘルシンキ宣言のゴロ合わせは、
ヒト実験のインフォームドコンセントして減る新規
実験したくて同意を得ようとするも、新規さんが減っていく・・という語呂です。
シドニー宣言
シドニー宣言は臓器移植に関する宣言です。
1968年、ドナーの死の判定は「脳死」であるとこの宣言で示されました。
ゴロは、
シドニーのドナー
です、ドニードナーと韻をちょっと踏めてるかな・・?っていう語呂です!
アルマアタ宣言
アルマアタ宣言は1978年旧ソ連のカザフスタンで世界140カ国以上の代表がWHOとユニセフの呼びかけで集まり、
「すべての人に健康を」というプライマリヘルスケアについての大切さを明言した宣言です。
プライマリとは、最初の、第一の、主要な、基礎的な、などの意味を持つ英単語。
人と人が争うことが少なくなって、健康であることをすべての人が第一に考えられるようになったということですね。
まさに人類みな兄弟。。
ゴロは、
あまたの人に健康アル、プライマリヘルスケア
です。
すべての人に、でなくあまたの人に、人類皆兄弟になりつつあった時代に必要なのが、第一に健康だ!という覚え方ですね。
ちなみにTwitterでアマプラという語呂を見かけてからアマプラや~としか思えなくなりました。
リスボン宣言
リスボン宣言=患者の権利宣言で、1981年ポルトガルで発行されました。
1.良質の医療を受ける権利 2.選択の自由の権利 3.自己決定権の権利
4.意識喪失者 5.法的無能力者 6.患者さんの意思に反する処置・治療
7.情報に関する権利 8.秘密保持に関する権利 9.健康教育を受ける権利
10.尊厳性への権利 11.宗教的支援を受ける権利
という権利が提示されています。
ゴロは、
リスのボンボンの患者の権利
オタワ憲章
オタワ憲章は1986年にカナダの首都オタワにてWHOにより作られた、世界の全ての人の健康のための憲章です。
オタワ憲章が示す健康とは、病気をしていない等の身体的な意味だけではなく、社会的にも問題がないことを意味します。
プライマリヘルスケアを基盤とし、健康を維持し、さらに幸せに近づくヘルスプロモーションを提示しています。
プロモーションは「宣伝」という意味でよく見かけますが、ここでは「促進」とか「増進」といった意味でしょうか。
ゴロは、
オタクのヘルスプロモーション
です。
オタワでなくオタクと読むと団結力のあるプロモーションしてくれそうですよね!
国家試験問題にチャレンジ
(はき第28回-3)[衛生学]
答えはヘルシンキ宣言です!
(あ第26回-11)[衛生学]
正解はオタワ憲章ですね。
(はき第23回-5)[衛生学]
宣言はどれか。ではなく、示されたのは、どれか、という問題です。
以上、ぜひ参考にしてみてください!
お久しぶりです、ひろぽん@偏差値65.7です。偏差値は統計のマジックなので実際の実力とは何の関係もございません。4月から仕事で気力も時間も吸い取られていた間に記事がさらに充実していてただただ驚くだけです。
しばらく訪れていなかった分、たっぷり参考にさせていただきますね!
ひろぽんさん
いつもありがとうございます!偏差値がアップデートしていますね。
ぜひぜひ、お体に気をつけて、参考にしてみてくださいね!